2014年2月23日日曜日

還付加算金の未払い、紋別市でも


 昨年来、市道民税や国民健康保険税などの還付加算金の未払いが、道内の市町村で相次いで発覚している問題で、紋別も状況について調査したところ、過去5年間で、市道民税、国保税、後期高齢者医療保険料、介護保険料において、還付加算金の未払いがあったことが判明しました。

 先日、市からその旨、説明がありました。

 還付加算金とは、納めすぎた税金などを納税者に返す(還付)際に発生する「利息」にあたるもので、地方税法等によって定められた金額を加算して支払うものです。

 市によると、5年以前は時効となるため平成20年度から25年度までの合計で、市道民税で119件37万9900円、国保税で133件47万300円、後期高齢者医療保険料で3件4700円、介護保険料で1件4900円となっており、全体で256件85万9800円となっています。

 未払いとなった原因については、還付加算金が発生する「起算日」の解釈に誤りがあったためとしており、2月中旬までには該当者に郵送で知らせ、順次、還付加算金を支払いするとしています。

 私は、事実関係を明らかにし、市のホームページなどでお詫びを含めた周知を行うこと。

 この案件は5年前の時効以前から発生していたと考えられることから、たとえ時効以前であっても加算金の未払い額を計算確認できる資料(還付通知書等)があれば、支払いに応じること。

 この2点を、口頭で要請しました。

アイヌ民族の誇りを胸に

 先日機会があって、北海道アイヌ協会紋別支部の畠山敏支部長と懇談することができました。

 畠山さんとは、元紋別に建設された産業廃棄物施設問題などで何度か顔は合わせたことがあったのですが、じっくり話すのは今回が初めてでした。

 話はまず、アイヌ人骨の返還問題から始まりました。

 明治時代から戦後1960年代半ばまで、北大をはじめ旧帝国大学の人類学・解剖学の研究者などによって研究のためと称して、北海道・樺太・千島などのアイヌ墓地から遺骨を持ち出し(一部盗掘)たもので、1635体がいまも大学側に保管されています。

 アイヌ協会は速やかな返還を求めていますが、北大側はいまだ「研究対象」として返還への誠意を見せていません。

 2012年には遺族3名が返還を求める訴訟を起こしています。

 そして、畠山さんも紋別市から北大に持ち出されている4体の遺骨の返還を求め、昨年訴訟に踏み切ったのです。

 「とても悔しい思いです。きちんとアイヌプリ(伝統)にしたがってイチャルパ(先祖供養)したいと思っています」と話されました。

 私も、ニュースでは知ってはいましたが、その差別の根の深さを感じるとともに、こんな近くにこの問題と闘う人がいたことに驚かされ、誇りの高さに共感しました。

 話はやがて「先住民族」としてのアイヌの歴史、暮らしに及びました。

 2007年に国連で採択された「先住民族権利宣言」を踏まえた具体的な施策が、日本ではまだ不十分だと指摘します。

 カナダでもロシアでも民族差別政策を謝罪し、先住民族の権利を保障しながら伝統にのっとった生活を国として守っていると言います。

 しかし、日本政府にはそれがありません。

 アイヌの人権と風習を認めない「同化政策」への反省すらないのです。

 畠山さんは「確かにアイヌの文化への理解は広がっていますが、差別と偏見は消えていません。先住民族としての生活と誇りを持てるようにしたい」と話されました。

 最後に畠山さんは、「共産党の紙智子議員が、国会でアイヌの問題を取り上げていることを知りました。とてもうれしく思います。もし、紋別に紙さんが来ることがあったら、ぜひお会いしたいもです」と話されました。

 私も「そんな機会を持ちたいですね」と答えました。

 また一つ、新しいつながりを得ることができました。

今日の流氷―2月23日

 昨日まではびっしりでしたが、今日は風向きが変わって少し沖へ移動したようです。

 でも、青い海とのコントラストがまた美しい光景です。

 遠くにガリンコ号の姿も見えました。





2014年2月18日火曜日

今日の流氷―2月18日 

 17日、紋別市でも「流氷接岸初日」を迎えました。

 17・18日と猛吹雪。関東地方に大雪をもたらした低気圧が、今度はオホーツク地方を襲いました。

 その影響で、流氷が一気に接岸しました。昨年より31日、平年より11日遅い接岸だそうです。

 まだ天気は吹雪模様で、写真ではよくわかりませんが、海はもう真っ白です。いよいよ紋別も、流氷シーズンです。






2014年2月15日土曜日

今日の流氷―2月15日

 オホーツク海の流氷は広い範囲で接岸、接近していますが、紋別ではまだ「流氷接岸」とはいかないようです。

 それでも、流氷域面積は6~7割近くに迫ってきています。

 明日、あさってと、低気圧が北海道の南を通過する予報が出ており、一気に「流氷接岸初日」となるかもしれません。



2014年2月13日木曜日

今日の流氷―2月13日

 「野村淳一の流氷の街から」と名乗っているからには、流氷の話題を抜きにはいられません。

 今がまさに流氷のシーズンです。紋別の沖に見える流氷の様子を紹介していきます。

 撮影場所は「紋別公園」です。さて、今日の流氷は…



「新春のつどい」で決意新たに

 2月2日、日本共産党紋別市委員会と紋別市後援会主催による「2014 新春のつどい」を、オホーツク交流センターのホールで開催しました。


 藤川議員の司会で始まったつどいは、私のあいさつへ。


 私は、安部政権の暴走をストップさせるために力を合わせよう、と呼びかけました。そして、今年の市議選にも触れ「定数が2名減り厳しい戦いとなるが、引き続き2議席を確保するため全力を尽くす」と決意を述べました。

 アトラクションでは、オホーツク観光大使でもある谷藤紅山さんによる尺八演奏やアコーディオン伴奏で全員で合唱するなど、楽しいひとときとなりました。




 続く、ビンゴゲームも大いに盛り上がりました。

 最後の締めは、やはり「団結ガンバロー」です。私の音頭で元気にこぶしを突き上げ、市議選勝利へ決意を固めあいました。

子どもの読書推進計画案にパブコメ

 紋別市では平成26年度から5か年計画で、「第3次紋別市子どもの読書推進計画」の策定が進められているます。

 このほど、その案がまとまり、パブリックコメントの募集がありました。

 私も、最初の読書推進計画の時から関心を持って見てきましたし、議会でも取り上げてきました。今回の計画案でも私なりの考えをまとめ、次の内容でパブコメに提出しました。(第3次推進計画案の本文は、紋別市のホームページを見てください)

1、計画案「第2章 第2次計画の取り組み状況について」の内容についてですが、第2次計画では大きく「家庭・地域における読書活動の推進」「幼稚園・保育所・学校・児童館等における読書活動の推進」「図書館における読書活動の推進」に分け、それぞれに具体的取組を定めていました。当然、今回もそれらの項目・内容に応じて総括され、課題と問題点を分析すべきではないだろうかと考えます。しかし今回の文書は、それとはまったく無関係に論じられており、その点での整合性が取れず、わかりにくい印象を持ちます。やはり、第2次計画の方針に沿って総括すべきではないでしょうか。

2、この間の状況についてですが、市立図書館での児童書の 貸出数が減少してきています。これについては触れられていませんが、この傾向をどのように分析されているのでしょうか。今後の取組にもかかわる問題だと思っています。

3、「第3次計画」の「家庭・学校等・地域における読書活動の 推進」についてです。子どもが本に触れ、親しみを持つためにも、計画案で述べられている「読み聞かせ」の取り組みは大切だと思います。家庭でも学校等でも地域でも、それが数多く行われることは地域づくりとしても意味あるものだと思います。そのためには、「読み聞かせのできる人」を数多く養成することが必要だと思います。保護者・教職員・保育士・ボランティアへの「読み聞かせ講習会」があれば、もっと多くの市民が参加できると思います。また、子どもにどんな本を読ませたらいいのかわからない時、図書館に気軽に相談できる「読書相談室」などの設置も検討できたらと思います。

4、計画案でも述べているように、「子育て家庭だけでなく地域にも読書活動を広げるため、住民に啓発活動を行う」という視点は重要です。計画案の中で「家庭内での読書活動(家読)を推進するため、保護者に対しての読書への働きかけと市立図書館の利用を促進します」と述べていますが、問題はそのためにどうするかという具体化です。当然それは、図書館だけでできるものではなく、それこそ地域全体で本に親しむ環境と意識をつくることです。恵庭市では、市民読書条例をつくりました。将来は、その方向が必要であり、検討すべき課題だと思います。その点での市教委の認識をお聞きします。

5、「読書環境の整備」についてです。まず、学校図書館の整 備についてです。いまや学校図書館は「読書センター」だけでなく、「学習・情報センター」としての機能を包含した「学び支える学校図書館」の役割が求められており、同時に「子どもの(心の)居場所」としての役割も担っています。平成24年度から「学校図書館整備5か年計画」がスタートし、財政措置も講じられています。これらの内容をどのように認識し、今回の計画に生かしているのか、あまり見えませんが、いかがなのでしょうか。

6、当然、国の財政措置は、学校図書標準の達成と学校司書の配置などを目的にしたものです。しかし計画案では、「計画的に蔵書の購入を行い、資料の充実に努めます」と述べただけで、図書標準については触れていません。少なくとも、「学校図書館機能の充実を図るため、最大限の予算確保に努める」とした姿勢が必要であり、計画中に標準を何パーセントまで達成するとした目標を定めるべきではないでしょうか。

7、学校司書についてですが、来年度から巡回司書が2名に 増員されることは評価できます。しかし、本来は少なくとも大規模校には専任の学校司書が配置されることが必要です。計画案では「学校図書館巡回司書の派遣事業を拡大し、…」と述べていますが、それはさらに巡回司書の増員を図ることを意味しているのでしょうか。当然、その方向が必要になるでしょう。できれば、「学校図書館巡回司書の増員を図りながら派遣事業を拡大し、…」と記述した方が良いのではないかと思います。

8、「障害のある子」についてです。いわゆる「ひきこもり」や集団生活になじめない子も含め、図書館を利用しにくい子どもの読書活動を支援するために、本の宅配サービスの実現を検討できないでしょうか。

9、図書館のホームページについてです。インターネット検索 が子どもでもできるように、子ども用のサイトを併設してはどうでしょうか。

10、(略)

11、これらの推進計画をどのように進めていくのか、その推進体制はどうなっているのでしょうか。いったいどこで計画の推進を推し進め、どこで検証し、どこで見直し、どこで具体化するのかが示されていません。図書館協議会委員、学校教職員、幼稚園教諭、保育所保育士、市民ボランティアなどで組織する「子ども読書推進会議」のような組織が必要ではないでしょうか。                                以上
 

2014年2月7日金曜日

一泊で真冬の避難所を体験してきました

 1月25日の夜から26日の朝にかけて真冬の避難所生活を体験してきました。

 これは、社会福祉協議会ボランティアセンターが主催したもので、真冬に発生した災害によって突然断水、停電したという想定のもと、一晩避難生活を体験しようと、企画されたものです。

 社協の岩谷課長から、以前に誘われたこともあり、早速申し込みました。

 昨年、東北の被災地・南相馬市、南三陸町を訪問したとき、避難所での生活の模様を詳しく聞くことができました。

 まさに水も電気も食料も、そして何の情報もない中での生活。しかも、いつ果てるともしれない、まったく先の見えない避難生活。

 不安と絶望の中、暗闇と寒さと空腹の中、人はいらだち、冷静さを失い、そして孤独になっていく。

 市や町の職員たちはそんな中、とまどいながら、うろたえながら、自分を奮い立たせながら懸命に被害と向き合う毎日。

 すべてが初めての経験。今までのマニュアルは何の役にも立たない。これは経験した人でなければわかりませんよ。

 そう話してくれた方々の言葉が忘れられません。だからこそ、今回の避難訓練への参加は、私にとっても大きな意味を持っていました。

 参加したのは市民18人。体験は午後7時に開始。灯りが消され、暖房も切られ、水道も使えない。

 用意された食料は非常食のみ。しかも人数の半分。水もタンク3個分のみ。



 懐中電灯だけを頼りに携帯用ガスコンロで湯を沸かし、非常食を暖める。みんなで食料を譲り合って、立ったままの夕食です。

 こんどは寝る準備。段ボールを運び込んで床に敷く。これが今夜の寝床。市の備蓄用の毛布にくるまって眠りにつきます。

 その中、車いすの障害者が避難してきたという想定の訓練が、突然始まります。


 この夜は、たまたま3月中旬並みの暖かさとあって比較的楽でしたが、それでも明け方は寒さがこたえ、早々と目が覚めました。

 夜明けとともに朝食の準備。おかゆと味噌汁。暖かい食事は、心をホットさせます。誰かが持ってきたお塩が最高でした。


 

 最後は、参加者全員で感想を述べ合いました。

 私は、「寒くて眠れなかったが、それを口にできないし、どうしたらいいのかもわからない。これが大人数の避難所だったり、知らない人ばっかりだったら、じっと我慢せざるを得ない状況が長く続くことになる。お年寄りなどが迷惑をかけまいと遠慮し、ストレスを募らせることも考えられる。そういう声や思いを、どうくみ取るかが課題となると感じた」と述べました。

 参加者からも、せきを我慢した、寝返りの音が気になった、などと振り返る声も出されました。


 そのほか、市の備蓄用毛布の一部は衛生状態が芳しくなく、保管状況への疑問も出されました。それぞれの感想がホワイトボードいっぱいに書き込まれました。


 岩谷課長は「いろいろと課題が見えてきた。今回の内容を踏まえ、今度は3泊4日程度の訓練も実施したい」とまとめました。

 一晩だけでしたが、仲間意識も芽生え、いろんなことを学んだように思います。なにより、体験してこそわかるんですね。
やっぱり、「現場第一」です。

明日から「流氷まつり」

 明日から「もんべつ流氷まつり」が始まります。

 メーン氷像は「ソチのウインターシアター」なのだそうです。


 制作中のウインターシアターです。

 それにしても、肝心の流氷がまだ接岸しません。というより、沖にも見えません。

 それでも流氷初日は1月23日でした。


 これがその日の写真です。紋別公園から写したものです。遠く水平線に流氷が見えます。

 昨年に比べれば7日遅いものの、平年(1月23日)と同じ日だったようです。

 紋別市では、紋別測候所の無人化に伴って2008年からオホーツクタワーの3階から目視できて初めて「流氷初日」になるのだそうです。測候所の無人化は、こんなところにも影響がでているのですね。

 ところが、流氷はその日以来さっぱり見えなくなりました。


 この写真が昨日の風景です。同じ紋別公園からです。
見渡す限り青いオホーツクです。

 やはり流氷があってこその冬のオホーツクです。なんとか流氷まつりには間に合ってほしいものです。

 冬のオホーツク・紋別にぜひお越しください。