2013年10月28日月曜日

木質バイオマス発電所が正式決定、行方を注視して

 かねてから話題になっていた住友林業による木質バイオマス発電所の建設が正式に決定しました。

 22日、住友林業と住友共同電力が記者会見で発表したものです。

 それによると、未利用の林地残材や間伐材などを主な燃料とするバイオマス発電所とチップ工場を紋別港第3ふ頭に建設するもので、発電規模50MW、敷地面積は全体で3万6000㎡、総事業費は150億円を見込んでいます。

 


  ここが建設予定地です。

 重要港湾として巨大な岸壁をつくったはいいものの、貨物船の利用も、土地の売買もうまくいかず、大きな赤字を生んできた場所です。私も、大きな無駄遣いだと、批判をしてきた場所でもあります。

 それが、にわかに注目を集める場所となりました。土地を住友林業に貸し付けるもので、赤字解消の一助にはなるでしょう。

 当然、地元への経済効果も期待されています。発電所などで16人程度を地元から採用するとのこと。さらに、運送、製造、保管など雇用も増える可能性もあります。

 なにより、地域の山が活性化され、生き生きとよみがえることが大切です。

 もちろん、この事業の背景にはFIT制度の存在があります。得られた電力は北電に販売し、年70億円強の売り上げが見込めるといいます。経常利益についても10億円以上になるとしています。

 宮川市長は「バイオマス発電所は市が目指す『環境と産業の共生』にマッチした事業。紋別が木材利用のモデル地域となるようバックアップしたい」と述べたそうです。

 ここで言う「紋別モデル」の具体的な姿はわかりませんが、紋別市が主体的に、自律的に取り組む姿勢が重要です。

 もちろん懸念がないわけではありません。環境面での問題、
バイオ資源の継続的確保など、しっかりと注視していく必要があるでしょう。

 そして、紋別市とのかかわりも同様です。 

 今日、臨時議会が開催され、木質バイオマス発電所にかかわる水道会計の補正予算が提案されました。

 発電所では、1日5300トンの水が必要であり、そのうち4000トンを上水道で賄うというのです。

 そのため、紋別市では発電所専用の新たな水道管を約4000メートル敷設する工事を行う計画です。

 その事業費は、一部下水道事業も含め約17億円。

 私は質疑の中で、これにより決して市民負担の増大があってはならない、と訴えました。

 市は、発電所からの収入で十分賄える、と述べ、市民の負担とはならないとの認識を示しました。

 とは言え、発電所の建設に間に合わせるために、わざわざ臨時議会まで開催して補正予算を議決するなど、どうも発電所事業に紋別市が前のめりになっているのではないか。そんな思いを強く感じます。

 なによりも、紋別市民への説明がなにもないまま、このような巨大なプロジェクトが進んでいるのが現状です。

 多くの市民は何も知らされず、「蚊帳の外」に置かれている。そんな不安ともどかしさを感じているのは、私だけではないでしょう。
 

2013年10月23日水曜日

遠軽町議選挙の応援に行ってきました

 この間、遠軽町議選挙の応援に入っていました。

 岩沢たけゆき候補の3選をめざす闘いです。

 すでに9月から、選挙の政策をつくる援助に入り、ビラづくりに汗を流しました。

 そして選挙本番です。一時は無投票かといわれていたものが、一転して一人はみだしの選挙戦へ突入です。

 選挙戦最終盤の18・19日、候補カーに乗ってウグイス?です。

 それにしても、最後まで気迫を込めて訴え続けた岩沢候補の奮闘には、頭が下がりました。



 その甲斐あって、みごと725票で当選。前回よりも得票数を伸ばしての勝利でした。

 演説のさなか、こんなことがありました。丸瀬布町で岩沢候補が演説しているとき、近くの家の玄関先でそこのお母さんが倒れていたのです。

 転んで、腰を強く打って動けなくなったとのこと。すぐに救急車を呼びました。ほどなく駆けつけた救急車で、お母さんは無事病院に。

 驚いたのは、演説していた岩沢候補。突然、救急車が目の前の家に入っていくのですから。それも、私が先導して。

 翌日、その方の親戚の方が岩沢事務所を訪ねてきて、大腿骨が骨折していたこと、緊急手術を行ったことなどを報告され、大変感謝していたと聞きました。

 たまたま演説した場所でのハプニング。人助けに役立ちました。

 それにしても今回の選挙結果には驚かされました。一人はみだしの選挙なのに、一人欠員というのです。

 定数18人で、18位の候補者が法定投票数に届かず落選となり、当選者17人、欠員1となったのです。

 これまで多くの選挙を見てきましたが、こんなことは初めてです。

 報道では、これで定数削減の議論が浮上するだろう、と書いていましたが、定数が減れば減るほど逆に立候補しにくくなり、選挙に活気がなくなります。

 今年も、津別町、佐呂間町の町議選挙は無投票でした。地盤も看板もないけど、志ある人物が大いに選挙戦に打って出て政策を戦わせる。これが本来の選挙戦でしょう。

 定数削減の流れは、これでいいのか。慎重な検討が必要です。


 

2013年10月17日木曜日

行政視察に行ってきました

 6日から10日にかけて紋別市議会福祉民生常任員会による行政視察に行ってきました。

 目的地は、佐賀県武雄市、長崎県平戸市、佐賀県嬉野市の3市です。

 武雄市では保育所の民営化問題と子育て支援策について。
平戸市では食育推進計画について。嬉野市では人にやさしい街づくりプランについて。それぞれ学んできました。

 武雄市の保育所の民営化は、行政改革の路線の上で実施され、今年度最後に1か所残っていた公立保育所も民営化するとのこと。紋別市も行政改革を名目に、再来年には紋別保育所を民間に委託するといいます。

 そこにあるのは、保育行政の理念より、経費をどう減らすか、という議論です。結局、保育士の人件費が標的にされるのです。保育とは何か、その議論こそ必要なのです。

 平戸市の食育計画は、なかなかのものでした。あご(とびうお)などの海産物や牛肉、野菜など豊かな食材に恵まれ、それを生かしたレシピの考案や生産者による学校での授業など、ユニークな取り組みが行われていました。

 これらは、紋別市でも大いに参考にできるものです。あご出汁のラーメンを食べてきました。これまた、なかなかのものでした。

 嬉野市の人にやさしい街づくりプランは、温泉をかかえた観光地らしく、高齢者や障害者も温泉を楽しんでほしいというもので、街並みのバリアフリーだけでなく、各温泉旅館もバリアフリーに取り組もうというものです。

 観光地の生き残りをかけた事業でもあります。今後の成果に注目したいと思いました。

 ところで、今回の視察は台風との戦いでもありました。台風24号が九州本土に上陸するのでは、という時期と重なったのです。

 事実、雲行きは怪しくなり、雨脚も激しくなって、平戸市の視察は予定を早め、嬉野市ではホテルから1歩も出られずといった具合。

 はらはらしたものの、それでも何とか予定通り日程をこなすことができました。

 黄金色の稲穂がまぶしい農村地帯を走り、隠れキリシタンの歴史にも触れ、また一つ視野を広げることのできる視察でした。


 

 

2013年10月4日金曜日

防災訓練に参加して

 10月2日、紋別市の総合防災訓練に参加してきました。

 9月の議会の一般質問で防災問題を取り上げ、実践的な防災訓練をすべき、と提案しただけに関心を持って参加しました。

 今回の訓練のテーマは、地震と津波。紋別沖でマグニチュード7.6の地震が発生し、紋別市で震度5強を観測、高さ8メートルの津波警報が発令されたとの想定です。

 私が注目したのは、スポーツセンターを会場にした避難所の開設訓練です。今回初めて導入されました。

 避難民に扮した参加者によって畳を敷き、区画を仕切ったりと生活場所を設営します。


 

 その中でも目についたのが、ボランティアの高校生たちの活躍です。

 救援物資の搬入や救援毛布の配布などに、きびきびと動く姿はすがすがしく、たのもしい限りです。


 この避難所設営訓練を見て、これこそ最も必要な訓練で、最も重要な訓練ではないだろうかと感じました。

 できるなら、冬の時期にやってみるとか、一晩泊まってみるとか、まさに実践的な訓練こそ必要だろうと思います。

 そんなことを社協の岩谷さんと話していたら、「今度泊まりの訓練を福祉センターでやろうと思っているんですよ。野村さんにも声をかけますね」と返されました。

 いつどこで起こるかわからない自然災害。それだけに日頃からの備えと訓練が欠かせないー改めて自覚されられました。

 非常食として用意された豚汁は、あったかくておいしかった。

 11月、被災地東北に行ってこようと思っています。

 

2013年10月2日水曜日

議会がやっと終わって

 30日、広域紋別病院企業団議会が終わり、ほっとしています。

 9月は議会に始まり、議会で終わった月でした。

 第3回定例市議会が始まったのが9月3日。終わったのが20日。そして、病院議会が30日。

 その間、一般質問の準備と議案の検討。市議会が終わったと思ったら、今度は病院議会の一般質問の準備と議案の検討。

 いつも、何かに追われているような気分が続きました。

 今は、それからもやっと解放されて、ほっとしています。

 さて、今回の市議会で取り上げた質問項目は次の通りです。

1、防災対策について
 ①紋別市の地域防災計画が大幅に改定されたが、その背景と内容に   ついて
 ②その中でも、地震・津波災害対策が柱になっているが、その被害想定  と流氷接岸期の対策について
 ③避難所の整備、災害備蓄品の配備、防災ヘリポートの津波時の対   応、暴風雪被害への対策など、避難・救助活動について
 ④高齢者や障害者など災害要援護者の名簿整備を義務化した法律    への対応について
 ⑤防災避難訓練を実践的な内容に

2、障害者福祉について
 ①障害者施設などの就労を支援する「障害者優先調達推進法」の内   容と具体的な対応について
 ②障害者の自立を応援する「職親会」の紋別市での発足に支援を

3、子育て支援について
 ①条例提案されている「子ども・子育て会議」の内容と市民参加につい  て 
 ②新しく建設される紋別保育所と紋別児童館に保育現場と市民意見   の反映を
 ③8月から実施されたファミリーサポートセンターの実施状況について
 ④市内保育所で発生した不適切な保育指導をめぐる内容と対応、今後  の改善策について
 
4、市職員の倫理条例の策定について
 ①市が約束した職員倫理規定の条例化と公益通報者の保護規定の改  善を早急に実施すること

 この中で、保育所における不適切な指導については、マスコミでも大きく報道され、反響がありました。
 
 このほかに、同僚の藤川和子議員は、国保税の問題や福祉灯油の実施などについて取り上げました。

 これらの詳しいやり取りは、後日報告したいと思います。

 病院議会で取り上げた一般質問の内容は

1、医師の招聘の現状と見通しについて
2、新病院建設に関連した入札結果について
3、新しい病院のあり方と住民との関係について
4、院外薬局の整備について
5、現在の病院施設のあり方について

 この中で、かねてから切望されていた循環器の医師が1名増えることが明らかにされました。

 これらのやり取りも、後日報告できればと思っています。

 それにしても、病院議会での一般質問者は私一人になってしましました。

 まことに残念です。

後援会で楽しく湯豆腐

 29日、日本共産党野村淳一後援会の主催で「湯豆腐の会」が行われました。

 「湯豆腐の会」は、今回で2回目です。実は、後援会員に湯豆腐通がいて、この人が作る湯豆腐が、これまた実にうまいのです。
 
 会場の落石新興会館に集まったのは子供も含めて20人。

 最初に、党創立91周年講演のダイジェスト版を視聴し、参院選挙勝利の余韻を味わいながら、いよいよ湯豆腐づくりです。

 といっても、難しいことはありません。土鍋に水とこぶを入れ、沸騰させます。

 沸騰したところに豆腐を短冊風に切って入れます。

 そこで火を止め、ふたをして3分間じっと待つのです。

 そこが丁度食べごろ。たれにねぎとおろし生姜をたっぷり入れて、さあ召し上がれ、です。




  写真はあまりおいしそうではありませんが、これも4回目の豆腐です。

 次々にみんなの箸が伸びて、あっという間に鍋はからっぽ。

 また、湯を沸騰させて、豆腐を入れて、火を消して、3分待って…。

 これもまた、楽しい時間です。仕事のこと、病気のこと、家族のこと、政治のこと…。話は尽きません。

 後援会員の手料理も並びます。かぼちゃの煮つけにイワシの煮つけ。いつしか、おなかも満たされます。

 来年は、いよいよ私の市議選です。

 「参議院選挙の勝利を力に、市議選でもがんばろう」-これがみんなの決意となった、楽しい「湯豆腐の会」でした。