2018年6月29日金曜日

紋別の地域医療を大いに語る

 ちょっと前になりますが、市内の民間病院の医師と懇談する機会がありました。

 紋別の地域医療をどう展開するか、これからの医師確保と紋別の医療の方向性について率直な意見交換ができました。

 話はまず、その医師の問題意識から始まりました。

 毎日の診療の中で気が付くのは、高齢の一人暮らしが多いこと。しかも、持ち家の方が多いということ。

 その方々をどう見守っていくのか。医療の現場から、その深刻さが見えるといいます。

 「地域医療というのは、その方の暮らしすべてを診ることなのではないか。そんな実感を持っている」といいます。

 その思いは、私も共有できるものでした。

 では、どうしたらよいのか。

 その医師はさらに続けてこう言います。

 「コレクティブハウスをご存知ですか。北欧で始まった仕組みですが、単身の高齢者も子育て世代も共通の地域の中で、共有できる食堂やスペース、広場を介し、個々の独立した住居を持ちながら共同で生活するのです。

 将来的には、そういう施設が必要になると思っています。重要なのは、高齢者だけの施設にしないことなんです」と。

 地域の中で人と触れ合いながら、それでいて個も尊重され、きちんと見守りもできる。

 確かに、将来的には必要になるでしょう。

 話は、医師確保の話題に。

 医師にとってどんな地域・病院が魅力あるのか。働いてみたいと思うのか。

 それこそ重要な課題です。それらの課題に、今回医師本人の思いを聞けたことが新鮮でしたし、多くの示唆もいただきました。

 そして、医学生への奨学金制度と市外から病院を開業するための支援制度は、行政として取り組むべきだし、実際に効果がある、と語られました。

 奨学金制度の創設は、私の公約の一つだけに意を強くしました。

 話は次に、広域紋別病院についても。さらに、高齢者介護、地域包括ケアについても。話はなかなか尽きませんでした。

 「野村さんの一般質問の議事録を読んでいるんですよ」と。「よく勉強していると思っていました。以前から、一度話してみたいと思っていたんです」と述べてくれました。

 「こちらこそ、勉強になりました。また機会をつくりましょう」と私。

 ーーはまなす通りの夜はとっぷり暮れていました。

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