2021年5月7日金曜日

コムケ湖の利活用とラムサール条約への登録を~2020年第4回定例市議会一般質問④

コムケ湖

〇野村淳一議員

 最後に、コムケ湖周辺エリアの利活用とラムサール条約について質問します。 

 宮川市長は、市政執行方針の中で、コムケ湖を含む周辺エリアについて、野鳥観察所の設置やアクティビティーの創出などで利活用を推進する施策の検討に努めると述べています。 

 言うまでもなく、コムケ湖の持つ自然環境とその景観は、多くの市民や観光客、バードウオッチャーたちに愛されている貴重な資源です。それを生かし、自然に親しみ、自然を学ぶ場として整備することは重要な施策だと考えます。 

 そこで、野鳥観察所の設置などについて、現在どのような検討と対応がなされているのか、お聞きします。 

 当然、「コムケの会」や「もんべつかいはつくらぶ」など、従来からコムケ湖の環境保全に携わっている関係団体との連携協議が必要であり、認識を共有しながら進めるべきと考えますが、お考えをお尋ねします。 

 また、これも従来から求めていたコムケ湖のラムサール条約への登録については現在どのような検討状況となっているのか、その内容と見通しをお聞きするものです。


〇宮川良一市長

 次に、コムケ湖周辺エリアの利活用とラムサール条約についてであります。 

 本市では、本年度、大山エリア、コムケ湖エリアを避暑地化推進エリアに定め、両エリアの持つポテンシャルを最大限生かし、市民に喜ばれ、また、市外からの交流人口の拡大にも寄与する実現可能な避暑地化構想の具体化を図るため、両エリアの再整備の方向性などを定める利活用構想の策定に取り組んでおります。 

 構想策定に当たっては、各エリアに関係が深い市民や団体等の声を十分に聞くことが極めて重要でありますことから、エリアごとに検討部会を設け、日ごろから各エリアで活動されております皆様方からもご意見をいただきながら検討を重ねているところであります。 

 このうち、コムケ湖エリアにつきましては、エリア内の野鳥や植物についての専門的な知識を有するとともに、エリア内における自然保護、美化活動の中心的な役割を担っているコムケの会の皆様に検討部会へご参画いただき、5月以降、現地での検討も含め、これまで4回の検討会を実施してきたところであります。 

 検討部会では、エリアの現況整備を初め、将来的なエリアのあり方やそれに向けた展開など、基本的な方向性はもとより、ビジターセンター機能を有した野鳥観察ハウスの開設など、コムケの会が主体となった本エリアの利活用、再整備に向けた具体的かつ前向きなご意見を頂戴しているところであり、次年度以降の事業化を視野に、引き続き検討部会において協議を進め、利活用構想を取りまとめてまいります。 

 ラムサール条約登録についての検討状況、その内容と見通しにつきましては、昨年8月にオホーツク総合振興局の職員を講師として招き、各推進団体及び農漁業関係者を集めた勉強会を開催し、その後の意見交換の場では、双方の歩み寄りにつながる建設的な議論を期待しておりましたが、残念ながら、特段の意見はなく、終了したところであります。

 登録に当たっては、地域総意の取り組みであることが重要であることから、それ以降、市が主体となっての動きはとれておりません。 以上で答弁を終わらせていただきます。


【 再質問 】

〇野村淳一議員

 次に、コムケ湖についてです。野鳥観測所が来年度に何らかの形でできるのかなと思っています。

 これまで、コムケ湖の環境保全のために頑張ってきたコムケの会などの皆さんの活動がやっと一つの形になるのかなと思って期待しています。ぜひ、コムケの会の皆さん方の意向をしっかりと受けとめながら進めていただきたいことを要望し、質問を終わります。   

0 件のコメント:

コメントを投稿