紋別市にあるのは「病後児保育」。それがなかなか利用が増えないのです。絶対、必要な施設なのに、どうしてだろう。と、ずっと思ってきました。
やはり、保護者にとって本当に必要なのは「病児」の保育
なのではないか。そう思い、稚内市の取り組みを視察しました。
稚内市の「病児保育室・はぐくみ」は、昨年にオープンしたもので、稚内市の開業医誘致制度で開業した小児科クリニックの隣にあります。
それも、その医師による取り組みが大きかったといいます。
子どもたちが健やかに成長できる環境。それを安心して見守れるサポート。それを、社会的に支援する体制。
あらためて、その必要性を実感しました。
その後、佐藤ゆかり市議の案内で、これまた関心を持っていた「小型風量発電」について、市内を案内していただきました。
稚内市は、言うまでもなく風力発電の街、再生可能エネルギーの先進地でもあります。
ところがいま、「小型風力発電」の進出が目覚ましいのです。それも「まちなか」に、です。
「小型風量発電」の風車は、基本的に設置に制限がありません。住宅地であっても、そこに空き地があれば、それを取得さえすれば、そこに立てていいのです。
とはいえ、いくら「小型」とはいえ、高さは10メートルを超え、その与える影響は人体に、環境に少なくありませんし、その実態もほとんど解明されていません。まして、住宅街での設置は、危険です。
そこで稚内市では、「小型風力発電の設置に関する条例」を、全国初で制定し、住宅街における設置に歯止めをかけています。
しかし、これとて万全ではなく、風車建設の動きが続いているのです。
この小型風車は、条例違反として一部撤去されたものですが、現在は止まったままです。
このように、ほとんどが道外資本の利益優先、投資優先の事業です。そこに住民の福祉や環境への配慮は感じられないのが実態です。
佐藤ゆかり市議は、条例制定の先頭に立ち、地元の声問地区の風車建設問題でも住民と一緒に建設反対の運動を進めています。
もちろん、再生可能エネルギーの拡大は推進すべきです。しかし、それには住民の暮らし、地域の環境との共存があってこそです。
しかも、人家と10メートルも離れていない場所に設置されるとしたら…
この声問地域も案内していただきました。
「この空き地に建設予定なんですよ」と、指差されたのは、まさに住宅街のど真ん中の空き地。隣の家と数メートルも離れていません。
私も、おもわず「えっ」と声を上げました。こんな住宅地に…。
さらに、声問岬にも案内されました。ここも建設予定地だといいます。ここも、人家から100mと離れていないでしょう。
地区の住民は業者に対し、今も建設中止を訴え続けています。
それにしても、この声問岬は素晴らしい。目の前が日本海。右手に宗谷岬が、左手にはノシャップ岬がくっきり見えるのです。しかも、稚内の街並みがきれいです。
そして、ふりむけば… 「利尻富士」!
しばし見とれる風景です。否、こんな素晴らしい場所に、無機質な風車は似合わない。声問のみなさん、頑張ってください。そして、ゆかり議員も!
ところで、この声問岬。何と、石油が出たのだそうです。
これまた、びっくりです。今でも、なんとなくにじむ出ているとかいないとか…
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