2019年8月13日火曜日

市民後見人養成研修が無事終わりました


 6月4日から始まった「紋別市市民後見人養成研修」が6日、すべての研修課程を終了し、修了証を無事いただくことができました。

 全10回にわたった研修。対人援助技術から介護保険・障害福祉・年金や税制、認知症の理解や相続といった分野まで、内容は多岐にわたります。

 講師の方も、弁護士や社会福祉士、行政書士や市の職員、そして福祉の現場の方々です。

 最後の研修はグループに分かれてのケース検討です。出されたお題は、80歳代の女性。遺族年金と預貯金で生活。サ高住で一人暮らし。週2回のデイサービス。認知症の診断はないが、最近物忘れが進んでいる。足腰も弱ってきている。

 その女性が、「豪華客船に乗って世界一周がしてみたい」と訴えきた。ケママネージャーは「身体も弱ってきてムリ」といい、住宅の管理者からは「仮に旅行へ行った場合は入居契約を解除する」と言われた。

 さて、市民後見人のあなたはどう対応しますか。というもの。

 これまで学んだことを手掛かりに、みんなでああでもない、こうでもない、と議論。それが楽しい。

 さて、その結果は……。あなたならどうします。

 これまで一緒に学んできた11名の学友。第一期生となりました。これで終わりではなく、これからがスタートです。

 みんなで記念写真。なんだか名残り惜しい気持ちで、「お疲れ様でした」と別れました。

 もちろん、後日「ご苦労さん会」をすることを約束してですが

北海道後期高齢者医療広域連合議会の議員になりました


 8月5日、令和元年第1回北海道後期高齢者医療広域連合議会の臨時会が札幌市の国保会館で開催され、出席してきました。

 そうなのです。私、今回、後期高齢者医療の連合議会の議員に選出されたのです。

 全道から市長から8人、町村長から8人、市議会議員から8人、町村議員から8人、それぞれ選出されます。

 それで今回、市議の一人として私が選ばれました。どうして私なのか、それはよくわかりません。でも、勉強になることです。4年の任期、頑張りたいと思います。

 この日の議会は、統一地方選挙後ということもあって、各議員さんが大幅に入れ替わったため、あらたに議長・副議長を選ぶための議会。ということで、主だった質疑はなし。

 それでも、初めての会場に少々緊張もしました。私は、議会運営委員にも選出されました。

 ともすれば医療費の抑制が強化され、その一方で、保険料の増大が見込まれ、軽減制度の縮小が計画されています。

 年金は削減され、消費税は増税。地域医療は縮小され、介護負担は増えるばかり。何より安心して元気で過ごせる地域づくりこそ重要です。

 そんな住民の声を代表して、この広域連合議会でも大いに発言していきたいと思ってます。

 共産党の比布町議・遠藤春子さんも一緒なので心強い限りです。

先住権なき「アイヌ新法」を問う


 8月4日、札幌市エルプラザで「シンポジウム 先住権なき『アイヌ新法』を問う」と題した集会が開催され、私も参加してきました。

 5月に成立した「アイヌ新法」ですが、そこにはアイヌの先住権が欠落している、として、その問題点を明らかにし、これからの運動の方向を考えようというものです。

 私も、地元の紋別アイヌ協会の方々と交流を深めてきましたし、この「アイヌ新法」には個人的にも強い疑問を感じていました。この集会で、大いに学びたいと思っていました。

 

 基調講演は、恵泉女学園大の上村英明教授が行い、これまでのアイヌ民族に係る法制度を紹介しながら、今回の「アイヌ新法」の課題と問題点を語りました。

 和人による蝦夷地の開拓は、アイヌ民族からの土地の収奪と生業の否定から始まり、「北海道の開拓は、知識低き蝦夷(アイヌ)によりて、之を成すこと能わず」、開拓ができるのは「優等人種の和人のほかなき」(北海道史)という思想が出発点となっているといいます。

 その後「旧土人保護法」「アイヌ文化振興法」が成立しましたが、特に重要なのは1984年にアイヌ民族自身が起案した「アイヌ民族に関する法律案」だといいます。そこには、アイヌ民族としての基本的人権の尊重、民族としての参政権、民族自立化基金などが明記され、その後のアイヌ政策を計る基準となったといいます。

 そのうえで今回の「アイヌ新法」を見るとき、1984年の案に比べ、一項目あるいは半項目実現されたにすぎない、と語ります。

 「先住民族」の言葉は法律に明記されたが、「先住権」の権利はアイヌの集団にも個人にも何一つ実現されていない。制定過程がアイヌに十分公開されていない。かえってこの「新法」が日本社会に、アイヌ政策がうまく進んでいるという誤解を招く。など、問題点を指摘しました。

 続くシンポジウムは、刺激的でした。

 アイヌなどに対するヘイトスピーチに抗議し、ヘイトスピーチをなくす取り組みを続けている「クラックノース」の新井かおりさんの話は印象的でした。

 自らもアイヌの血を引く一人として、差別と不正義を許さない新井さんの若い行動力に脱帽です。

 また、アイヌモシリ交流プログラム実行委員の沖津翼さんの話も、アイヌの若い世代を象徴するように、いままでの組織に縛られず自ら声を上げようと呼びかけ、大きな励ましを与えました。

 会場や100人を超える参加者でびっしり。関心の高さを感じました。

 参議院議員の紙智子さんも参加されており、一言ですが言葉を交わすこともできました。

 私自身、いろいろと考えさせられることの多い集会となりました。

2019年8月7日水曜日

たっぷりと学んできました~大阪での社会保障研修会


 参議院選挙が終わってすぐ大阪市に出向きました。

 大阪社会保障推進協議会が主催する「全国地方議員社会保障研修会」に参加するためです。

 これまでもぜひ参加したいと思っていた研修会です。というのも、3日間の日程で、まさにびっしり社会保障について学ぶ研修会なのです。

 今回の研修テーマは6つ。

 1日目は「女性と子どもの貧困~若年出産を経た女性30名へのインタビュー調査を中心に」と「介護保険制度改定の動向~変質させられる市町村機関」の2講座

 2日目は「介護保険65歳問題と障害者の共生社会を考える」と「人口減少時代の自治体政策を考える」の2講座

 最終日は「憲法・生活保護の基本~基本的人権・生存権とは何か」と「国保都道府県単位化と自治体での課題」の2講座

 いずれも3時間ずつの研修で、一日が終わるたびに頭がいっぱいになります。

 それでも、わかっていたようでわかっていなかったことが、次々に登場し、刺激的で感動的な研修会でした。

 しかもいずれの講師の方々も、現場の第一線で活躍されている人ばかりで、具体的で実践的な話に興奮すら覚えました。

 今回の研修の中で気になったいくつかのことを紹介します。

 一つは「チャイルド・ペナルティ」という言葉です。出産し、子どもを持ったがゆえに起こる様々な社会的不平等、不利益を言います。

 再就職の困難、賃金や昇進の不平等、非正規雇用化の増大など、本来あってはならないことがまかり通る現実。

 「それは先進国でも日本ほど顕著な国はない」と講師は語ります。少子化問題の根源を見たような気がしました。

 次に気になったのは「障害者の65歳問題」。障害者は障害福祉サービスを利用しています。それが65歳になったとたん介護保険制度に移行しなければならず、新たな負担が発生し、大きな社会問題になっています。

 これをどう改善し、対応するか。示唆に富む話を聞けました。

 生活保護の問題では、憲法の生存権を根付かせることの大切さが強調され、生活保護バッシングの理不尽さと生活困窮の実態が報告されました。弱者を切り捨てる現政権への怒りが講師の言葉を通して胸に突き刺さりました。

 研修を終え外に出ると、まさに大阪の真夏の太陽が照り付けます。

 ちょいと道頓堀まで足を延ばし、冷たい生ビールで喉を潤し、串揚げに舌鼓。


 3日間の大阪研修も無事に終わり、頭がパンパンのまま帰路に就きました。

 

ねこやなぎ夏祭り


 「NPO法人ねこやなぎ」の夏まつりに顔を出してきました。

 施設の駐車場には焼き鳥や焼きそばの出店が並び、施設の中では市内の各障害者事業所のメンバーが丹精込めた製品が販売されています。


 いよいよ、お菓子の入った小袋がまかれ、子どもたちが歓声を上げています。

 快晴のもと、たのしい時間が過ぎていきました。私も、焼きそばとおにぎり、サンコロネのパンを購入し、おいしい昼食をいただきました。

フッ化物洗口って安全なの?


 先日、市民有志が主催した「フッ化物洗口」を考える学習会に参加してきました。

 講演したのは和寒町の歯科医・清水央雄さん。道内でも唯一と言って程「フッ化物洗口」に疑問を呈し、反対している専門家です。

 市内の小学校でも、すでに小規模校では集団での「フッ化物洗口」が実施されており、今年からいよいよ市内の大規模校にも実施が進められようとしているのです。

 これらの動きに対し、本当に「フッ化物洗口」は安全なのか、集団でする必要性があるのか、と疑問を持った保護者達が市教育委員会と意見交換を行い、そして今回の学習会の開催となったのです。

 私自身、あまり知識がなかったのですが清水先生の話を聞いて、これは無関心ではいられない、と感じました。

 国や教育委員会は安全だというばかりです。しかし、そうではない、フッ素そのものが有害なのだ、という研究者もいます。

 「虫歯をなくす」といいながら、なぜそれが集団での「フッ化物洗口」なのか、という理屈も不思議です。

 あらためて勉強と理解が必要のようです。子どもの安全と健康のために、何が必要で、何が必要でないのか。

 これからも、今回主催した保護者のみなさんとも連携し、関心を持っていきたいと思います。