北見市庶務支援課 |
4月17日付けの道新に、こんなタイトルの記事が掲載されました。
『北見市の庶務支援課、パロポ内に開設。障害者雇用の定着図る』
そこでは、市役所で雇用した障害者だけの課をつくり、障害者に適した仕事を職場内からピックアップし、その適正に応じて自分のペースで仕事をしてもらう、というものです。
「どういうことなのだろう」と興味をもった私は、早速電話でアポを取り、お邪魔したというわけです。
昨年オープンした真新しい北見市役所。そこで横井課長と待ち合わせです。案内されたのは、隣のパラポ。いまでもテナントが入る商業施設ですが、その7階にめざす庶務支援課がありました。
部屋のは3つのテーブルの島があり、3人の職員・支援員で10人の障害者と働いています。
その部屋の一角に、防音を施した個室的なスペースがあります。照明を落とし横にもなることもできストレスがたまってきたときの避難場所だそうです。さすが障害者の特性を配慮していると感心。その場所を借りての懇談となりました。
紋別市もそうですが、北見市も国が定めた障害者の雇用率に届かず苦慮していたといいます。そこで考え出したのが、この庶務支援課の仕組みです。
障害者を各部署の配属しても、どうしても孤立しやすく定着しずらい。ならば、みんなが一緒の中で自分のペースで働ける環境と仕事をつくろう。そのための仕事を一年かけて市役所内を調査したといいます。
グッズの袋詰め、紙資料のデータ化、パンフレットの整理、保管期間切れ文書の廃棄作業などなど。どれも職員が残業しながらやっていた作業です。これをここでこなしているのです。
職員からも喜ばれ、市役所全体の働き方改革にも寄与しているといいます。
「でも、始まったばかり。これからですよ」と横井課長は笑顔で話します。
紋別の高等養護学校の卒業生をはじめ、多くの障害者の就労場として、紋別市役所にも同様の取り組みが必要ではないか。今回の一般質問のテーマとなりました。
(「オホーツク民報」6月9日付 『野村淳一のかけある記』より)
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