2019年9月6日金曜日

「原爆と人間」パネル展~新婦人が開催





 今年も新日本婦人の会紋別支部主催による「原爆と人間」のパネル展が、8月24・25日と紋別市立博物館に市民ギャラリーで開催されました。

 ヒロシマ・ナガサキに原爆が投下されて74年。しだいに忘れ去られていく中で、その実相をしっかり今に伝え、核のない世界をつくろうと呼びかけるパネル展。

 訪れた市民は、悲惨な写真に息を止めながらも食い入るように見つめ、平和の大切さをかみしめているようでした。

 今回は特に、お琴の調べにとともに、被爆者がつづった「原爆の詩」の朗読も行われました。

 会場には20人を超える市民が訪れ、じっと聞き入りました。途中に「原爆許すまじ」の曲も演奏され、会場から歌声が響きました。

 一昨年、ついに核兵器禁止条約が国連で採択されたにもかかわらず、唯一の被爆国である日本政府・安倍政権は批准を拒否し続けています。

 今年のヒロシマ・ナガサキの慰霊式でも、両市長が批准を強く求めたのに対し、安部首相は何一つ答える姿勢を示しませんでした。

 彼の目にも心にも、被爆者の苦しみも悲しみも見えてはいない。いや、「見て見ぬふり」なのかもしれない。それこそ、もっとも卑劣な態度だろう。

カムイノミ・イチャルパ




 31日、紋別アイヌ協会による第21回カムイノミ・イチャルパの儀式が行われ、私も出席してきました。

 「カムイノミ・イチャルパ」は、神々への祈りと先祖の供養を意味する儀式で、元紋別の旧モベツコタン、旧アイヌ墓地で行われました。

 今回のイチャルパは、特別な意味のあるものとなりました。

 このイチャルパに先立って、紋別博物館に保管されていたアイヌ女性の遺骨を受け取り、アイヌ民族の遺骨がある納骨堂におさめたのです。

 1974年、柳沢遺跡から出土したこの遺骨。調査を行った札医大にこの間保管されていたのです。それが昨年、市に返還されました。

 今回は、所有権を市が持ったまま貸し出すという形で、納骨堂に移されたのです。

 この遺骨も、今回のイチャルパから慰霊されたのです。

 儀式に際し畠山会長は「45年間も大学の倉庫に閉じ込められていたご遺骨を故郷に連れて帰ることができ、本当にうれしい。返還に尽力くださった関係者のみなさんにお礼を申し上げる」とあいさつ。

 その後儀式は、神々のイナウ(御幣)にトノト(神酒)をささげ、囲炉裏の中の火の神に供物をささげ祈ります。

 私も、見様見真似で儀式に参加。アイヌの伝統にしばし浸ることができました。

 それにしても、道内外から50人近くの方が見えられ、関心の高さを感じました。

北見市長選。頑張れ菅原まこと候補



 8日、投開票で北見市長選挙が闘われています。

 現職のつじ市長に対し、日本共産党公認で菅原まこと北見地区委員長が立候補しています。

 5・6日と私も応援に行ってきました。候補カーに乗ってのアナウンスです。

 びっくりするほぼの強い日差しに、菅原候補もおもわず日よけの帽子をかぶり、汗を拭き拭きの演説です。

 「市民の声が置き去りにされていませんか」「私は市民の願いに寄り添い、市民の願いにこたえる市政をつくりたいのです」と、候補の若々しい声が市中に響きます。

 若者がふるさとで生き生きと働き、子育てをする。そんな当たり前が、難しくなっている今の時代。でもそれは、あなたのせいではない。

 だからこそ政治が必要なのです。その声に寄り添い、その声を活かす政治が…

 菅原候補の訴えは、かならず心に響くはずです。

 でも時間がありません。北見のお知り合いの方に、ぜひ声をかけてくださいね。

 

さん喬さんが今年もやってきます


 今年も「柳家さん喬 紋別落語会」を開催します。

 時は9月11日(水)午後6時30分から紋別市文化会館です。

 さん喬師匠を迎えての落語会も今年でなんと10回目。

 まあ、よくぞ続いたものです。落語会の会長などと言ってはいても、私はほぼ名ばかりで…。

 それもこれも、落語会の事務局の夫婦(大のさん喬ファン)の尽力と、もちろん、さん喬師匠のご厚意によるものです。そして、会を支えてくれたメンバーと、何よりも足を運んでくれたお客様のおかげです。

 さて今回はどんな噺がかかるか。楽しみは尽きません。

 10周年目を記念して、ちょっとした企画も考えています。

 なにかと世知辛い世の中。しばし、浮世のしがらみを忘れて、江戸の情緒と笑いの世界に浸ってみませんか。

 皆様のお越しをお待ちしています。

 ちなみに、入場料は一般で前売り2000円。当日2500円。
75歳以上の方は前売り1000円。当日1500円です。

 チケットは市民会館や博物館、文化会館に。そして私も扱っています。

2019年8月13日火曜日

市民後見人養成研修が無事終わりました


 6月4日から始まった「紋別市市民後見人養成研修」が6日、すべての研修課程を終了し、修了証を無事いただくことができました。

 全10回にわたった研修。対人援助技術から介護保険・障害福祉・年金や税制、認知症の理解や相続といった分野まで、内容は多岐にわたります。

 講師の方も、弁護士や社会福祉士、行政書士や市の職員、そして福祉の現場の方々です。

 最後の研修はグループに分かれてのケース検討です。出されたお題は、80歳代の女性。遺族年金と預貯金で生活。サ高住で一人暮らし。週2回のデイサービス。認知症の診断はないが、最近物忘れが進んでいる。足腰も弱ってきている。

 その女性が、「豪華客船に乗って世界一周がしてみたい」と訴えきた。ケママネージャーは「身体も弱ってきてムリ」といい、住宅の管理者からは「仮に旅行へ行った場合は入居契約を解除する」と言われた。

 さて、市民後見人のあなたはどう対応しますか。というもの。

 これまで学んだことを手掛かりに、みんなでああでもない、こうでもない、と議論。それが楽しい。

 さて、その結果は……。あなたならどうします。

 これまで一緒に学んできた11名の学友。第一期生となりました。これで終わりではなく、これからがスタートです。

 みんなで記念写真。なんだか名残り惜しい気持ちで、「お疲れ様でした」と別れました。

 もちろん、後日「ご苦労さん会」をすることを約束してですが

北海道後期高齢者医療広域連合議会の議員になりました


 8月5日、令和元年第1回北海道後期高齢者医療広域連合議会の臨時会が札幌市の国保会館で開催され、出席してきました。

 そうなのです。私、今回、後期高齢者医療の連合議会の議員に選出されたのです。

 全道から市長から8人、町村長から8人、市議会議員から8人、町村議員から8人、それぞれ選出されます。

 それで今回、市議の一人として私が選ばれました。どうして私なのか、それはよくわかりません。でも、勉強になることです。4年の任期、頑張りたいと思います。

 この日の議会は、統一地方選挙後ということもあって、各議員さんが大幅に入れ替わったため、あらたに議長・副議長を選ぶための議会。ということで、主だった質疑はなし。

 それでも、初めての会場に少々緊張もしました。私は、議会運営委員にも選出されました。

 ともすれば医療費の抑制が強化され、その一方で、保険料の増大が見込まれ、軽減制度の縮小が計画されています。

 年金は削減され、消費税は増税。地域医療は縮小され、介護負担は増えるばかり。何より安心して元気で過ごせる地域づくりこそ重要です。

 そんな住民の声を代表して、この広域連合議会でも大いに発言していきたいと思ってます。

 共産党の比布町議・遠藤春子さんも一緒なので心強い限りです。

先住権なき「アイヌ新法」を問う


 8月4日、札幌市エルプラザで「シンポジウム 先住権なき『アイヌ新法』を問う」と題した集会が開催され、私も参加してきました。

 5月に成立した「アイヌ新法」ですが、そこにはアイヌの先住権が欠落している、として、その問題点を明らかにし、これからの運動の方向を考えようというものです。

 私も、地元の紋別アイヌ協会の方々と交流を深めてきましたし、この「アイヌ新法」には個人的にも強い疑問を感じていました。この集会で、大いに学びたいと思っていました。

 

 基調講演は、恵泉女学園大の上村英明教授が行い、これまでのアイヌ民族に係る法制度を紹介しながら、今回の「アイヌ新法」の課題と問題点を語りました。

 和人による蝦夷地の開拓は、アイヌ民族からの土地の収奪と生業の否定から始まり、「北海道の開拓は、知識低き蝦夷(アイヌ)によりて、之を成すこと能わず」、開拓ができるのは「優等人種の和人のほかなき」(北海道史)という思想が出発点となっているといいます。

 その後「旧土人保護法」「アイヌ文化振興法」が成立しましたが、特に重要なのは1984年にアイヌ民族自身が起案した「アイヌ民族に関する法律案」だといいます。そこには、アイヌ民族としての基本的人権の尊重、民族としての参政権、民族自立化基金などが明記され、その後のアイヌ政策を計る基準となったといいます。

 そのうえで今回の「アイヌ新法」を見るとき、1984年の案に比べ、一項目あるいは半項目実現されたにすぎない、と語ります。

 「先住民族」の言葉は法律に明記されたが、「先住権」の権利はアイヌの集団にも個人にも何一つ実現されていない。制定過程がアイヌに十分公開されていない。かえってこの「新法」が日本社会に、アイヌ政策がうまく進んでいるという誤解を招く。など、問題点を指摘しました。

 続くシンポジウムは、刺激的でした。

 アイヌなどに対するヘイトスピーチに抗議し、ヘイトスピーチをなくす取り組みを続けている「クラックノース」の新井かおりさんの話は印象的でした。

 自らもアイヌの血を引く一人として、差別と不正義を許さない新井さんの若い行動力に脱帽です。

 また、アイヌモシリ交流プログラム実行委員の沖津翼さんの話も、アイヌの若い世代を象徴するように、いままでの組織に縛られず自ら声を上げようと呼びかけ、大きな励ましを与えました。

 会場や100人を超える参加者でびっしり。関心の高さを感じました。

 参議院議員の紙智子さんも参加されており、一言ですが言葉を交わすこともできました。

 私自身、いろいろと考えさせられることの多い集会となりました。