少々古い話で恐縮ですが、8月20日、来年度の予算要請で北海道に要請に行ってきました。
これは、共産党北海道委員会と党道議団が年に一度、道内各地の要望を一堂に集め、道庁担当に直接要請するもので、今回も、各地方議員が集結し、熱気あふれる交渉となりました。
私は、広域紋別病院の医師確保と道立紋別高等看護学院の移転建て替えを要望しました。
私は、「広域紋別病院は、道から移管されて7年。地域の命は地域で守る立場で頑張ってきた。しかし、医師の確保は地域だけでは限界だ。産婦人科医師はおらず、出産ができないまま。今年7月には総合診療科の医師が退職し、ますます厳しくなっている。道には、地方での医師確保に向けた積極的な取り組みを強く期待したい。そうでないと、地方で安心して暮らしていけなくなる。地方の厳しい実情を知ってほしい」と訴えました。
道の保健福祉部・地域医療課医師確保推進グループの佐藤主幹は「全道的な医師不足は認識している。医育大学での医師派遣要請や地域枠医師の養成など、緊急かつ中長期的な対策を講じている」と答弁。
私は「そんな一般論を聞いているのではない。現場はもっと深刻だ」と指摘しました。
その後、別室で佐藤主幹と再度意見交換。とにかく、医師不足の地元の厳しい現状をあらためて訴えました。少しでも、届いてくれたらいいのですが。
旧道立病院隣りに建つ道立紋別高等看護学院は、築40年以上も経過し、学生寮も狭く、個室になっておらず、良好な環境とは言い難いものです。
しかも、主な実習先である広域紋別病院とは約2キロ離れており、看護実習にも支障をきたしています。
これを移転し、建て替えることは急務です。そのため、広域紋別病院裏に移転できる土地も用意されています。
道の保健福祉部・看護政策グループの後藤主幹は「確かに老朽化が著しく、昨年6月に『長寿命化診断』を実施し、必要な改修工事を行いながら学習環境の整備に努めたい」と答えました。
そこで私は「ということは、改修どまりで、建て替えの計画はないということか」と再度質問しました。
後藤主幹は「当面は改修を行うが、今後の在り方については地元の関係者の意見もうかがいながら建て替えも含め検討したい」と答弁。
看護師不足は全道的な課題です。その養成も、全道的な要請です。そのために良好な学習環境を整備することは、道の責務でもあります。そのために紋別市も協力する用意もあります。
この問題でも、もっと緊迫感を持った道の対応が必要です。
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