「辺野古ゲート前」とは、沖縄の辺野古新基地建設現場のことです。
そこに、新基地建設に反対する沖縄県民が座り込みを続けているのです。
来る日も来る日も座り込み続ける彼ら。
まさに、なぜ、ここに座り続けるのか、その核心がドキュメンタリーとして映し出されるのです。
「えっ、そうなの。そうだったんだ」ー私は、今までの自分の考えを変えさせられました。
そこに座っているのは、ごく普通のおじさんとおばさんたち。
工事用のトラックを阻止しようとゲート前に座りこみます。そこに警察機動隊が登場します。
そして、ひとりひとりごぼう抜きにします。
まさに、暴力的に。
それでもひるむことなく次の日も次の日も座り込み続けます。
そして、また機動隊が…
おじさん、おばさんはトラックの運転手に語りかけます。
「オジイ、オバアが生き残ったからあんたたちがいるんだよ」「基地ができたら戦争が来るよ。子どもたちに戦争を残せないよね」「あんたも一緒に基地を止めよう」と。
ゲート前の日よけテントには、その日集まったオジイとオバアがいっぱいです。
朝3時から準備をするといいます。お弁当を作るのです。
そうです。ここではみんなで食事をし、歌を歌い、馬鹿話に興じながら楽しく座り込んでいるのです。
「楽しくないと続かないからね」と話します。
次の排除が始まるまでの間、さんしんや替え歌、踊りが厳しい時間の中で、心安らぐひと時を生み出します。
こんな普通の沖縄のオジイとオバアが座り込んでいたなんて、知らなかった。こんなにも楽しく、生き生きと座り込んでいたなんて、知らなかった。
だからこそ、胸を打ちます。
あの沖縄戦での壮絶な経験が、彼らを突き動かしています。
沖縄線での悲惨な体験を語るオジイとオバアの姿は、どの話よりも強烈に胸に響きます。
「子や孫に同じ思いをさせたくない」-その思いが、ここに座らせているのです。
一部に、金をもらって座り込んでいるなどと揶揄する声もあります。
でも、真実はここにあります。
辺野古に基地はいらない。沖縄に基地はいらない。
このまっすぐな叫びを、私もまっすぐに受け止めたい。
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