31日、紋別アイヌ協会による第21回カムイノミ・イチャルパの儀式が行われ、私も出席してきました。
「カムイノミ・イチャルパ」は、神々への祈りと先祖の供養を意味する儀式で、元紋別の旧モベツコタン、旧アイヌ墓地で行われました。
今回のイチャルパは、特別な意味のあるものとなりました。
このイチャルパに先立って、紋別博物館に保管されていたアイヌ女性の遺骨を受け取り、アイヌ民族の遺骨がある納骨堂におさめたのです。
1974年、柳沢遺跡から出土したこの遺骨。調査を行った札医大にこの間保管されていたのです。それが昨年、市に返還されました。
今回は、所有権を市が持ったまま貸し出すという形で、納骨堂に移されたのです。
この遺骨も、今回のイチャルパから慰霊されたのです。
儀式に際し畠山会長は「45年間も大学の倉庫に閉じ込められていたご遺骨を故郷に連れて帰ることができ、本当にうれしい。返還に尽力くださった関係者のみなさんにお礼を申し上げる」とあいさつ。
その後儀式は、神々のイナウ(御幣)にトノト(神酒)をささげ、囲炉裏の中の火の神に供物をささげ祈ります。
私も、見様見真似で儀式に参加。アイヌの伝統にしばし浸ることができました。
それにしても、道内外から50人近くの方が見えられ、関心の高さを感じました。
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