市議選も終わり、一段落して妻と小旅行に出かけました。
「ダムカード」というのをご存じでしょうか。それぞれのダムを紹介したカードで、基本的にそのダムに行かなければ手に入らないもので、それを収集しているマニアも数多くいます。
ということで、今回の旅のテーマはにわか「ダムカード」マニアになってのダム巡りとなりました。
最初に訪れたのは、沼田町にある「沼田ダム」。ダム手前にのほろしん温泉にある「炭鉱資料館」にお邪魔して初めて知りました。この町にかつて炭鉱がいくつもあり、にぎわっていたこと。その一つが今、ダム湖の下に沈んでいること。
ダム展望台から望むホロピリ湖。静かな湖面を見ていると、なんだかジーンとしてきます。
次は、小平町にある「小平ダム」。1992年に完成したダムです。ここの特徴はなんといっても道内最長といわれる湖上橋です。橋が苦手な私には、少々緊張しながら通り抜けました。
次に訪れたのは幌加内町の「雨竜ダム」。国内最大の人造湖・朱鞠内湖をつくったダムです。ここではダムカードだけではなく、もう一つ目的がありました。
戦時下、ダム建設に従事し命を落とした「強制労働犠牲者」の歴史を知ることでした。当時、3000人に及ぶ朝鮮人労働者が強制的に動員され、過酷な労働環境のもと多くの犠牲者を出しました。近年でも、犠牲者の遺骨が多数出土し、その犠牲を悼み民族の和解と友好を願う取り組みが行われています。
雪で倒壊した「笹の墓標」と呼ばれる資料館の再生事業も進んでいます。歴史を風化させず、未来につなげることの大切さを実感しました。
最後は下川町の「サンルダム」。2019年に完成したばかりのダムです。
このダムは私にとっても印象深いダムで、共産党として建設反対を訴えてきたダムです。その必要性も希薄であり、自然環境への影響も大きく、まさに巨大公共事業でしかないと。実際、当初530億円程度の工事費が600億円近くにまで膨張しました。その日のサンルダムは、静かにたたずんでいました。
岩尾内ダムにも足を延ばしたかったのですが、さすがに疲れて断念。
「ダムカード」ゲットの旅。意外と奥が深いことを知りました。はまるかもしれません。
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