高齢者福祉と介護保険では、成年後見センターについても取り上げました。
やっと紋別市でもセンター設立に向けた準備会が立ち上がりました。その進捗と今後の見通しをただしました。
私もこの間、市内の弁護士との意見交換や北見市、名寄市の成年後見センターの視察などを重ねてきました。
それは、お年寄りや障害者の金銭管理や契約にとどまらず、権利を擁護し尊重する役割を担う部署だということを実感してきました。
それだけに、早期の設立を望んできましたし、市民後見人の養成と法人後見の受任を求めてきました。
答弁では、来年の5月開設をめどに準備を進めていること、市民後見人や法人後見についても実施に向け検討する、というものでした。委託先は社協となります。
そこで私は、これまで社協は、日常生活自立支援事業や生活困窮者自立支援事業を担ってきた。そこに今回成年後見制度の事業が加わることになる。これらは、一体的な事業であり、それだけに社協の役割は大きくなる。だからこそ、委託したからと言って社協任せにせず、市もしっかりサポートししっかり支援する体制が必要だ。と指摘しました。
もう一つ介護保険で取り上げたのは、介護保険料の減免制度についてです。
皆さん、この制度、ご存知でしょうか。
単身者で年間の収入が120万円以下で貯金も120万円以下の人は、第一段階の介護保険料に軽減されるというものです。
二人世帯の場合は収入が170万円以下、貯金も170万円以下の場合、これも第一段階の保険料に軽減されます。
介護保険料は今年も値上げされました。これからもますます増加するでしょう。ですから、この減免制度はきわめて有効です。大いに活用すべきなんです。
ところが、ほとんどの人が知りません。その該当になっている人でも、知らない人が多いはずです。
私は、この利用状況と対応についてただしました。
答弁では、この3年間で減免制度を利用した人は11人だというのです。年間3・4人程度です。
年金収入120万円以下というのは介護保険料の第2段階にあたります。
年金収入170万円以下といえば、第3段階に入る人もいます。
そこで私は、第2段階の人は1000人以上いるはずだ。なぜこんなにすくないのか。この減免制度に該当すれば、第2段階の人は年間8600円、第3段階の人なら年間16700円以上安くなる。年金も減らさ、苦しい暮らしを強いられているお年寄りの立場で、もっと積極的に活用を進めるべきだ、と訴えました。
課長は答弁で、申請に基づくものだが、これからはあらゆる面で周知の改善に努める、と述べました。
これからの市の取り組みを注視したい。同時に、私も積極的に知らせていくことが大切だと実感した。
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