左が義基先生です |
昨年12月18日、名寄市立大学の義基祐正講師の研究室を訪ねました。
義基氏は、名寄市立大学の保健福祉学部社会保育科の講師で、自らもスクールソーシャルワーカーとして活動してきた経験を持ち、子どもの貧困や保育労働など子どもにかかわる社会福祉の研究者です。
これまでいくつか義基氏の論文を読んでいて、話を聞いてみたいと気になっていた人物でした。
その義基氏が、なんと昨年名寄市立大学に着任したのです。そこでさっそくメールを送るとさっそく返事が…。
というわけで、今回の訪問となったわけです。
話はまさに多岐にわたりました。
「不登校や貧困など、子どもの課題に寄り添うには、学校の先生だけでは無理があります。
心の問題はスクールカウンセラーが、生活の問題はスクールソーシャルワーカーが、それぞれの専門性を生かして、一体となって支援することが大切です」と。
「子どもの貧困対策には、当然経済的支援が必要ですが、それだけでは足りません。同時に居場所づくりが必要なのです。
決して社会的に孤立させないこと、それが大切です」と。
「貧困問題こそ社会福祉を考える土台です。
子どもも高齢者も障害者も、ひとり親世帯も非正規労働者も、そこにあるのは格差の拡大と貧困の広がりです。
そこにしっかり視点を置き福祉を考え、行動することが重要です」と。
そのほかにも、児童虐待問題や発達障害への支援、そして不寛容と自己責任を押し付ける今の社会、それを推し進めるような安倍政権の福祉政策にまで話は及び、気が付けば2時間も経っていました。
まだまだ聞きたいことはあったのですが、それは次回にということで、この日は終了…
また一つ、貴重なつながりができました。
子どもの置かれている現実は深刻です。自治体で何ができるか、それを考えるとため息も出てきます。でも、一つ一つできることを実践しないと、ますます息苦しい社会になってしまう。子どもたちの笑顔が輝く社会へ。しっかり学んで、あとはしっかり行動ですね。
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