「アールブリュット」とは、フランス語で「生(き)の芸術」を意味するもので、専門的な美術教育を受けていない人が、心に浮かぶものをありのままに表現したアートを指すものですが、日本では主に知的障害者や精神障害者による芸術を指すことが多いとされています。
私もかねてから、このアールブリュットには関心があり、当別町の「かたるべの森美術館」など、幾度か道内の他の美術館や展覧会に足を運んでいました。
それが、こんな近くに美術館があるなんて知りませんでした。
実は、この美術館、私は実行委員長を務める「柳家さん喬紋別落語会」のメンバーで、美幌町在住のご夫婦が中心に運営しているのです。
しかも、それを知ったのがついこの間。ということで、さっそくお邪魔しました。
広いガーデンの中にミニ図書館や集会所などが配置され、その一角に美術館がありました。
どれも障害者が心のまま描いた作品です。そのほとんどが題名すらありません。何を描こうとしているのかもわからないものもあります。
でも、言葉ではなかなか表現しきれない思いを、画用紙に思い切り描き殴っています。
自分の気持ちを思いっきり表現しているのです。
だからこそ、じっとその絵を見ていると、なんとなく引き込まれていく気がします。
この美術館のご主人。設計士の資格を持ちながら社会福祉士としても活動し、介護技術の著書もある方です。
話もまた楽しく、興味深く、時間を忘れました。
残念ながら、9月いっぱいで今年の営業は終わりました。来年は5月から。興味のある方は、ぜひ。
紋別市でも、このような美術展を開催したいものです。
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