2020年10月30日金曜日

「なよろ地方職親会」を訪ねて

 


 「職親会」とは、障害者雇用に関する取り組みを進めている事業主の集まりです。

 障害者の雇用を促進するためには、障害者と企業の橋渡しとなり、しっかりサポートする体制が必要です。

 その体制づくりを長年実践し、道内でも屈指の活動を続けている「なよろ地方職親会」にお邪魔してきました。

長谷川まゆみ総合施設長(左)と私

   職親会の立ち上げから現在まで活動を支えてこられた「社会福祉法人なよろ陽だまりの会」の総合施設長・長谷川まゆみさんと職親会の事務局長・長橋純司さんにお話を伺いました。

 特に関心があったのは、ジョブコーチの役割と養成についてです。

 障害者の雇用は、その意志があっても企業にとってはハードルが高いものです。

 障害者にとっても、意欲はあっても続けていけるか不安が大きいものです。

 その両方を支援し、障害者の雇用の継続を図るのがジョブコーチと呼ばれる資格です。

 そのジョブコーチの養成講座を開催しているのが、ここなよろ地方職親会なのです。

 そして、厚生労働省認可を得て実施しているのは、東京以北では名寄だけなのです。

 その経緯や講座の内容、職親会としての活動など、実にたくさんの話を伺いました。

 紋別市でも高等養護学校の卒業生など、地域での就労をどう推進するかが課題になっています。

 先の議会でも、市の職員として専任のジョブコーチを配置するよう訴えましたが、あらためて、その必要性を実感しました。

 それにしても、長谷川さんのパワフルなお話には圧倒されます。

 心ならずも障害を持った子どもたちの行く末を少しでも希望あるものにしたい、たとえ障害があっても自立し社会で働き暮らしていけるようにしたい、そして同じ人間としての尊厳と人権が尊重される社会であるようにと、つねに前を向いてきた長谷川さんの活動の歴史にも心打たれます。

 帰ったら、さっそく市の担当者にジョブコーチの大切さを伝えなければ…

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