服部医師とは紋別市に赴任したばかりの8月の末にお会いし、意見交換をさせていただきました。
今回の講演でも、市民には初めてのお目見えとなることから、自己紹介もかねての話となりました。
服部医師はもともと上湧別町の出身で、平成16年から3年半ほど旧道立紋別病院にも勤務した経験があります。
服部医師が紋別を離れる時期に、道立病院の存続問題が浮上してきた頃でした。
その後、奄美大島にある鹿児島県立大学大島病院に着任。
その時の模様をこう語ります。「命をあきらめる。島の人たちは、そう考えてきたのです」と
本土から遠く離れ、足といえば船便のみ。重篤な病気の場合はまさに「命をあきらめる」しかなかったのです。
そこで服部医師は奮起します。このままではいけないと
そして国と県を動かし、ついに離島としては国内初めて救命救急センターを立ち上げ、ドクターヘリを配備させたのです。
「でも、離島で医師や看護師を確保するのは大変じゃ人ですか」との私の問いかけに服部医師は、「逆なんです。若い医師たちは臨床経験を積みたいんです。ですから救命医療やドクターヘリには強い関心を持っています。この大島にも、多くの医師がやってきたんです」と
服部医師は、そのリーダーとして奮闘してきました。
そこには、ひとりひとりの命に向き合う真摯な姿勢と、その命のために力を惜しまない積極的な努力を感じました。
こんどはこの経験を、紋別そしてオホーツクの地でどう生かしていくか。その手腕に期待したい。そして市民としてなにができるか、ともに考えていければと思います。
ところで糖尿病についてですが、服部医師は誰にでも糖尿病のリスクはあるとして、まずは自分の体を知ること、健診を受けること、食事は腹8分目で適度な運動を行うこと、などと語りました。
すべて当たり前のこと。でも、これがなかなかできない…
出てきたおなかを見つめつつ、自分を戒めながら帰路に就きました。
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