2019年11月23日土曜日

津別町の社協で、福祉相談所「ぽっと」を学んできました

 11月11日、共産党の遠紋地域の地方議員のメンバーで、津別町の社会福祉協議会にお邪魔してきました。


 ここでは、引きこもりの人など社会的に孤立している人への支援を、地域ぐるみで取り組みを実践し、今、全国からも注目されている社協です。

 その仕掛け人でもある事務局長の山田英孝さんにお話を伺いました。

 過疎化と高齢化が進む中、地域の住民と福祉の専門職とが協働する総合的な相談体制を作ることができないかー。
 
 それが第一の動機だったといいます。

 そのために平成27年、住民の生活実態をつかむための調査を開始。半年をかけ約500件を訪問し対話を続けました。

 その中で見えてきたものの一つに「引きこもり」がありました。

 調査の結果、2%、約50人が長期に引きこもっていることが分かったのです。

 そこで取り組んだのが、身近な福祉相談所「ぽっと」の開設でした。

 2つの自治会を舞台に、地区の世話人さんと社協の専門スタッフが組んで、実態調査をもとに地域の課題を協議し共有化を図っていったのです。

 町内での「うわさ話」を単なる「うわさ話」に終わらせず、それを手掛かりに組織だった取り組みや支援につなげてゆく。

 引きこもっている当事者へは専門職のスタッフが対応し、母親への支援は地域のメンバーがサポートする、など具体的な成果も上がってきています。

 山田さんは言います。
 「引きこもりや貧困などの生活課題は、深刻化すればするほど解決に時間がかかります。その前の予防支援が大切なのです。身近な福祉相談所は、その大きな力になっています。一人一人を大切にする優しい地域づくりを目指しています」と。

 それらの言葉に、人への思いやりと凛とした心根を強く感じました。

 2時間半にわたる熱の入った意見交換でした。

 「そうか、社協って、こんなことができるんだ」-参加した議員の共通した感想でした。



0 件のコメント:

コメントを投稿