2014年7月30日水曜日

今年も南相馬の子どもたちがやってきます

 昨年に引き続き、今年も福島県南相馬市の子どもたちが紋別にやってきます。

 放射能汚染で不自由な生活を強いられている子どもたちに、北海道の自然の中で思いっきり遊んでもらおうと始まったプロジェクト。

 私も、その実行委員会の一員として、昨年から参加させていただいています。




 これは昨年の写真です。みんな笑顔で楽しそうです。

 今年の参加者は、小学4年生から中学3年生までの16人。

 そして今回は、遊びと同時に学びと交流も大きなテーマです。

 昨年同様、コムケ湖でのカヌーや水遊び、キャンプファイアーといった楽しい行事とともに、興部町の協力を得て、酪農体験やバター作り、バイオマスエネルギー見学などの学習の日程も組み込まれています。

 そして、紋別市と網走市のボランティアセンターの子どもたちによる宿泊研修にも参加し、大いに交流を深めるメニューもあります。

 昨年同様、みんな楽しい体験をしてくれたら、と思います。

 昨年、南相馬市に行ってきました。避難を続けている小学校の校長先生にお会いしました。

 「一見元気そうですが、長引く仮設住宅での生活などで、心には大きなストレスを抱えています。だから、紋別さんのような取り組みは、本当にありがたいのです」

 その時の、校長先生の言葉がよみがえります。

 私も、できる限り現場に出て、子どもたちと一緒に楽しむつもりです。

 あとは、天気が良いのを祈るだけです。

2014年7月29日火曜日

柳家さん喬落語会を開催します

 2年ぶりに「柳家さん喬紋別落語会」を開催することになりました。

 昨夜、第一回目の実行委員会が開かれ、引き続き私が実行委員長になりました。

 落語ファンが集まって、さん喬師匠の噺を、本物の江戸落語を聞こうと始まってから今回で5回目の落語会です。

 日時は、9月6日(土) 午後3時から、会場は文化会館ホール。前売券2000円、当日券2500円。75歳以上は前売券1000円、当日券1500円。

 8月の4日ごろにチケットとチラシの印刷が仕上がる予定ですので、よろしくお願いします。多くの人に楽しんでほしいと思います。

 前回は「湯屋番」「ちりとてちん」「抜け雀」の演目でした。さて今年は何が掛かるか、今から本当に楽しみです。

2014年第1回定例市議会報告③―子育て支援と保育行政について

○野村淳一議員
 子育て支援と保育行政について質問いたします。
 まず、新しい紋別保育所と紋別児童館の建設についてです。
 
 平成26年度予算にも4億7000円余りの建設費が計上され、実施設計も示されました。

 私は、これら設計にあたって、保育士など現場の声や児童館に通う児童などの意見も反映させるよう求めてまいりました。

 また、保育所については、全国保育協議会の面積指針をもとに、ゆとりある広さが必要であることも訴えてまいりました。

 これらを含め、設計に当たってはどのようなコンセプトのもと検討されたのかお聞きするとともに、主な特徴点についてお尋ねします。

 また、建設に当たっては認証材の積極的な活用、火災ややけどの危険性のない暖房システムの導入、環境に配慮したエネルギー使用などが考慮される必要があります。その点での方向性をお聞きします。

 今議会に紋別保育所設置条例の一部改正案が提案されています。

 この中身は、指定管理制度の導入を意図したものです。改めて、市立保育所を指定管理に移行する必要性が果たしてあるのか、この改定の理由と目的についてお知らせください。

 北海道労働局は1月27日、道内の保育所220か所を対象にした立ち入り調査などを行った結果、全体の82%の181か所で労働基準法などの法令違反が見つかり、是正勧告したことを発表しました。

 その多くが労使協定の締結や届け出をせずに時間外労働を行わせた法定労働時間に関する違反、また労働条件を明示していない問題や時間外労働の割増賃金の不払いなどであり、保育士に対する多くの不当労働があったことが明らかになりました。

 言うまでもなく、保育士は子どもの養育にかかわる重い職責を担う仕事です。大切な子どもたちの安全と成長を育む、かけがえのない仕事です。

 しかし、厚生労働省による2012年の保育士の平均月収は約21万円で、全産業平均より10万円以上も低く、非正規雇用が増える一方です。その上、このような法令違反が続くようでは離職や採用難にますます拍車がかかるでしょう。

 子どもを安心して産み育てられる環境をつくるためにも、保育士の正規雇用の促進と待遇改善は待ったなしの課題です。それはすべての市民の願いでもあると信じます。


 まず、紋別市において、先に述べたような法令違反はないのか、お聞きします。その上で、紋別の保育士、特に臨時保育士の労働環境と労働条件について、それが職責に見合う待遇とお考えかどうか、どのような認識を持っているのか、お聞きします。また、臨時保育士の平均月収はお幾らでしょうか。そして、正規雇用の考え方と見通しはどうか、それぞれお聞きします。


 厚生労働省の保育所保育指針には、保育所の社会的責任として、保護者の苦情などに対し、その解決を図るように努めなければならないと定め、その解説書では、苦情の解決として、保育所が苦情解決責任者である施設長のもとで苦情解決担当者を決め、苦情受付から解決までの手続きを明確化し、書面における体制整備をすることが必要です。


 また、中立、公正な第三者の関与を組み入れるために第三者委員を設置することも求められていますと規定しています。


 この保護者からの苦情の解決について、紋別市ではどのように取り扱われているのか、お聞きします。


 さきの紋別保育所における保育士の不適切な保育指導の事案に関しても、まずは保護者からの苦情が発端だったと思います。


 この時、これら指針に基づいた措置が行われたのかどうかお聞きするとともに、この規定にそくし、中立、公正な第三者委員による検討が必要ではなかったかと考えるものですが、いかがお考えか見解をお尋ねします。


 昨年12月、最高裁決定を受けて、遺産相続についての民法が改正され、結婚している男女間の子どもと結婚していない男女間の子どもの相続分は平等になりました。


 しかし一方で、所得税法の寡婦控除は死別や離別によるひとり親を対象としており、同じひとり親でも結婚していない非婚の場合は対象になりません。


 結果、控除がない分納税額が増え、税額に応じて負担する保育料などが重くなることになります。


 これではおかしいと、非婚のひとり親世帯の経済的負担を軽減するため、寡婦控除を非婚にも適用し、保育料などを軽減する自治体が増えてきています。


 いわゆるみなし寡婦控除です。


 多くの場合、非婚のひとり親世帯は経済的に厳しい現状にあります。結婚歴の有無で格差が生まれるのは不合理であり、みなし寡婦控除の実施は当然であると思います。


 紋別市の場合はどのような対応を取っているのかお聞きするとともに、保育料について適用すべきだと考えますが、いかがでしょうか。


○宮川良一市長

 1点目の紋別保育所と児童館の建設につきましては、市立保育所長と父母の会会長、児童館厚生員と児童館母親クラブ会長で組織する懇話会に設計事業者と市の担当職員を加えた中で検討を重ね、児童館を利用する児童と保護者を対象にアンケートを行い、施設のコンセプトを構築し、設計に反映させたところであります。

 施設の設計に当たっては、小さな子どもたちの大きな家、家の中に森をつくるをコンセプトに、室内空間を木につつまれた、日だまりのある優しい空間としてイメージし、環境にやさしい木材や自然素材の活用、外壁には塩害に強い鋼板材の使用などを基本に検討したところでございます。


 施設の特徴といたしましては、子どもたちが木に触れ合い、ぬくもりを感じながら過ごせるように、室内には認証材などを活用するほか、保育所と児童館の玄関を共有し、保護者が児童の送迎の際に休憩や団らんができるスペースを設けたほか、保育所については、病気の回復期にお子さんを一時的に預かる病後児スペースの設置、各保育室は全国社会福祉協議会の調査研究で示されている広さを考慮したほか、児童館については、従来からの集会室や図書室、バドミントンなどの軽スポーツができる、ゆとりのある遊戯室の設置のほか、インターネット閲覧コーナーや児童館行事、子育て支援行事に活用できる子育て支援スペースを設けております。


 また、暖房設備につきましては、土壌蓄熱床暖房方式を採用することで室内の温度と湿度が一定に保たれるなど、健康と安全性に配慮したものであります。


 2点目の保育所の指定管理者制度の導入の理由と目的につきましては、本市の第5次行政改革において、民間にお願いできる業務については民間にを基本に取り組んできたところであり、基本方針に基づき、市立保育所の運営を民間事業所にお願いするものであります。


 3点目の保育士の労働環境につきましては、北海道労働局による調査が昨年12月19日に市立保育所2施設を対象に、名寄労働基準監督署により行われたところであります。


 本市におきましては、従前保育所は官公庁の事業所として労働基準法に基づく協定は不要と認識しておりましたが、保育所については保健衛生業に該当するとのことであり、労働基準法第36条の規定による時間外労働または休日労働をさせようとする場合の協定が必要であるとの指摘を受け、本年1月28日に各保育所において協定を締結し、是正をしたところであり
ます。

 本市における臨時保育士等の労働環境と労働状況につきましては、臨時保育士の平均月収は約17万円であり、日額賃金は全道各市との比較においては中位にあり、有給休暇や特別休暇を付与するほか、社会保険等に加入をしております。


 正規雇用の考え方と見通しにつきましては、みどり保育所は市内保育環境の変化を考慮し、市の直営で運営することから、正規保育士はみどり保育所に集約するため、新たに保育士を雇用することは現在のところ考えておりません。


 4点目の苦情処理の対応につきましては、紋別市児童福祉施設に関する苦情解決取扱要綱を定め、各保育所に苦情解決責任者及び受付担当者を置くとともに、利用者の立場に配慮した適切な対応を行うため、紋別市民生委員・児童委員連絡協議会から推薦をいただいた方々に第三者委員を委嘱し、苦情の解決に当たっております。


 なお、通常の苦情の申し出につきましては、各施設の受付担当者または第三者委員が直接受け付けすることができるものでありますが、さきの紋別保育所における保育士の不適切な保育指導に関しましては、保護者から市担当部局による調査の依頼が強くありましたので対応したところであります。


 5点目のみなし寡婦控除につきましては、本市において制度の適用は行っておりません。


 新聞報道では婚姻歴のないひとり親家庭に対しても税法上の寡婦控除をみなし適用し、保育料や公営住宅の家賃などを軽減する自治体もありますことから、国及び道内各市の対応状況について注視してまいります。


 <再質問>

○野村淳一議員
 保育の問題であります。
 指定管理の問題について教えてください。

 今、市長の答弁では、第5次行政改革の中で、民間にできるものは民間にという形で、方針上そうなっているという話でした。

 改めて聞きますが、紋別市の保育所を指定管理にする、行政改革にそう載っているわけですから、なぜその行政改革にそれが載っているのか、保育所を指定管理にするのか、もう一度教えてください。

○内田 誠児童家庭課長
 先ほど市長が答弁したとおりでございますが、民間にお願いできる業務については民間にを基本に取り組んできたところであり、住民サービス等の向上と基本方針に基づき運営を民間事業者にお願いするものでございますが、保育所におきましては、少子化の影響により出生率等から入所児童、対象児童数については定員割れをしている状況下にあるものの、女性の社会進出や経済状況による共働き世帯の増加、核家族化等の流れの中で保育所の入所率は横ばい状況にあり、子育てをしている親の社会環境の変化により保育のニーズも多様化している状況にあります。

 このようなことから、保育サービスの質を確保しながら柔軟に対応していくには民間活力の導入が必要であると思います。

 官では限界のある延長保育や一時預かり、休日保育、さらには病後児保育などの保育サービスの向上、民ならではの発想、独自教育などの事業展開が可能になるのではないかと考えてございます。

○野村淳一議員
 指定管理する、その理由の中に重要な言葉が抜けているんです。

 今回、どうしたんですか、前も、部長ですが、議論したときにこうおっしゃったんです。

 指定管理にする理由は住民サービスの向上と経費の削減なんだと、こうおっしゃったんです。間違いありませんか。

○佐藤久祐保健福祉部長
 お答えします。野村議員のご質問の件でございますけれども、まず経費の削減の部分も当然ございますが、地域住民のサービスの向上というものが大前提でございます。

 それで、紋別市の行政改革につきましては、行政コストの削減というものも柱でございますけれども、民間にできるものは民間に移譲していこうというような大前提で今まで進んできてございます。

 それで、この問題、あるいは除雪等についても民間移管をしていくということで、民間の力をおかりしながら保育の質を落とさないでいけるのが現在の手法というふうに考えてございます。

○野村淳一議員
 もともとこの問題が出てきたのは、行政改革のプランの中で出てきたんです。何が問題かと言ったら、行政改革ですよ。経費を削減することが最大の課題として、ここに公立保育所の民間移管と、それで指定管理が出てきたんです。

 例えば聞きますけども、私が質問して初めて分かったんですけど、この間、紋別保育所を27年に指定管理し、次いで渚滑保育所も指定管理にし、みどり保育所は公立で残すんだと、こういう話をされました。

 いったいこれは誰がどこで決めているんですか。教えてください。

○佐藤久祐保健福祉部長
 それにつきましては、庁内で検討を重ねて決定をしたということでございます。

○野村淳一議員
 保育の問題というのは極めて重要なことですし、市民のこれからの問題でも、子育ての問題でも重要な問題なんですよ。

 保育所はいったいどういう運営になるのか、だれが責任を持つのか。これは全市民的な問題じゃないんですが。

 例えばそういう方向を出すんだったら、紋別市の保育ビジョンを検討する、あるいはその策定委員会、検討委員会、あり方懇談会、学識経験者あるいは一般市民を含めて、紋別の保育のあり方を検討する。

 その上で、どういう子育てをしていくのか、その中で保育はどうすべきか、保育行政はどうすのか。そのために、じゃあ形態はどうするのか。そうやって市民の中で議論する、その中で出されてくるもんじゃないんですか。

 どこの保育所を指定管理にし、どこを民間で認定し、ここは公立で残す、こんなもんを勝手に決められて、勝手ですよ、市民から見れば。

 突然紋別保育所が指定管理になるんだと言われているのと同じじゃありませんか。これが市民本位の行政と言えますか。もう一度教えてください。

○佐藤久祐保健福祉部長
 今の野村議員さんのご質問でございますけれども、私ども唐突にこの問題を出したわけではございません。

 当然、保育に欠けることのないような質の確保については、十分に民間の事業所でもできるというような前提でお話を進めさせていただきました。

 また、今月中に開催予定であります子ども・子育て会議の中でもその理解を進めていけるというような形で提案をしながら協議をしていきたいというふうに考えております。

○野村淳一議員
 そうであるなら、この保育所のあり方を子ども・子育て会議に諮問すればいいじゃないですか、いかがですか。

○佐藤久祐保健福祉部長
 子ども・子育て会議の中で、当然市町村事業という形でいろいろと皆様に、委員の方々にご説明をしなければなりませんので、その中で理解を得ていきたいというふうに考えております。

○野村淳一議員
 理解を得るということは、ちゃんと協議をし、変更する可能性もあるというふうに理解してよろしいですか。もう一回。

○佐藤久祐保健福祉部長
 協議を進めていくということでございますので、その中身については今どのようになるかをお答えはできません。

○野村淳一議員
 私は、その保育行政については本当にやっぱり市民的な議論が必要だということは改めて強調しておきたいと思います。

 住民にとってみれば、保護者にとってみれば、自分の子どもを預ける保育所ですよ。どうなるかわからない。それが27年にこうなるんだと言われでも、不安ですよ。これ、どうなるのか。

 こういう進め方は私は理解できません。私は指定管理の方向については厳しく指摘をし、反対したいと思います。

 その上で、苦情の問題でお聞きします。

 さきの紋別保育所の事案について、オホーツク総合振興局からこの苦情の解決について指導監査がありませんでしたか。

○内田 誠児童家庭課長
 指導監査で、苦情処理の対応について指導を受けているところでございます。

○野村淳一議員
 内容を教えてください。

(休憩)

○内田 誠児童家庭課長
 失礼しました。道からの改善する事項につきましては、苦情解決の仕組みについて苦情取扱要綱を定めているが、要綱通りに処理されていないので、速やかに当要綱に基づき苦情解決に当たり、今後苦情解決体制が有効に機能するように努めるようにということでご指導を受けたところでございます。

○野村淳一議員
 苦情解決取扱要綱に定めがある通り、それが運用されていなかったという指摘なんです。

 いわゆる第三者委員の設置を含めて、それはどうなんですか。されているんですか。されていないんですか。この指摘についてはどのように認識を持っているんですか。

○内田 誠児童家庭課長
 先ほど市長が答弁した通り、取扱要綱を定め、紋別市民生委員・児童委員連絡協議会のほうからご推薦をいただき、第三者委員を委嘱している状況でございます。

○野村淳一議員
 もう時間もありませんから最後にします。

 オホーツク総合振興局からもこういう指導監査が来ています。実際はこの苦情解決処理というのが機能していないという指導だったと思います。

 苦情というのはいろいろあります。しかし、それは苦情を受けて、それを真摯に受け止めて、そしてそれを保育行政に返していく、それがよりよい保育をしていく基本なんだということで、しっかりと苦情を受け止めて、それを公正公平に解決するということはこれからも重要なことです。ぜひこれは肝に銘じて進めていただきたいと思います。

 以上で終わります。

 

「M-TOY BOX」のコンサートに行ってきました


 
 「M-TOY BOX」のコンサートに行ってきました。

 と言っても、初めて聞くバンド。それがどうして、なかなか楽しい時間を過ごすことができました。

 たまたま主催者が知り合いというつながりで聞きに行ったのですが、このバンド、実力は確かなもの。

 札幌を拠点に活動するアコースティックユニットで、スパニッシュの音楽を基調にジプシー、スウィングなどを取り入れたインストルメンタルバンドです。メンバーは、ヴァイオリンとギター2人、カホンという組み合わせ。

 どの曲も、軽快なリズムにあふれ、情熱的な演奏で、自然に体が動いてしまいます。

 特に、カホンには興味をそそられ、その演奏ばかり見入ってしまいました。

 カホンとは、箱形の打楽器。それに座って手でたたくのですが、その場所、手の形、たたく強弱で音色が全く違うのです。ドラムスのシンバル、スネア、バスドラまで自在です。そのテクニックも、すばらしいものです。

 どんな構造になっているのか、知りたいものだ、そして、一度はたたいてみたいものだ、としみじみ感じながら、スパニッシュのリズムに酔いしれながら家路に着きました。
 
 

2014年7月25日金曜日

没後75周年本庄陸男墓前祭

 作家本庄陸男が亡くなった1939年7月23日からちょうど75年目のこの日、本庄陸男の墓のある上渚滑町西辰寺で墓前祭が行われ、私も参加しました。


 参加したのは、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟北海道支部の宮田汎会長をはじめ札幌市などから4人、北見支部から3人、そして地元からは私と本庄陸男研究者で知られる故松田貞夫氏の夫人靖子さん、それに小林功市立博物館長の10人です。

 札幌からのメンバーの中には、本庄が第三渚滑尋常小学校の代用教員時代の教え子だった上石春市さんの長女・旗手房代さんの姿もありました。

 西辰寺住職の読経の後、焼香を行い、宮田氏から挨拶があり、次いで私も一言述べさせていただきました。

 「本庄は、小説家であり、教育者であり、変革者であったと同時に、紋別においては郷土が生んだ偉人として、もっと市民的に顕彰し、伝えていかなければならない。」と

 その後一行は、博物館で開かれている「特別展 本庄陸男と大地の侍」を見学。展示に時間を忘れて見入っていました。





 小林多喜二のデスマスクは、感慨深いものがありました。

 この墓前祭は、ちょうど5年ごとに実施しています。となると今度は5年後の没後80周年になります。


 だんだん時代を語る人が減る中で、どう墓前祭を継続していくか。今回のように有志だけの取り組みではなく、市としても積極的なかかわりがいよいよ求められているように思います。本庄陸男の墓のある紋別市として…

 宮田氏も、「5年後といわず機会があればまた来ますよ」と私たちに声をかけ、紋別を後にしました。
 

2014年7月23日水曜日

初めて行ってきました―「山の水族館」

 21日、北見市留辺蘂の「山の水族館」に初めて行ってきました。

 話題の水族館だけに、一度は行ってみたいと思いながらこれまで機会を逸し、やっと思い立って妻と車を走らせました。






 滝つぼを見上げる水槽、熱帯地域の珍しい魚、流れる川で泳ぐ魚たちー確かに、見せる工夫が多く楽しい。リピターが多いのもうなづけます。

 子どもが小さかったころ訪れた、昔の山の水族館も思い出される。もっと身近にかめや小魚に触れられていたような気もするのですが…

 この日は、休日とあって多くの親子連れがいました。

 振り向けば、今日2度目の「からくりハト時計塔」のメロディーが聞こえてきました。




本庄陸男と大地の侍

 20日、市立博物館で開催中の特別展「本庄陸男と大地の侍」の関連行事として、小檜山博さんによる記念講演と映画「大地の侍」の上映会があり、参加しました。


 
 本庄陸男は1905年、当別町で北海道に移住した元佐賀藩士の子として生まれ、父の事業の失敗にともない小学3年生の時に一家で渚滑村字オアフンベ(現在の上渚滑和訓辺)へ移り、代用教員や役場臨時職員を経て、青山師範学校(現東京学芸大学)に進学。その後、東京の小学校の教員として勤務。1934年、特殊学級での経験を描いた「白い壁」で注目を集め、1939年、代表作となった「石狩川」を発表。これは、当別を舞台に、旧武士階級の農地開拓の苦闘を描いた作品で、当時のベストセラーになりましたが、その年の7月結核で死亡しました。34歳でした。

 本庄陸男は同時に、小林多喜二とともにプロレタリア作家同盟でも活躍し、昭和初期で初めて教員組合もつくった人です。

 治安維持法等で検挙・投獄されたこと2回。小林多喜二の葬儀に出席したことで、29日間警察の留置場で拘留されています。また、「石狩川」を書くために妻たま子と北海道を資料収集・調査したときも特高が尾行したといいます。

 さて、映画「大地の侍」ですが、見るのは2回目ですが、なかなか骨太の作品で、見ごたえがありました。

 主人公は、大友竜太郎演じる家老阿賀妻なのですが、それ以上に他の武士や妻たちにも光を当て、一つの群像劇といった内容です。

 特に、最後の場面。雪の中を岩手からやってくる仲間たちを出迎えるシーンは圧巻です。ワンフレームの中、1カットの中、多くの人々の表情をとらえ、その個性と思いを引きだし、喜びと希望を表していく。

 俯瞰とクローズアップを巧みに織り交ぜ、観客を引き込ませる技法はなかなかです。

 この上映会に100人以上集まっていました。なんだか、私もほっとしたりして…

アイヌの遺骨はアイヌのもとへ

 19日、アイヌ遺骨返還訴訟を取り組んでいる北大開示文書研究会による出前講座が、博物館で行われ参加してきました。

 現在、北大など12大学が保管しているアイヌの遺骨(その大部分は盗掘されたもの)は、現在判明しているだけでも1636体にのぼります。それは、研究の材料にされてきたのです。


 今回の出前講座には、榎森進・東北学院大名誉教授、市川守弘・アイヌ遺骨返還訴訟団弁護士が講演しました。

 


 そして、訴訟団の一人である紋別アイヌ協会の畠山敏さんも話されました。

      

  国や大学は、返還を希望する祭祀継承者に返還するとしています。そこには、相続人という概念があります。

 しかし、アイヌにとって遺骨とは個人のものではなく、コタン全体のものであり、コタンの中で慰霊するもの、というのです。

 ですから、「者」という個人に限定するのではなく、コタンへの返還が重要なのだと言います。アイヌの精神文化を、どう尊重するのか、が問われている問題なのだと言うのです。

 初めて聞く話も多く、なかなか難しく、奥が深い。

 その中でも、北大の先生の発言で、北大の封建的な考え方に抗議したい、と述べられたのは興味深かった。

医療と介護の連携のために~草場鉄周講演会

 16日、もんべつケアマネージャー連絡会が主催する医療連携推進事業研修会に顔を出してきました。

 講師は、室蘭市の本輪西ファミリークリニックの院長で、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周医師。在宅医療の取り組みでは道内でも先駆的な実践を展開しています。

 私も、医療と介護の連携の強化こそ必要だと考え、議会でも取り上げてきました。そんな関係で、この研修会にも誘われていました。

 行ってびっくりです。なんと120人もの人が集まっていたのです。(せいぜい4・50人かと思っていたもので。失礼)

 しかも、遠紋地区の医療と介護の専門家が一堂に会した言った感じです。市の幹部職員の顔もありました。

 それだけ関心の高いテーマであり、タイムリーなテーマであり、そして方向性とイメージをつかみたいテーマだったのだと思います。

 草場氏の話は、極めて具体的で実践的です。地域包括ケアという方向のもと、それを地域でどう具体化するか、その道筋は簡単ではない。

 在宅医療を実践するのは、医師・看護師だけでなく、介護事業所、介護施設、歯科医師、薬剤師などのエキスパートが連携してこそ構築できる。

 そのためには、やる気のある人、意欲のある人が中心になって行動を起こすこと。その中で、初めて他分野の活動を知り、点から線へ、そして面へ広がっていく。

 在宅医療とは、街づくりにつながる。住む慣れた街で生きていける。それこそが街づくりであり、地域力のアップにつながる。

 草場氏の話は、経験に裏打ちされた気迫がありました。

 それだけに、ギャップも感じました。

 この遠紋地域には、在宅療養支援診療所も在宅療養支援病院もまだありません。

 医療と介護の連携を模索し、検討を進めているこのもんべつケアマネージャー連絡会も、その存続すら危ぶまれています。

 そして、この研修会に参加した市内の医師も一人だけでした。

 とは言え、超高齢社会は待ったなしです。医療も介護も必要な施設は作りながら、同時に増加する在宅での医療と介護にどう対応するか、真剣な検討が求められています。

 私も含め、大いに刺激になった講演会です。これから、民間も行政もどう動くか、どう連携するか、正念場です。

 

2014年7月15日火曜日

市議選が終りました

 12日、市議選最終日。

 上渚滑町から始まった街頭演説は、私の活動地域をくまなくめぐり、最終、事務所前で55か所に達しました。

 よくぞしゃべったもので、実は翌日、声が満足に出なくなりました。

 それでも、訴えぬいたという、満足感はありました。




 そして13日、投票日を迎えました。

 結果は、16定数中16位。638票でなんとか当選しました。

 しかし、藤川議員が次点となり、共産党の2議席はなりませんでした。

 選挙結果についての分析は、これからじっくり検討されるでしょうが、私としては、前回票580票から58票とわずかでも増やすことができたことで少しほっとしています。

 私の活動地域には18候補のうち13候補がひしめき合う、まさに激戦地。

 そこから、前回票に上積みするには攻めしかない。そんな気概が、選対にあったように思います。

 それにうれしかったのは、この間、様々につながりをつくってきた仲間や関係者が広げてくれたこと。いままでにない関係を広げられたことです。

 14日には、当選証書授与式があり、15日は市制60周年記念表彰者の検討会議があり、事務所の撤去作業あり、様々な電話対応ありと、なかなか忙し毎日です。

 これから4年間、共産党としては一人になり、何かと制約がありますが、できるだけのことはやる覚悟です。

 明日、ささやかな祝勝会が企画されています。

選挙結果
 当 1159.901 阿部   徹 65 自現 ⑦
 当  927     梶川 友子 59 公現 ③
 当  869     飯田 弘明 62 自現 ⑥
 当  863     宮川 正己 65 自現 ③
 当  859     青木 邦雄 60 無新 ①
 当  811     石田 久就 47 自現 ⑤
 当  793.352 阿部 秀明 64 自現 ⑤
 当  787     柴田   央 70 民現 ⑪
 当  746     鈴木 敏弘 61 無現 ③
 当  727     青田 輝智 76 無現 ⑥
 当  724     山中 憲一 69 自現 ⑦
 当  718     横内 寿治 59 無前 ②
 当  693     加藤 裕貴 32 無新 ①
 当  649.745 阿部 徳明 59 無現 ③
 当  649     藤田孝太郎 65 無現 ⑥
 当  638     野村 淳一 58 共現 ⑥
 次  606     藤川 和子 60 共現
     473            円角  光    36 無現

2014年7月6日日曜日

紋別市議選、1日目が終わりました

 選挙戦、1日目が終わりました。

 今日は、立候補のあいさつもかねて、私の選挙地域全域を回りました。


 はじは、上渚滑から沼の上まで。なかなかの広さです。

 朝9時からの第一声には多くの方の集まってくれ、元気が出ました。

 じっと私の演説を聞いてくれる人もおり、励まされます。上渚滑の団地では、私が来るのを待っていてくれた人もいました。また、沼の上では、6時も過ぎていたのに寒い中パジャマ姿で聞いてくれた人もいました。

 明日は、落石、渚滑、潮見を中心に回ります。演説の声が聞こえたら、耳を傾けてみてください。

いよいよ紋別市議選がスタートしました

 いよいよ今日から紋別市議選がスタートします。

 いま、緊張の中、心は高ぶっています。

 定数18から16に減って、1票1票を争う激戦となっています。

 でも、これまでやってきたこと、訴えてきたこと、広げてきたこと、に確信をもって最後まで頑張るだけです。

 この間、多くの方から励ましや期待の声を寄せていただきました。その一つ一つが力になっています。
 
 あとは、精一杯気持ちを込めて訴えつくすこと。そこに、全精力をかけてー

 今日の主な街頭演説個所
 ・9時 第一声 野村選挙事務所前
 ・9時40分 シティ前
 ・10時35分 落石1丁目団地
 ・10時55分 落石5丁目団地
 ・11時10分 学園団地
 ・13時55分 Aコープ(本町3丁目)前
 ・14時40分 渚滑町 村井商店前
 ・15時30分 上渚滑Aコープ前
 ・18時55分 元紋別市街地
    あくまで予定ですので多少前後することもあります。

 お近くの方は、ぜひ聞きに来てください。
 

2014年7月3日木曜日

2014年第1回定例市議会報告②―高齢者福祉について

○野村淳一議員
 高齢者福祉について質問します。
 市政執行方針の中で、高齢者福祉について、高齢者の方々の権利を擁護するため、成年後見人制度の利用に向けた取り組みを強化すると述べ、さらに除雪サービスを拡充するなど、在宅福祉サービスの一層の充実を図るとしています。

 成年後見人制度も、除雪サービスも、どちらも重要な課題であり、緊急性の高いものです。私もこれまで、これらの拡充について幾度と取り上げてまいりました。

 成年後見人制度の強化と除雪サービス拡充について、その内容と取り組みについてお聞きします。

 その上で私は、介護保険事業と高齢者福祉の関連について、かねてから疑問に思っていたことがあります。

 それはなぜ、この2つの事業が介護保険課と社会福祉課の別々の課で執行されているのかという点です。

 介護保険事業と高齢者福祉はまさに表裏一体であり関連しています。というより、表裏一体でなければならないものです。

 高齢者全体の利益と切れ目のないサービス、安心と生きがいのために当然一元化された組織が必要です。

 他の市の多くが介護福祉課というように、介護保険事業と高齢者福祉を統一しています。それが合理的であり、効率的だからではないでしょうか。

 紋別市もより機能的な事業を展開するために、高齢者全般に対応した組織に一本化すべきと考えますが、いかがお考えかお伺いします。

 介護保険事業と高齢者福祉を考えるとき、社会福祉協議会の存在を抜きには語れません。

 これまで紋別市社会福祉協議会は紋別の介護保険事業を支えてきました。しかし、今その社協が厳しい財政状況に立たされ、訪問介護と居宅介護を中止せざるを得ない事態となりました。

 その上で社協は、地域福祉の向上と人材育成など社協本来の役割を構築するとして事業再編案をまとめ、紋別市も支援の拡大を決めました。

 今、地域福祉には多様で新たなニーズが拡大しています。従来の高齢者、障害者、児童という枠組みでは捉えられない、制度のはざまで制度からこぼれていく、孤立と貧困、格差が拡大しています。

 自己責任の名のもとに、助けてと声に出すことさえできない息苦しさが広がっています。

 行政にできない社協の役割は、まさにそこに接近することであり、行動することだと私は思います。地域の福祉力を高めるとともに、実践行動する社協を期待したいのです。

 そこで今回、社協のまとめた事業再編案に対する紋別市の認識と今後の取り組みについてお聞きします。同時に、社協の介護事業縮小に伴う影響と介護職員など人員の対応についてもお知らせください。


○宮川良一市長

 成年後見人制度の強化につきましては、さきに飯田議員並びに宮川議員のご質問にお答えしたところでご理解願います。

(宮川議員への答弁~平成24年度には弁護士などの専門職や福祉関係者などによる意見交換会を開催し、25年度には紋別市成年後見制度利用支援ネットワーク会議を設置し、本制度の普及や体制整備に向けて取り組みを進めてきたところです。市長申立てにつきましては本年度1件申し立てを行ったほか、さらにもう1件を予定しているところです。今後とも、関係機関との連携を密にしながら本制度の利用支援に向けた取り組みを強化してまいります。)


 なお、平成26年度一般会計予算及び介護保険事業特別会計予算におきまして、今後の市長申立件数の増加を見込み、家庭裁判所に対する市長申し立て費用及び後見人報酬助成費用などの成年後見制度の関係費用を増額計上し、より多くの対象に対して支援を行うことができるよう予算の拡充を図ったところであります。


 次に、除雪サービスには、これまでは12月から3月までの期間において、5回を限度としてサービス提供を行ってきたところでありますが、昨年11月、紋別市在宅高齢者等除雪サービス事業実施要綱を改正し、その年の積雪状況などに応じて柔軟に対応できるよう制度の見直しを図るとともに、サービス提供の空白地域を可能な限り縮小していくため、業務委託料単価の見直しを行ったところであります。

 介護保険事業と高齢者福祉の統合につきましては、本市の現状では、高齢者に対する各種の支援制度やサービス提供に当たり、介護保険課、健康推進課及び社会福祉課などが連携し、それぞれ所管する業務について対応しているところでありますが、今後ともより効率的な組織体制の構築に向けて検討してまいります。

 社会福祉協議会の役割につきましては、初めに社協の事業再編案に対する市の認識と今後の取り組みは、さきに飯田議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。

(飯田議員への答弁~運営体制や運営方法の改善内容につきましては、社協において既に法人内における事務事業の改廃検討や組織体制の見直しなどに取り組まれており、今後の事業展開の方向性としては、介護保険事業の一部を休止するとともに、ボランティア活動などにかかわる人材育成や地域の見守り体制づくりなどに重点を置き、本来社協が担うべき地域福祉の推進に軸足を置いた事業展開を目指すものと伺っております。)

 次に、事業縮小に伴う影響と人員の対応は、今回社協が休止することとした事業は介護保険事業にかかわる居宅介護支援事業及び訪問介護事業でありますが、これらの事業は市内において居宅介護支援事業所が6か所、訪問介護事業所が7か所あり、これらの事業所において利用者の受け入れが基本的には可能であり、社協におきましても利用者に対して責任を持った対応が図られるものでありますことから、利用者の方々がこうむる影響は最小限にとどまることができるものと考えております。

 また、事業休止に伴う職員への対応につきましては、社協において、これまで複数回にわたり、居宅介護支援事業及び訪問介護事業などに携わる職員に対し、法人としての今後の処遇方針について説明をされており、引き続き雇用を希望する職員につきましては、配置転換などにより可能な限り継続して雇用する方針であると伺っております。

○野村淳一議員
 成年後見についてお聞きします。
 昨日も議論がありましたが、その中で、先ほど答弁にもありましたが、市長申立てというのがあって、1件今年実現されたと言われました。

 この市長申立てが1件、極めて画期的なことだと思いますが、一体これは何なのか、これはどういう意味を持つのか教えてください。

 同時に、この成年後見の相談する、気軽に相談する窓口がどうしても必要です。周知をし、啓発することが必要です。この窓口設置についても教えてください。

 それからもう一点、成年後見とはまた別に、社会福祉協議会が行っている権利擁護事業に日常生活自立支援事業というのがあります。この実績と内容について教えてください。

○富樫豪志社会福祉課長兼参事
 それでは、お答えいたします。
 まず、成年後見制度における市長申立ての意義についてでございます。

 この制度につきましては、通常成年後見制度にかかわる申し立てを行う方というのは、4親等以内の親族、配偶者などが行うものでございます。

 しかしながら、残念ながら、そういった方々がいらっしゃらない65歳以上の高齢者、あるいは知的障害、精神障害を抱える方々については、こういった親族等にかわりまして市町村長が申し立てを行うというものでございます。

 この制度の意味につきましては、権利擁護の申し立てを行われる方々がいない場合に、いないからといって、その方々の権利をそのままの状態に放置することなく、権利を擁護していくという重要なものであるというふうに認識しております。

 私どもでは今、今年度に入りまして1件申し立てをさせていただきました。

 今後につきましても、弁護士などの専門職の方々とご協議をさせていただきながら必要な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。

 次に、窓口の設置についてであります。
 先ほど市長からの答弁でもございましたが、一貫して成年後見にかかわる支援を行う体制づくりというものは必要だというふうに認識はしております。

 私どもの方ではネットワーク会議を設置しまして、この部分につきましても今後どのような形で、どのような時期に、どのような団体がしかるべく対応できるのかという部分につきまして協議を図りながら、周知なども含めまして、この制度が市民に広く浸透していけるような体制づくりに取り組んでまいりたいというふうに考えております。

 さらに、権利擁護事業の部分で日常生活自立支援事業の実績等、それとこの内容についてでございます。

 この日常生活自立支援事業につきましては、現在道社協のほうで対応しておりますが、こちらのほう、市町村社協のほうに業務を移管していくという流れの中で、今、平成26年度から紋別市社協においてもこの事業を道社協から受託するというふうに伺っているところでございます。

 この制度は、成年後見まではいかなくて、みずから契約締結能力のある方々ではありますものの、その金銭管理ですとか医療福祉サービスなどの手続きなどに自信の持てない方を支援していく制度でございまして、いま紋別市内では4件の取り扱いがあるというふうに確認をさせていただいております。