紋別市不正事案等調査特別委員会(百条委員会)は最終的な調査の結果を、市議会議長に提出し、市議会に報告することで終了となります。
したがって、議長に提出する最終報告書の作成が百条委員会にとって最大で最後の仕事となるのです。
これまで2年にわたり調査をしてきた内容、明らかになった事実、そこにある背景と要因、責任の所在、そして百条委員会としての判断と結論、そのうえでの再発防止に向けた提言。これらをまとめる作業が待ち構えているのです。
当初は、年度内に終結させる予定で、今年の3月議会での報告を検討していましたが、新たな事実が出てくるなどで、議員の任期が満了する前の6月議会で報告することをリミットに作成作業が進められました。
百条委員会の調査項目は2つあります。
一つは、避暑地化推進基本計画策定業務の入札・契約についての市役所ぐるみの不正行為について。
もう一つは、紋別空港利用促進協議会と紋別観光振興公社の不透明な支出についてです。
この二つのうち、避暑地化事業については副委員長である私が、空港関連については委員長の加藤裕貴議員が、それぞれ分担し、文章化することにしました。
そこでまず私は、これまでの証人尋問の議事録、紋別市が行った検証調査の聞き取り資料、避暑地化事業に関する市の資料、そして中島氏らの供述調書と裁判記録などを、あらためて読み込むことから始めました。
そこから見えてきたのは、公平であるべき入札が市役所ぐるみの数々の不正行為でゆがめられた事実であり、それが漫然と繰り返され常態化した姿でした。
なぜそんな不正行為が繰り返されたのか、それがなぜ市役所ぐるみとの行為となったのか、その事実を市の理事者はどこまで知っていたのか、そしてなぜその不正行為を止められなかったのか、そこに市役所としての体制上・体質上の問題はなかったのかー解明すべき課題は数多くありました。
本格的な作成作業は2月ごろから始まりました。膨大な資料の中からポイントをどこに絞るか、全体の構成と流れをどう構築するか、できるだけ証言と資料を重ね客観的事実をどう導き出せるか、そのうえでどう結論づけるかー一筋縄ではいかない作業が続きました。
最終的に次のような流れにしました。
これまでの調査で鮮明になった主な事項と論点として10項目、なぜこのような事態が起こったのか、その背景と問題点として3項目、そして空港関連も含め再発防止と是正措置として大きく4項目の提言をまとめ上げました。
そして私が作ったこの案を百条委員会のメンバーに諮り意見をもらい、修正を図る。という作業が繰り返し続きました。同時に、顧問としての伊藤弁護士からの法的アドバイスも、幾度となくメールでやり取りを行いました。
これらの作業は当然、加藤委員長が担当した空港関連でも同じです。何十ページにも及ぶ文書のやり取りが、二人の間で繰り返されました。
次第に方向性が見えてきた中で、最後まで議論のポイントになったのは次の点でした。
避暑地化事業では、入札に係る市役所ぐるみの不正行為が「入札の公平を害する行為」を厳しく規制した『官製談合防止法第8条』に違反すると認定できるかどうかということであり、それらを事実上放置した理事者の責任をどう判断するか、ということでした。
一方、空港利用促進事業における不透明な支出については、中島氏の個人会社に多額の資金が流入した事実について、当時の関係者・上司の責任をどう図るかということであり、資料を偽造することによって収入を得ようとしていた中島氏について刑事・民事を含めた法的措置をどう判断するかということでした。
それらについて百条委員会での議論と検討を経て、最終的に70ページにも及ぶ報告者がまとまったのは、5月の半ばでした。
次回以降、その報告書のポイントを紹介していきます。





