10月23日、「北海道ろうあ連盟」にお邪魔してきました。
というのも、これまでずっと気になっていたことがあります。
それは今、全国各地で制定が進んでいる「手話言語条例」についてです。道内でも20を超える市町村で条例が制定されています。
手話が言語とはどいうことなのだろう。ろう者の方への支援はどうなっているのだろう。その現状はー
それらを知るには当事者の方に直接話を聞く以外にない。
ということで、札幌市にある北海道ろうあ連盟を訪問したのです。
自らもろう者の金原浩之事務局長と、手話通訳者を通しての意見交換。
少々緊張しましたが、思ったよりスムーズに何の違和感もなく会話ができました。
金原さんは言います。
皆さんが日本語を使って意見を言い合い、自らの意志を示すと同じように、手話は私たちの言語そのものなのです。
人は言葉をとおして成長し、思考し、自己を確立し、自己を表現します。人とのつながり、社会への参加、それを支えるのも言葉であり、言語です。
私たちにとって手話こそ、その言語です。手話は、ろう者の権利と人権を守り保障する、生きる力そのものなのです。
だからこそ、手話を言語として明確に位置付けた法整備が必要です。市町村での「手話言語条例」は、その理解を広げる大きな力になります。励みになります。と
「手話言語条例」の持つ意味を知ったような気がします。
かつて日本では、ろう学校でも手話を学ぶこと、使うことを禁止された時代がありました。
今では、確かに手話への理解は広がってきています。
しかし、現状はどうなんだろうーと思います。
私たちは日本語という音声言語を通して、様々な方法で情報を入手し、暮らしています。なんの疑問もなくー。
でも、ろう者の方の暮らしはどうなんだろうーと思います。
私たちと同じように、ろう者の方も生活のあらゆる場面で手話を通して自由に暮らしていける社会でなければならないはずです。
手話がおおきく広がれば、ろう者の方ももっと社会参加ができます。自分らしく生きることもできます。それは、社会にとっても大きな利益なはずです。
そうなれば、「ろう」はもう「障害」ではなくなるかもしれません。
そんなことを考えさせられた訪問でした。
その他にも、災害時での対応、遠隔での手話通訳の機能、医療との関係、ろうの子どもへの対応と支援、など多くのことを学ぶことができました。
紋別市でも「手話言語条例」をー。私の次のテーマです。
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