2020年10月30日金曜日

「名寄市成年後見センター」を訪ねて

 

成年後見センターが入る総合福祉センター前で


 高齢社会が進む中で、成年後見の必要性はますます重要になってきます。

 

 しかしまだ、その認知度は低いのが現実です。


 紋別市でも昨年ようやく成年後見センターが、社協が委託を受け設立しました。そのもとで実施された市民後見人の養成講座に、私も参加しました。しかし、いまだ法人後見の受任がされないままです。


 そこで、名寄市の成年後見センターの活動を学ぼうとお邪魔しました。


 お二人の成年後見センター相談支援員から詳しいお話を伺いました。

 ここではすでに5件の成年後見を受任しているといいます。市民後見人の養成は実施しておらず、きわめて実践的な取り組みを行っているのです。


 なにより成年後見を必要とする人をただちに支援する。そのためのセンターとして活動しているのです。


 金銭管理や契約問題だけでなく、月1回などの訪問では利用者の暮らしや健康などにも気を配りながら接しているといいます。


 成年後見の利用者はますます増加するでしょう。その時、専門職としての弁護士や司法書士だけでは手に負えないのは明らかです。


 だからこそ地域での成年後見センターの役割が重要です。実際に、成年後見を果たせるセンターが必要なのです。


 そして、成年後見は人権の問題として取り組む必要があるのです。


 この視察で、具体的な手続きや支援の方法、弁護士やケアマネージャーとの連携など、具体的なイメージを持つことができ、来た甲斐がありました。


 それにしても、成年後見センターに2名の専任の社会福祉士が、相談支援員として配置されていることに驚きました。そして、うらやましくも感じました。 



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