9月19日、日本共産党北海道委員会が主催する「アイヌ民族の先住権を考える集い」に参加してきました。
昨年9月、紋別アイヌ協会の畠山会長が許可を得ずサケを採捕し告発された事件は、私にとって改めてアイヌ民族の歴史、そして先住権とは何かを学ばされる契機となりました。
しかしそれを理解するのは、簡単なことではないこともわかりました。同時に、その先住権を獲得することの難しさも実感しました。
畠山会長の行為は、法律上は許されないものであっても、アイヌ民族としての魂の行動だったのかもしれない。そんな気もしています。
しかし現実は、違法な行為として告発され、送検されました。結果は不起訴処分というものでしたが、あらためて「先住権」と何かを世間に問うものとなったと思います。
そんなこともあって、今回の集いに参加しました。
アイヌとしてどのような差別をうけてきたか、アイヌの文化や精神性をいかにはく奪されてきたか、アイヌの遺骨が不当に盗掘され研究材料にされたか。現代につながる様々な歴史と事実が語られました。
それでも、浦幌の新しいアイヌ民族の組織「ラポロアイヌネイション」の若き会長さんの発言もあり、新しい動きが出ている実感を感じました。
東北学院大学の榎森教授の講演の後、紙智子参議から日本共産党としてのアイヌ政策について報告がありました。
このような形で、共産党のアイヌ政策を体系立てて聞くのは初めてのような気がします。
昨年成立した「アイヌ施策推進法」に関しては多くの問題を感じていますが、それをどう生かすのか、どう改善させるのか、もっと具体的で、もっと現場に立った政策提起が必要だと思います。
大いに勉強になったと同時に、ちょっと課題も感じた集いでした。
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