〇野村淳一議員
次に、生活困窮者自立支援事業について質問します。
1つ目に、生活自立支援サポートセンターについてお聞きします。
生活困窮者自立支援法に基づいて、紋別市では一昨年から社会福祉協議会に事業を委託し、生活自立支援サポートセンターを立ち上げ、包括的、継続的な相談支援を行っています。
生活困窮者にとどまらず、これまでなかなか手が届かなかった困難者の相談窓口としてその役割を担っていると思います。
そこで、これまでの相談件数と解決に向けた支援プランの作成件数、また主な相談内容と解決に向けた取組状況など、それらの実績をお聞きします。
同時に、これらの問題は多くの福祉関係団体や専門機関との連携、ネットワークなしに解決しないでしょう。市内外の福祉関係機関との連携はどのような状況になっているのか、お尋ねします。
2つ目に、学習支援事業についてお聞きします。
生活困窮者自立支援制度の中には、設置義務のある相談支援事業のほかに任意事業として、生活困窮世帯の子供たちの学習支援事業があります。
生活保護世帯や就学援助を受けている世帯の子供たちが健やかに育成される環境を整備するため、学習の支援や子供たちの居場所づくり、相談支援などに取り組む事業、これが学習支援事業です。
経済的な格差による学力の格差をなくし、貧困の連鎖を断ち切る事業として取り組みが進んでいます。
オホーツク管内でも、NPO法人ワークフェアが北海道の委託を受け、管内町村の学習支援事業を行っています。
遠軽町では既に十数人の子供たちが登録し、みんなで学習を進める拠点学習と、一人ひとりに応じた訪問学習を実施しています。
先日、そのNPO法人ワークフェアを視察してまいりました。そこで取り組まれているのは、学力の向上はもちろんですが、それだけにとどまらずレクリエーションを企画したり、中には不登校やひきこもりぎみの子供たちへの学習、生活支援や、保護者などからの養育相談を受けるなど多岐にわたっています。
責任者の方は、生活困窮によるさまざまな困難が子供を通して見えてくる、それを支援しサポートするのも大切な仕事の一つですと語ってくれました。
その意味からも学習支援事業が重要であることが改めて実感できました。
既に道内13の市でこの学習支援事業が実施されています。管内においても、遠軽町をはじめ美幌町や斜里町でも具体化しています。
紋別市においても実施に向けた検討を急ぎ、早急に具体化すべきと考えますが、いかがお考えかお聞かせください。
〇宮川良一紋別市長
次に、生活困窮者自立支援事業についてであります。
1点目の生活自立支援サポートセンターにつきましては、本年度の相談件数は22件でプラン作成は3件となっており、主な相談内容は就労関係、生活資金貸付け、家庭相談となっております。
解決への取り組みとしては、就労関係は求職相談、借金関係は返済計画の支援、返済困難ケースは法テラスの利用支援を行っており、育児不安などの養育問題については児童家庭課の相談窓口利用を促すといった内容であります。
実績といたしましては、22件の相談のうち就労関係3件、資金貸付け5件、家庭相談4件、その他10件となっております。
市内外の福祉関係機関との連携は、就労関係は市内が市の雇用開発推進員やハローワーク、市外が旭川市にある有料職業紹介会社による相談、多重債務などの借金問題は法テラスを活用した弁護士相談、ひきこもりなどは北見市にある若者サポートステーションの出張相談、精神疾患などは保健所、保健センターによる相談支援などであります。
2点目の学習支援事業につきましては、教育委員会による夏休みを利用した事業がありますが、生活困窮者自立支援事業の任意事業は継続的な支援が必要であるため、専属の教員OBなどを配置し事業運営を図ることができないか検討中であり、人材の確保には至っておりません。
しかしながら、地元の有志などが居場所づくりを中心に展開する事例も散見されますことから、今後は教員OB以外も含めて人材の確保に向け、情報収集に努めてまいりたいと考えております。
~再質問~
〇野村淳一議員
生活困窮者の問題ですが、サポートセンターの取り組みについては今後も期待をしたいというふうに思ってます。
学習支援についても、人材確保などいろいろ課題はあると思いますが、情報収集を含めて実現に向けた検討中だということでしたので、それに向けて取り組んでいただきたいと思います。
私が今回の質問で言った趣旨もよく理解していただけたと思いますので、ぜひ取り組んでいただきたいと。
先ほど紹介した北見の学習支援をしているところの話では、紋別市内の方からも問い合わせが来ているというふうに言っておりました。市民の方からも要望もあるんだということも事実だと思いますので、これも答弁は要りませんけども、ぜひその方向に向けて実現よろしくお願いしたいと思います。
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