2026年5月7日木曜日

2025年備忘録⑦~「まおい学びのさと小学校」

 

まおい学びのさと小学校

 2025年10月20日、長沼町にある私立小学校「まおい学びのさと小学校」を視察してきました。

 2023年に開校したばかりの小学校ですが、必ず行ってみたいと思っていた学校なのです。

 なにせ、その教育方針が公立の小学校とでは180度違うのです。

 それを肌で感じたくて、ワクワクしながら校門をくぐりました。

 校舎に入ってすぐに感じるのは、とにかくにぎやかなことです。廊下からも、教室からも子どもたちの声と歓声が聞こえてきます。しかも、玄関には靴が脱ぎ散らかせたまま。これが日常なのか?

 まずは、学校側からの説明がありました。

 『まずは子どもを幸福にしよう。すべてはその後に続く』。イギリスの教育実践家ニイルの言葉です。これこそ、この学校の理念だと言います。

 ここでは、子どもの「やりたい」「知りたい」を引き出し、体験を通して身につける体験型学習を実践しています。

 「ものづくり」「料理」「演劇」「農業・畜産」の4つのプロジェクトに、1年生から6年生までが一つのクラスで活動します。

 体験で学ぶとは、言われてやるのではなく、話し合い協力し合い実践してこそ分かるもの。

 結論を押し付けず、いつも問いかけを重視することが大切だと言います。

 もちろん、基礎学習の時間もしっかり保証されています。

「農業・畜産」の授業風景

 「農業・畜産」の授業を見学しました。地元の養鶏業者の方を囲んで、子どもたちが盛んに質問しています。

 「鶏のエサ代はいくらですか?」「一日、300円ぐらいかな」「何羽飼ってるんですか?」「2000羽かな」。

 そこで先生が「じゃあ、一日のエサ代はいくらになるのかな」と、子どもたちに問いかけます。こんどは算数の授業です。

 そうやって、体験の中から基礎学力をつけていく。みんな目を輝かせて考えます。

 ここには、通知表も宿題もありません。子どもの発達は、まさにそれぞれです。

 いまは学習についていけなくても、必ず飛躍するときがくる。待つ、任せることが大事。

 玄関の靴も、片づけを強制するのではなく、これでいいのかと気づくとき、考えるときが必ず来ます。それを待つのです。と、明るく言います。

 そんな、にぎやかな子どもたちの声が、とてもいとおしく感じた訪問となりました。


(「オホーツク民報」2025年12月7日付 『野村淳一のかけある記』より)

 

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