参議院選挙が終わってすぐ大阪市に出向きました。
大阪社会保障推進協議会が主催する「全国地方議員社会保障研修会」に参加するためです。
これまでもぜひ参加したいと思っていた研修会です。というのも、3日間の日程で、まさにびっしり社会保障について学ぶ研修会なのです。
今回の研修テーマは6つ。
1日目は「女性と子どもの貧困~若年出産を経た女性30名へのインタビュー調査を中心に」と「介護保険制度改定の動向~変質させられる市町村機関」の2講座
2日目は「介護保険65歳問題と障害者の共生社会を考える」と「人口減少時代の自治体政策を考える」の2講座
最終日は「憲法・生活保護の基本~基本的人権・生存権とは何か」と「国保都道府県単位化と自治体での課題」の2講座
いずれも3時間ずつの研修で、一日が終わるたびに頭がいっぱいになります。
それでも、わかっていたようでわかっていなかったことが、次々に登場し、刺激的で感動的な研修会でした。
しかもいずれの講師の方々も、現場の第一線で活躍されている人ばかりで、具体的で実践的な話に興奮すら覚えました。
今回の研修の中で気になったいくつかのことを紹介します。
一つは「チャイルド・ペナルティ」という言葉です。出産し、子どもを持ったがゆえに起こる様々な社会的不平等、不利益を言います。
再就職の困難、賃金や昇進の不平等、非正規雇用化の増大など、本来あってはならないことがまかり通る現実。
「それは先進国でも日本ほど顕著な国はない」と講師は語ります。少子化問題の根源を見たような気がしました。
次に気になったのは「障害者の65歳問題」。障害者は障害福祉サービスを利用しています。それが65歳になったとたん介護保険制度に移行しなければならず、新たな負担が発生し、大きな社会問題になっています。
これをどう改善し、対応するか。示唆に富む話を聞けました。
生活保護の問題では、憲法の生存権を根付かせることの大切さが強調され、生活保護バッシングの理不尽さと生活困窮の実態が報告されました。弱者を切り捨てる現政権への怒りが講師の言葉を通して胸に突き刺さりました。
研修を終え外に出ると、まさに大阪の真夏の太陽が照り付けます。
ちょいと道頓堀まで足を延ばし、冷たい生ビールで喉を潤し、串揚げに舌鼓。
3日間の大阪研修も無事に終わり、頭がパンパンのまま帰路に就きました。
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