2013年10月17日木曜日

行政視察に行ってきました

 6日から10日にかけて紋別市議会福祉民生常任員会による行政視察に行ってきました。

 目的地は、佐賀県武雄市、長崎県平戸市、佐賀県嬉野市の3市です。

 武雄市では保育所の民営化問題と子育て支援策について。
平戸市では食育推進計画について。嬉野市では人にやさしい街づくりプランについて。それぞれ学んできました。

 武雄市の保育所の民営化は、行政改革の路線の上で実施され、今年度最後に1か所残っていた公立保育所も民営化するとのこと。紋別市も行政改革を名目に、再来年には紋別保育所を民間に委託するといいます。

 そこにあるのは、保育行政の理念より、経費をどう減らすか、という議論です。結局、保育士の人件費が標的にされるのです。保育とは何か、その議論こそ必要なのです。

 平戸市の食育計画は、なかなかのものでした。あご(とびうお)などの海産物や牛肉、野菜など豊かな食材に恵まれ、それを生かしたレシピの考案や生産者による学校での授業など、ユニークな取り組みが行われていました。

 これらは、紋別市でも大いに参考にできるものです。あご出汁のラーメンを食べてきました。これまた、なかなかのものでした。

 嬉野市の人にやさしい街づくりプランは、温泉をかかえた観光地らしく、高齢者や障害者も温泉を楽しんでほしいというもので、街並みのバリアフリーだけでなく、各温泉旅館もバリアフリーに取り組もうというものです。

 観光地の生き残りをかけた事業でもあります。今後の成果に注目したいと思いました。

 ところで、今回の視察は台風との戦いでもありました。台風24号が九州本土に上陸するのでは、という時期と重なったのです。

 事実、雲行きは怪しくなり、雨脚も激しくなって、平戸市の視察は予定を早め、嬉野市ではホテルから1歩も出られずといった具合。

 はらはらしたものの、それでも何とか予定通り日程をこなすことができました。

 黄金色の稲穂がまぶしい農村地帯を走り、隠れキリシタンの歴史にも触れ、また一つ視野を広げることのできる視察でした。


 

 

2013年10月4日金曜日

防災訓練に参加して

 10月2日、紋別市の総合防災訓練に参加してきました。

 9月の議会の一般質問で防災問題を取り上げ、実践的な防災訓練をすべき、と提案しただけに関心を持って参加しました。

 今回の訓練のテーマは、地震と津波。紋別沖でマグニチュード7.6の地震が発生し、紋別市で震度5強を観測、高さ8メートルの津波警報が発令されたとの想定です。

 私が注目したのは、スポーツセンターを会場にした避難所の開設訓練です。今回初めて導入されました。

 避難民に扮した参加者によって畳を敷き、区画を仕切ったりと生活場所を設営します。


 

 その中でも目についたのが、ボランティアの高校生たちの活躍です。

 救援物資の搬入や救援毛布の配布などに、きびきびと動く姿はすがすがしく、たのもしい限りです。


 この避難所設営訓練を見て、これこそ最も必要な訓練で、最も重要な訓練ではないだろうかと感じました。

 できるなら、冬の時期にやってみるとか、一晩泊まってみるとか、まさに実践的な訓練こそ必要だろうと思います。

 そんなことを社協の岩谷さんと話していたら、「今度泊まりの訓練を福祉センターでやろうと思っているんですよ。野村さんにも声をかけますね」と返されました。

 いつどこで起こるかわからない自然災害。それだけに日頃からの備えと訓練が欠かせないー改めて自覚されられました。

 非常食として用意された豚汁は、あったかくておいしかった。

 11月、被災地東北に行ってこようと思っています。

 

2013年10月2日水曜日

議会がやっと終わって

 30日、広域紋別病院企業団議会が終わり、ほっとしています。

 9月は議会に始まり、議会で終わった月でした。

 第3回定例市議会が始まったのが9月3日。終わったのが20日。そして、病院議会が30日。

 その間、一般質問の準備と議案の検討。市議会が終わったと思ったら、今度は病院議会の一般質問の準備と議案の検討。

 いつも、何かに追われているような気分が続きました。

 今は、それからもやっと解放されて、ほっとしています。

 さて、今回の市議会で取り上げた質問項目は次の通りです。

1、防災対策について
 ①紋別市の地域防災計画が大幅に改定されたが、その背景と内容に   ついて
 ②その中でも、地震・津波災害対策が柱になっているが、その被害想定  と流氷接岸期の対策について
 ③避難所の整備、災害備蓄品の配備、防災ヘリポートの津波時の対   応、暴風雪被害への対策など、避難・救助活動について
 ④高齢者や障害者など災害要援護者の名簿整備を義務化した法律    への対応について
 ⑤防災避難訓練を実践的な内容に

2、障害者福祉について
 ①障害者施設などの就労を支援する「障害者優先調達推進法」の内   容と具体的な対応について
 ②障害者の自立を応援する「職親会」の紋別市での発足に支援を

3、子育て支援について
 ①条例提案されている「子ども・子育て会議」の内容と市民参加につい  て 
 ②新しく建設される紋別保育所と紋別児童館に保育現場と市民意見   の反映を
 ③8月から実施されたファミリーサポートセンターの実施状況について
 ④市内保育所で発生した不適切な保育指導をめぐる内容と対応、今後  の改善策について
 
4、市職員の倫理条例の策定について
 ①市が約束した職員倫理規定の条例化と公益通報者の保護規定の改  善を早急に実施すること

 この中で、保育所における不適切な指導については、マスコミでも大きく報道され、反響がありました。
 
 このほかに、同僚の藤川和子議員は、国保税の問題や福祉灯油の実施などについて取り上げました。

 これらの詳しいやり取りは、後日報告したいと思います。

 病院議会で取り上げた一般質問の内容は

1、医師の招聘の現状と見通しについて
2、新病院建設に関連した入札結果について
3、新しい病院のあり方と住民との関係について
4、院外薬局の整備について
5、現在の病院施設のあり方について

 この中で、かねてから切望されていた循環器の医師が1名増えることが明らかにされました。

 これらのやり取りも、後日報告できればと思っています。

 それにしても、病院議会での一般質問者は私一人になってしましました。

 まことに残念です。

後援会で楽しく湯豆腐

 29日、日本共産党野村淳一後援会の主催で「湯豆腐の会」が行われました。

 「湯豆腐の会」は、今回で2回目です。実は、後援会員に湯豆腐通がいて、この人が作る湯豆腐が、これまた実にうまいのです。
 
 会場の落石新興会館に集まったのは子供も含めて20人。

 最初に、党創立91周年講演のダイジェスト版を視聴し、参院選挙勝利の余韻を味わいながら、いよいよ湯豆腐づくりです。

 といっても、難しいことはありません。土鍋に水とこぶを入れ、沸騰させます。

 沸騰したところに豆腐を短冊風に切って入れます。

 そこで火を止め、ふたをして3分間じっと待つのです。

 そこが丁度食べごろ。たれにねぎとおろし生姜をたっぷり入れて、さあ召し上がれ、です。




  写真はあまりおいしそうではありませんが、これも4回目の豆腐です。

 次々にみんなの箸が伸びて、あっという間に鍋はからっぽ。

 また、湯を沸騰させて、豆腐を入れて、火を消して、3分待って…。

 これもまた、楽しい時間です。仕事のこと、病気のこと、家族のこと、政治のこと…。話は尽きません。

 後援会員の手料理も並びます。かぼちゃの煮つけにイワシの煮つけ。いつしか、おなかも満たされます。

 来年は、いよいよ私の市議選です。

 「参議院選挙の勝利を力に、市議選でもがんばろう」-これがみんなの決意となった、楽しい「湯豆腐の会」でした。

 

 
 

2013年9月28日土曜日

第2回定例市議会報告⑤-市民との協働について

○野村淳一議員
 市長の所信表明に関連して最後にお聞きするのは、市民との協働についてであります。

 市長は所信表明の中で、「地域の輝くを高め、それぞれの状況に応じたまちづくりを進めていくためには、市民と行政が情報を共有し、お互いに知恵を出し合いながら様々な課題に取り組んでいくことが必要だ」と述べており、極めて重要な視点だと私も思います。

 文字通り市民との協働を推進するためには、情報の共有がなくてはなりません。

 情報を共有することは、行政がすべての情報を公開することを原則とし、市民がそれに自由に意見を述べることが保障され、その意見が政策に反映される道筋ができてこそ初めて成り立つものです。

 それが実効を持って実施されるためには、当然ルールや取り決めが必要となります。

 それがいわゆるパブリックコメント手続き条例であったり、市民参加条例といわれるものです。

 紋別市も徐々にパブリックコメントを実施してきているようですが、それはそれぞれの担当課の自主的な判断であり、その手続きなどの対応もまちまちです。

 その積極性を生かしつつ、市として責任を持って実施するためには、せめてそれらの手続きを定めたパブリックコメント手続き条例、市民参加条例などの制定が必要と考えますが、いかがでしょうか。見解をお聞かせください。

 また、私が従来から提案してきたまちづくりの基本となる自治基本条例の制定について、3期目に当たってどのような方向性を考えられているのか、市長の見解をお尋ねします。

○宮川良一市長
 次に、市民との協働についてであります。
 1点目の情報の共有につきましては、市民の多様な意見を市政に反映させるため、今年7月1日にパブリックコメント手続実施要綱を制定したところであり、市の基本的な施策における計画や制度を定める条例などの策定に当たりパブリックコメントを実施するなど、市民の市政への参加の機会の確保に努めているところであります。

 2点目の自治基本条例につきましては、本年第1回定例会でもお答えしてまいりましたが、市民、議会、行政の役割と責任など幅広い観点から議論をしなければならないものと考えておりますので、条例を制定した自治体の運用状況や課題などを調査しながら、引き続き研究課題とさせていただきます。

<再質問>

○野村淳一議員
 今市長のご答弁で、この7月にパブリックコメント手続実施要綱をつくられたという話を伺いました。

 そこでちょっとお聞きしますが、どういうものをパブリックコメントの対象にするのか、簡単でいいです、教えてください。

○秘書課長(森野憲道)
 お答えします。
 パブリックコメントの対象ですけれども、一つ目に市の基本的な施策に関する計画や指針、またこれらの重要な変更に関するもの、次に市の基本的な制度を定める条例の制定または改廃するもの、3つ目に市民等に義務を課し、または権利を制限する条例のほか実施機関が必要と認めるものであります。

○野村淳一議員
 なかなかイメージが湧かないんです。そこでお聞きします。

 今年、ごみ手数料が値上げされました。例えばこれはパブリックコメントの対象になるのか。

 それからもう一つ、すぐではありませんが、2,3年後になると思うんですが紋別児童館、紋別保育所が新しく建設されます。この建設にかかわる間取りや土地利用を含めたものもパブリックコメントになるのか、この2つを教えてください。

○秘書課長(森野憲道)
 お答えします。
 パブリックコメントの対象につきましては、市民等に義務を課し、または権利を制限する条例ということになっておりまして、この中で市民の賦課、徴収及び分担金使用料及び手数料の徴収に関するものは除くということになっております。

○保健福祉部長(佐藤久祐)
 お答えをします。
 保育所、児童館につきましては、今後の建設につきましては関係者あるいはそこに勤める方たちの意見も一緒にしながら建設を考えていくという形にしておりまして、今後そういう会議を開く予定になっております。

 パブリックコメントの関係につきましては、その時点で関係者あるいは市民の方々からの意見というものが必要かどうかも諮りながら進めてまいりたいというふうに考えております。

○野村淳一議員
 もう1回聞きますね。ごみ手数料の改定についてはパブリックコメントには入らないということですね。なぜなのか、教えてください。

○秘書課長(森野憲道)
 お答えします。
 パブリックコメントの対象にはならないんですけれども、これは地方自治法第74条第1項によりまして直接請求の対象となっていないことから、本手続きの対象から除外されております。

○野村淳一議員
 それは、当然介護保険料あるいは国民健康保険税も同じ概念でよろしいですね。いいですね、そういうことで。

 保育所の問題です。今どういうのが対象になるかを聞きました。

 その中で、いろいろ説明されたんですが、公共事業についての概念がないような気がするんです。

 例えば議会で議決を要する1億5000万円以上の公共事業について、施設の建設、道路をどうするああする、いろんなものがあります。

 これは住民にとって非常に重要な利害関係と、それから直接利益にもかかわるです。

 この公共事業に関しては、パブリックコメントの対象にならないんですか。

○総務部長(井馬千里)
 お答えします。
 今の関係でございますが、基本的には対象にはしてございません。

 考え方といたしましては、前回第29次の地方制度調査会、ここで直接請求の対象を拡大するといった部分もご議論されたところでございますが、その中で大規模な公共施設、これについてもそういった対象にしたらどうだというのがございましたが、この地方制度調査会の中でもその部分はまだ時期尚早であるといったことで対象から外したところでございますので、そういった考えの中で対象にしないということで考えてございます。

○野村淳一議員
 これを対象にするかしないかは、それぞれの自治体の判断なんです。ですよね。

 だから、今私が言ったように例えば保育所の問題もそうなんですよ。

 こういった問題について、直接この問題について意見がたくさん要るわけですから、一定の規模以上のものはパブリックコメントに出すというのは私は当然だと思っています。

 去年、富良野市に行ってきました。富良野市でもパブリックコメントの条例がある。しかし、そういったって出てくるのは2,3件しかない。

 ところが、70件出たパブリックコメントがあった。

 これは、保育所建設にかかわる問題だったのですよ。

 二つある保育所を一つにしてまちの中に建てる、この計画をパブリックコメントに出した。

 この位置の問題について当事者、保護者から70件のパブリックコメントが寄せられた。

 これ、担当者は非常に喜んでいました。

 パブリックコメントをやっていてよかった。もしこれがなかったら単なる愚痴、苦情、批判、非難だ。だけど、きちんと自分の思いをこういう形で行政に述べることができる、そしてそれに対して行政がちゃんと答えることができる。

 これがやっぱり一つの住民参加の協働の力なんですよ。

 私は、公共事業についてもパブリックコメントの対象にすべきだと思います。いかがですか。

○総務部長(井馬千里)
 お答えいたします。
 先ほどお答えいたしました通り、現時点におきましては対象にすることは考えてございません。

○野村淳一議員
 これ以上あれなんで、また新たにどこかで議論したいと思います。

 

2013年9月22日日曜日

第2回定例市議会報告④-観光事業、コムケ湖、駅逓について

○野村淳一議員
 次に、観光事業についてお尋ねします。
 市長は所信表明の中で、これからの地域を活性化させるためには交流人口を増やすことが必要だとして、ガルヤ地区の再生や花観光などに力を入れ、観光地としての魅力を高めるとしています。

 もちろんこれらの取り組みは重要です。

 しかし一方で、今観光客が求めるのは与えられたものではなく、自ら体験し参加する行動型の観光ではないでしょうか。

 同時に、観光客が求めるのは人工的なものだけではなく、自然の景観と豊かな生態系ではないでしょうか。

 また、近代的なものだけではなく、歴史的な遺産と生活に根差した文化なのではないでしょうか。

 その意味で、紋別には豊かな観光資源が存在しています。

 コムケ湖の豊かな自然環境と生態系は他に類を見ないだけに、ラムサール条約への登録が大きなインパクトと観光資源としての付加価値をつくり出すものです。

 改めて、コムケ湖のラムサール条約への登録について、その見通しと見解をお聞きします。

 また、歴史的遺産として今日大きな注目と関心を集めている上藻別駅逓及び鴻之舞金山の遺構について、その保護と活用に向けどのような認識を持ち、取り組もうとされているのかお聞きするものです。

○宮川良一市長
 次に、観光事業についてであります。
 1点目のコムケ湖のラムサール条約への登録につきましては、条約への登録により環境の保全や観光資源としての効果が期待される一方、コムケ湖周辺で生業している方々の生産活動への懸念など、様々なご意見があるところであります。

 市といたしましては、ラムサール条約の基本的な考え方であるワイズユースの理念に基づき、自然環境の保全と新たな付加価値を有する経済活動の場としてコムケ湖を後世に引き継ぐことが大切であると考えておりますので、引き続き周辺住民や関係団体などとの協議を深めながら、粘り強く地域総意の取り組みとなるよう強めてまいります。

 2点目の歴史的遺産の保護と活用についてであります。

 上藻別駅逓につきましては、その文化財的価値を経済的に保護するとともに紋別市の観光振興に活用するため、昨年度本市に寄付を受け、今年度より駅逓の建物管理などを実施しております。

 また、鴻之舞金山については所有者が管理しているところでありますが、私はその歴史的経緯から観光資源として、また産業遺産としての価値が高いと考えておりますことから、所有者のご理解をいただき、適切な保護に向けて取り組んでいるところであります。

 次に、活用についてでありますが、駅逓と鴻之舞金山やその周辺において駅逓保存会のメンバーが案内人を務めるガイドツアーを実施するなど、観光資源としての活用を図っているところであります。

<再質問>

○野村淳一議員
 観光の関係です。コムケ湖のラムサール条約についてですが、2013年にCOP11というのが開かれて、そのときに道内13番目、大沼がラムサール条約に登録されました。

 今度は締約国会議COP12ですが、これが2015年ウルグアイで行われます。

 この2015年に向けた、一つめどを向けた取り組みが必要ではないかと思いますが、いかがですか。

○企画調整課長(寺井志郎)
 次期締約国会議の開催についてでございますけども、2015年と、平成27年でございますが、それに向けての手続き関係につきましては、現在鳥獣保護区の変更、さらにはその条約に上げるための事務手続きということで大体2年ぐらいかかるというふうに聞いてございます。

 一応その2015年に向けてそんな余裕のある期間でございませんので、そういったスケジュール感を持ちながら取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。

○野村淳一議員
 わかりました。よろしくお願いします。

 ちょっと上藻別の駅逓の問題について質問します。
 これ、年間5000人以上の観光客が今訪れているといいます。年々増えてきています。

 これは、上藻別駅逓の保存会の方々が本当に献身的に努力をされて行っています。

 ご答弁にもありましたが、建物、土地が無償提供されたことによって紋別市も年間150万円ですか、補助を行いながら、今これの管理を行っているんだろうと思います。

 非常にこれは紋別の産業遺産として重要なものだというふうに市長もおっしゃいました。

 残念ながら、保存会の方々が大変高齢になってきているのも現実です。

 今何が問題かというと、このいわゆる上藻別や鴻之舞の遺産をしっかり伝え語っていく、そういう方々を保存会のメンバーの後継者として育てていくことが今保存会の方々の最大の課題になっています。

 その問題について、何か市としての支援策はないのか検討いただけないでしょうか、いかがですか。

○観光交流推進室参事(高橋秀明)
 お答えします。
 現在、確かに議員おっしゃったとおり高齢化の問題は非常に問題となっております。

 ついせんだっても1名骨折されて、業務的にできない状況がある中、市内にボランティアを呼びかけて現在1名の方が追加で配置されております。

 市といたしましても今後そのボランティア活動も含めて前向きに対応したいと考えておりますが、なにせこの部分に関してはそれを趣味としてというか、それを語り継ぐ能力も必要になってくるものですから、そこらへんも加味しながら協力して業務を進めてまいりたいと思います。

○野村淳一議員
 わかりました。確かにそういう一面もありますんで、それも含めてぜひご協力をお願いしたいと思います。

 

2013年9月21日土曜日

第2回定例市議会報告③-木質バイオマス発電事業について

○野村淳一議員
 次に、市長は所信表明の中で、国内最大級となる木質バイオマス発電所の建設計画に触れ、「この木質バイオマス発電所をまちの新しいシンボルとして、また地域活性化の起爆剤として、その実現に向け取り組む」と述べています。

 未利用材や林地残材の活用と林業資源の循環の促進、そして雇用の拡大を合わせ、大いに期待される事業であることは間違いありません。

 そこでまず、これら木質バイオマス発電所の事業内容と紋別市とのかかわりについてお尋ねします。

 とはいえ、国内最大級といわれる施設だけに課題も少なくありません。

 主燃料となる林地残材について、道内各地で木質バイオマスの事業が取り組まれ、今後その数も規模も拡大していく中、将来にわたって供給量に不安はないのか見通しをお聞かせください。

 また、環境面の課題も存在します。発電に伴う温排水の処理、ばい煙対策、焼却灰の処理などについてどのように対応されるのか、お知らせください。

 本来的に私は、地域の資源は地域の活性化のためにこそ活用されるべきだと考えてきました。

 その意味で、今回の木質バイオマス発電の事業を契機に、紋別市は木質バイオマス活用の先進都市として環境面でも産業面でも先駆をなす取り組みを展開すべきではないかと考えます。

 たとえば十勝、下川、足寄町などのように、バイオマス産業都市の選定を受けるなど、より積極的な攻めの方向性を持つことが重要ではないでしょうか。市長の見解をお尋ねします。

○宮川良一市長
 次に、木質バイオマス発電事業についてであります。
 1点目の事業内容と紋別市とのかかわりにつきましては、先に飯田議員、鈴木議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。

(飯田議員への答弁~宮川市長「計画の概要につきましては、建設地は市内新港町4丁目、紋別港第3ふ頭工業用地、発電規模は5万キロワット、総事業費は約140億円、工事期間は試運転を含め3年間で、早ければ今年度中に着手したいとのことであります。燃料は、燃量換算で林地残材等の木質バイオマスを50%、石炭とヤシガラをそれぞれ約25%を使用し、発電所のほかにチップ工場、チップ保管倉庫、原木貯蔵ヤードを建設すると伺っております。)

 2点目の林地残材の供給量につきましては、平成23年度のオホーツク森林バイオマス活用協議会における林地残材賦存量12万トンに調査対象外であった切り捨て間伐材や除伐材等が上積みされることから、供給量につきましては心配ないと伺っております。

 3点目の環境面での課題につきましては、温排水やばい煙対策につきましては飯田議員のご質問にお答えした通りでありますが、焼却灰につきましてはセメントをまぜ造粒灰として林道などの路盤材として活用が可能と伺っており、愛媛県において使用実績があるとのことであります。

(飯田議員への答弁~宮川市長「環境対策につきましては、計画中の発電所は一般的な火力発電所と比較し、小規模なため冷却方法が異なり、冷却水には海水ではなく日量約4000トンの淡水を用い、その約半分が蒸発し、20度から30度の温排水が日量約2000トン排出されると伺っております。この影響につきましては、住友林業が専門業者に調査を委託しており、適切な対応がとられると考えております。また、大気汚染防止法、水質汚濁防止法は北海道に、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法は市への届け出となっており、住友林業はこれらの基準よりさらに厳しい自主規制値により対応するとのことであります」)

 4点目の木質バイオマスを活用した先駆的な取り組みにつきましては、さきに飯田議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。

 また、バイオマス産業都市の選定につきましては、採択事例を調査するなど本市での可能性を含め研究課題とさせていただきます。

(飯田議員への答弁~宮川市長「発電過程で排出される熱や温排水の活用について、公共施設の熱源のほか魚介類の養殖、ビニールハウスの熱源、木材の乾燥と産業面等での活用と可能性について、関係者とともに探ってまいりたい」)

<再質問>

○野村淳一議員
 最初に、私は林地残材の供給量について質問しました。市長のご答弁もあったんですけれども、改めて確認します。

 これは、市から説明を受けた時に出された文書なんですが、75キロ圏内でバイオマス回収可能量は12万3000トンあることがわかったと。

 それで、発電所で使う林地残材は21万4000トンだと。

 この75キロ圏内では12万3000トンあることがわかったんだけども、民間が使うのは21万4000トンですから全然数が合わないので、改めてこの問題について教えてください。

○農政林務課参事(徳正修一)
 お答えします。協議会で調査をした結果が12万3000トンなんですが、この調査の内容というますのが、実際にその年に山で施業を行った現場、間伐の現場もありますし皆伐の現場もあります。針葉樹もありますし、広葉樹もあります。

 やはり林地残材がヘクタール当たりどれくらい出てくるのかというのが樹種によっても違いますし、当然皆伐でも間伐でも違うということから、協議会の方では基礎データとして皆伐並びに間伐のヘクタール当たりの資材量を算定したということなんですけれども、発電所で使えるであろう21万トンにつきましては、それ以外にも調査対象外となってました除伐で出てくる材もありますし、切り捨て間伐といって18センチ以下のものは細かく材として使えないということで山に切り捨てて残してきてもいいよと、基本は切り捨て間伐はだめっていうことになっているんですけども、そういった特例もあります。

 そういった特例のところから発生するものすべてを算定して算出したのが21万4000トンということであります。

○野村淳一議員
 今回この紋別に国内最大級のバイオマス発電所ができるという一つの背景には、この近隣が今言ったようにバイオマス回収可能の賦存量がたくさんあるということが一点ですね。

 それからもう一つは、固定買い取り制度が1キロワット時32円だと。これがやっぱりここに発電所をつくるポテンシャルになっているんだと思います。

 さきほどの議論の中でインフラ整備ですね、下水道、上水道、すさまじい工事が行われることもよくわかりました。

 そこでお聞きしたいんですが、この1キロワット時32円、これがあるから年間億単位の収益が上がるだろうというのが住友さんの考えなんだと思います。

 これは20年ですね。20年32円だということですが、これ20年後32円だという保証はありません。

 しかし、様々な形でインフラ整備を紋別市がそのために相当の金額をかけて行うことになります。

 この辺のことについて、まあ20年後はわからないといえばわからないんですが、その辺についての考えがあれば教えてください。

○農政林務課参事(徳正修一)
 お答えします。
 FⅠTの制度は基本的に20年なんですけれども、すでに住友さんの方で計画している発電所については設備認定は受けているというふうに聞いております。この設備認定を受けた年に決まっていた単価、これは20年間保証されるということが制度上決まっております。

○野村淳一議員
 住友さんにしてみたら20年間で回収できるんだろうと思います。

 ただ、この32円という金額も今非常に議論になっていて、非常に高いんじゃないかという議論も一部ではあるようです。

 この辺の中身もまた今後の議論になるかと思います。