2018年11月3日土曜日

「障害福祉」「成年後見センター」~名寄市を視察

 名寄市では「障害者福祉」と「成年後見センター」について視察してきました。

 障害者福祉では、特に「就労支援」と「名寄市手話条例」についてお話を伺いました。

 紋別市と同じ人口規模の街ですが、障害者福祉では一歩も二歩も前に進んでいます。(医療もそうですが…)

 特に障害者の就労支援では、7つの法人で就労継続支援A型が1か所、B型が12カ所、就労移行が2か所と充実しています。



 そこで就労している障害者は150人程度になると言います。それでも「まだ足りない」とも言います。

 パンや豆腐・チーズの製造、清掃や食堂、農作業や除雪など、作業も多彩です。今度、パソコン業務専門の事業所も開設されるといいます。

 障害者が、それぞれの特性と個性に応じて職種を選べる環境はうらやましい限りです。

 同時に、一般就労にも力を入れており、年間10人程度の一般雇用が出来ているといいます。それを支え支援するために、名寄職親会などが独自に「ジョブコーチ養成講座」も開催しています。

 「名寄手話条例」は、地元の手話サークルからの養成もあり、議員提案で成立したといいます。

 やはり、住民からの働きかけが重要なのだと感じました。

 また、障害の理解啓発のために、「アール・ブリュット展」や「市民向け研修会」の開催なども行っています。

 それにしても、これらの施策。一朝一夕にできるものではありません。民間の法人も含めた、長年の取り組みがあったればこそです。

 大いに刺激を受けました。

 名寄市の「成年後見センター」は、社協に委託し、この1月に開設されました。

「成年後見センター」が入る名寄市総合福祉センター


 開設までに、「検討会」6回、「職員向け勉強会」8回、「市民向け研修会」を開催したといいます。

 何より、成年後見の意味と役割を、関係者がしっかり認識することが大事だといいます。

 紋別市でも現在、センター設立に向けて準備が進められていますが、なかなか苦労している状況のようです。

 確かに、成年後見の意義とセンターの必要性を、しっかり学ぶことが必要なんですね。

 それにしても、これらすべての内容を説明してくれた柴野主幹の知識量には驚きました。話は、冷静で淡々としているのですが、その底にある障害者への思いやりと仕事への情熱を感じました。

 市役所を後にして、「社会福祉法人なよろ陽だまりの会」が運営する就労継続B型事業所「喫茶陽だまり」で、オムカレーをおいしくいただきました。
  


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