12月1日、障害者の就労支援を図る、紋別市障害者就労支援事業委託事業所「夢ふうせんマーレ」が開所しました。
この事業の立ち上げには、いろんなことがありましたし、私も少しかかわってきました。
紋別市内には、高等養護学校と養護学校、2校の特別支援学校があります。それだけに、その卒業生の就職先の開拓が大きな課題でした。
障害者の就労とその支援のために「障害者就業・生活支援センター」という機関があります。障害者の雇用を促進するため当事者と企業の架け橋となる機関で、道知事の委託を受け道内11か所、管内では北見市に設置されています。
とはいえ、広いこの管内に1か所だけというのはあまりに少ない。特に、特別支援学校が2校もある紋別市にこそ必要ではないか。と、私はずっと、そう思ってきました。
そこで一昨年、市の了解も得て、紋別市に「障害者就業・生活支援センター」を設置するよう道に直接要請を行いました。
その際、道の担当者は「北見のセンターの分室としてサテライトの設置も検討したい」と述べたのです。一見、前向きな回答のようですが、そうではないのです。
私は続けて「では、そのサテライトを設置する費用は誰が出すのか。道が出すんですか」とただしました。すると、黙ってしまったのです。道は、一切お金は出しません。「これでは、いくらサテライトと言っても、実現できないではないか」。私も、少々切れ気味に抗議しました。
それから1年。今度は道ではなく、紋別市が自らの力でセンターを立ち上げたのです。こんなことを試みるまちを他に知りません。
この間私も、高等養護学校や養護学校との意見交換、名寄市にあるジョブコーチの要請事業の視察など、多くの方とかかわってきました。
障害者が生き生きと、この町で暮らしていける。それは、すべての市民にとっても生きやすい街なのだと思います。
先日、「夢ふうせん・マーレ」の管理責任者とも懇談させていただきました。
まだまだ、課題は多いですが、今後の活動に注目です。
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