最初に訪れたのは岡山県瀬戸内市。岡山市の東隣に位置し、文字通り瀬戸内海に面した人口37000人の市です。
そこでは、特に新任や若手の教師に対する研修事業を学びました。
「瀬戸内まなび塾」と題する研修会は、若手教師の増加に伴い、授業づくりや生徒指導などについてスキルの向上が必要となっているもとで、それを学校任せにせず市教委として先生方の「学びの場」を提供し、その機会をつくろうというものです。
それが、地域や学校を超え、先生方の交流の場、親睦や意見交換の場ともなっているといいます。
しかもその研修内容も、基本的に教師たちの希望が尊重され、フリートークやワークショップといった実践的な内容となっており、自ら学ぶ意欲を育てる内容となっている点も注目されます。
ともすれば、学力向上のみが至上命題となり、教師にその成果を強く求め、管理と指導が強化される傾向がある中で、純粋に教師の疑問と悩み、課題に応えようとする姿勢を強く感じました。
紋別市でも若手・新任の教師が多い中で、授業をどう作るか悩んでいる教師も多いはずです。その点で参考になる取り組みだと感じました。
「この取り組みが学力向上につながっているかどうかは、正直わからないですね」という担当者の言葉は意味が深い。
この地域の学力テストの成績は、全国平均以上です。
あらためて、教師が生き生きと自信をもって生徒に接することができる環境を整えることこそ、基礎学力を向上させる大道ではないかと感じました。
同時に、「いじめ・不登校対策」「特別支援教育」についての取り組みを知りたいと感じました。それぞれ課題を抱えながらも、それに応じた実践に取り組んでいる状況が垣間見えたのですが…。時間がなく、それが心残りでした。
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