2019年9月21日土曜日

一般質問が終って

 今回、一般質問で取り上げたのは、①幼児教育・保育の無償化について ②自然環境の保護について ③合葬墓の整備について ④子どもの読書活動について ⑤子どもの口腔ケアについて です。

 幼児教育・保育の無償化については、特に10月からの無償化にともなって副食費が実費負担になる問題を取り上げ、給食は保育の一環であり、真に無償化を実践するよう副食費の無料化を訴えました。

 市は、国の指示通り実施するとして無料化は拒否しましたが、オホーツク管内でも北見市をはじめ10市町村が無料にすることが明らかになりました。

 また、これまで市が独自に保育料を軽減していた分が年3000万円以上あり、この財源が不要となることも質疑の中で明らかになり、副食費の無料化は十分できる、これらを子育て支援の拡充にしっかり充てるべきだ、と訴えました。

 自然環境の問題では、コムケ湖のラムサール条約への登録を求めました。

 コムケ湖は、水鳥たちの渡りの場として極めて貴重な湿原となっており、絶滅危惧所といわれる鳥たちも観察されています。

 ただ市の答弁は、これまで通り、利害関係者との考えに隔たりがあり引き続き意見を伺っていく、というもの。

 市の環境基本計画には「コムケ湖のラムサール条約登録を推進する」と明記しており、この立場を貫け、と提案しました。さて、今後の対応に注視です。

 合葬墓の整備は、私が繰り返し求めてきたもの。多くの市民から、その要望を受けます。ある意味、深刻な問題にもなっているのです。

 にもかかわらず市の答弁は、これまでと同じ。寺院にも合葬墓があり、公設の合葬墓の建設には賛否があり慎重に検討する、というもの。

 賛否があるなら富良野市が行ったように、この問題での市民へのアンケートを実施したらどうか、と提案したんですが、さてどうなることか…

 子どもの読書活動では、特に学校図書館の整備充実を訴えました。

 この間、市内の小学校の校長先生とこの問題で懇談し、大いに興味と関心を持ちました。

 学校図書館は読書・学習・情報の場だけでなく、心の居場所でもあります。

 そのためにも、学校図書館の蔵書などの整備とともに、きちんと学校司書を配置することが重要です。

 現在市では、2名の巡回司書がいますが、大規模校でも週1回程度しか配置されません。これでは足りない。少なくとも大規模校には専任の学校司書を配置すべきだ、と提案。

 これには市教委も、その方向で検討する、と実に前向きな答弁。期待したいですね。

 最後に取り上げた子どもの口腔ケアでは、特にいわゆる「フッ素うがい」、「フッ化物洗口」の実施についてただしました。

 これは、あるお母さんから、今年中にすべての小学校で集団による「フッ化物洗口」が実施される計画があるが、フッ素が安全なのか不安がある、という相談を受けたことがきっかけでした。

 私なりに調べてみて、その安全性と有効性に意見が分かれていることがわかりましたし、札幌市はじめいくつかの市町村では必要ないとして実施を見送っており、私としても疑問を感じてきました。

 それらの疑問と思いを質問しました。なにより安全をしっかり担保することが重要ですから。

 この日、議会にはこの問題で関心を持っている保護者のみなさんが傍聴に来てくれました。

 質問時間が足りなくて尻切れトンボでしたが、後で「質問良かったです。ありがとうございました」とメールが届き、ちょとほっとしました。
 

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