猿払村「合葬堂」 |
今回の視察の最後に訪れたのは、オホーツク海に面した猿払村。
言わずと知れたホタテの一大産地です。
ここにこの4月「合葬堂」という施設が完成したのです。
少子化のもと、お墓の継承をどうするかーー実は多くの人が悩んでいます。いまや、一つの社会問題にもなっています。
その一つの解決方法として、この数年、市町村立による「合葬墓」の建設が増えてきています。
紋別市も「合葬墓」の整備が緊急な課題となっています。
私も、実に多くの市民から要望されます。議会でも繰り返し取り上げてきました。
今回訪れた猿払村の合葬堂。納骨棚を備え、良く考えられた施設なのです。いろいろと感心し、参考になりました。
特に私自身気になっていた「遺骨」に対する畏敬と慰霊の思いをどう形にするか、その一つの在り方が見えたような気がします。
住民へのアンケートの実施や宗教者との丁寧な協議、そのうえで生かせるもはしっかり生かしていく姿勢。村長と村の担当者の真摯な取り組みにも感心しました。
中央にモニュメント。左右に納骨棚があります。納骨棚には3年間保管できます。
モニュメントには両脇に「粉骨」の投入口があります。
合葬堂の建物の外に、室内のモニュメントと同じモニュメントを設置しています。ここでは、各人が花を手向けたり、焼香したり、故人をしのんで供養することができるようになっています。僧侶を頼むことも自由です。
あくまで室内、堂内は政教分離の立場から宗教色はいっさい排除しますが、建物の外の行為については関知しない、というのが村の立場です。
よく考えらえていると思います。参考にしたいものだと強く感じました。
視察を終え、昼食はもちろん、道の駅さるふつ公園にあるレストランで「ホタテカレー」。おいしかった。
2泊3日の今回の視察の旅。なかなかハードで、でも中身のある視察でした。
豊富温泉での宿も風情があってよかったですよ。
そうそう、帰りに浜頓別のクッチャロ湖に寄り、「NPO法人クッチャロ湖エコワーカーズ」にお邪魔しました。
湖畔に佇む「エコワーカーズ」の事務所 |
ここもまた、クッチャロ湖の自然保護に取り組んでいる団体です。
今回は短時間でしたが、次回はじっくりお邪魔しようと思っています。
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