3月議会も終わり、ちょっとほっとしています。が、そうも言ってられないのが「100条委員会」です。
2月に公表された「紋別市不正事案等に関する最終報告書」で明らかになった様々な事実と不適切な行為の数々。
その内容に言葉を失いました。
紋別市は、一昨年の12月に元市職員の逮捕によって明るみに出た「不正な契約」と「空港利用に係る不正な支出」について、2名の弁護士を加えた調査委員会を発足させ、検証作業を続けてきました。
そこには、逮捕されたYの知人のコンサル会社と無理やり契約するために、市の担当部署全体で法令違反ともいえる便宜を図ってきたこと。
東京便の確保という名目でYの言いなりになり、Yの関連企業に巨額な資金を支出していたこと。などが明らかになったのです。
しかし、その要因と背景、使途不明金3億円余りの行方などが解明されたわけではありません。
というより、ますます疑問点が増えたという印象なのです。
しかし紋別市は、これ以上の調査はせず、いくつかの再発防止の実施と、宮川市長の減給処分で決着との考え。
そこで、忖度も癒着もない、風通しの良い市役所をつくるためにも、今回の不正事件の原因と背景をしっかり解明することが必要だ。市がやらないのなら、市議会がやる。
ということで「100条委員会」の設置に向けた準備が始まりました。
「100条委員会」は、地方自治法100条にもとづいて設置される特別委員会で、関係者の出頭や証言を求めることができ、証言の拒否や虚偽の証言に対しては罰則が定められている権限の強い委員会です。
市議会会派「市民の声」の山崎議員が100条委員会設置の動議を提出。
私も賛成者に名を連ねました。
採決では、賛成10、反対5の賛成多数で可決され、設置が決まりました。
その後、設置に反対した5人の議員が委員を辞退。議長を含めた11人の議員で調査を始めることになりました。
声の大きな者だけが幅を利かす。そんな委縮した市役所であってはならない。常に市民を真ん中にした「市役所再生」に向け「100条委員会」の活動が始まります。
(「オホーツク民報」3月31日付 『野村淳一のかけある記』より)
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