2020年11月20日金曜日

枝幸町の「にじの森」におじゃまして

 


 当事者の強い要求や思いがあるからこそ、物事は実現するんだと、あらためて実感することができたような気がします。

 枝幸町の子育てサポート拠点施設「にじの森」を訪問して強く感じました。

 何の連絡もせず、突然お邪魔したにも関わらず快く向かい入れてくれ、しかも長い時間にわたって懇談もさせていただきました。

 名寄市のファミリーサポートセンターにお邪魔した時、枝幸町でもお母さんたちの手でファミリーサポートセンターを立ち上げた、という話を聞き、一度顔を出してみたいと思っていました。

 というのも、紋別市ではファミリーサポートセンターを昨年廃止してしまったのです。それも利用が乏しいからという理由で。

 でも、紋別に比べ人口も少ない枝幸町では元気にファミリーサポートセンターが運営されている。どうしてだろう。どこが違うのだろう。

 そんな思いで顔を出しました。

 かつて病院だったという施設。それを機能的に活用しています。

交流スペース

キッズスペース

 交流スペースやキッズスペース、中高生のための学習室、カフェコーナー、サークル活動の部屋や防音の部屋まであって、なかなか楽しい。

 ファミリーサポートセンターの「にじをつなぐ会」のアドバイザー村山純子さんにお話を伺いました。

村山さん(左)とスタッフ

 当初は、子育てのセミナーに参加したお母さんたちで始めたファミリーサポートセンター。それが町を動かし、拠点をかまえ、街の子育て支援に欠くことのできない取り組みになりました。

 昨年一年間の利用を見ても、子どもの預かり、保育施設などの送り迎えで600件を超えています。

 特に転勤族や多子の場合など、その需要は大きいといいます。

 子どもたちがこの街で安心して暮らしていけるように、その要望を受け止めて活動を続ける行動力に敬服です。

 事業としてだけ見れば、紋別のように利用が減れば廃止することになるかもしれません。

 でもここでは、それを必要とする親がいる限り、求めている子どもがいる限り、がんばって続ける、という当事者としての心意気がありました。

 私も元気をもらいました。楽しく、さわやかな時間を共有することができました。

 お昼は、枝幸町の「う美蔵」でおししい定食をいただきました。