2022年1月27日木曜日

新型コロナから市民の命とくらしを守るために~2021年第2回定例市議会一般質問①(21,7,20)


〇野村淳一

 宮川市政として5期目を迎えられました。私も、一議員として、これからもためらうことなく宮川市政を監視、チェックしながら、お互い住み続けてよかったと言えるまちづくりのため、よいものはよい、悪いものは悪いと、引き続き活発な議論ができればと願っております。 

 それでは、さきに通告いたしておりましたように、所信表明に関連して、順に従い、質問させていただきます。 

 市長が所信表明の中で、「私たちは、今、新型コロナウイルス感染症への対応という、これまでの経験則が通用しない極めて厳しい環境に置かれている」と述べているように、まさに試行錯誤の状態が続いています。

 残念ながら、また新たな感染拡大の波が広がりつつあります。それだけに今必要なのは希望する人への安全で迅速なワクチンの接種と引き続く医療体制の充実と大規模な検査体制の構築であり、厳しい経済状況の中で踏ん張る事業者と生活困窮者などへの補償と生活支援の拡充ではないかと考えます。 

 しかし、どれも政府の対策は後手後手で、しかも、東京オリンピック・パラリンピックの開催強行は、まさに国民の命をないがしろにするものだと強く抗議せざるを得ません。 

 紋別市においても、まずは重点を置くとした新型コロナウイルス感染症対策について、以下、数点お聞きいたします。 


【 ワクチン接種ー今後の見通しと土日の接種開催を 】

 第1は、コロナワクチンの接種についてです。 

 まずは、全般的なコロナワクチン接種の状況と見通しについて、また、いわゆるエッセンシャルワーカーへの接種状況とその見通しについても併せてお聞きします。 

 さらに、障害をお持ちの方や乳幼児などを抱えた子育て世代の方、また、要介護者など、集団接種会場に単独ではなかなか来られない方々がいます。

 また、障害などにより独りで自らワクチン接種の予約が困難な方もいます。

 接種を希望する方が漏れなく受けられるよう、これらの方々への対応と対策についてはどのように考えているのか、お尋ねします。 

 ワクチンの副反応についてです。 

 厚生労働省は、ワクチンの接種後に生じ得る副反応を疑う事例について、副反応疑いの報告を医療機関に求めています。

 市内におけるこれらの状況とその考え方についてお聞かせください。 


【経営支援策金の市税滞納への充当は不当ー市長も陳謝】 

 二つ目に、経営支援策と市税滞納者への対応について質問します。 

 さきの補正予算でも計上されたように、これまでの事業所に対する紋別市の支援策は、時期を逸せず、機敏に対応しており、評価したいと思います。

 しかし、2月に実施、支給された新型コロナ経営継続支援補助金の対象に、市税の滞納がない者が初めて条件として加わり、その結果、市税滞納者に対し、滞納整理に関わる納税誓約書の提出が求められたとともに、一部にその支援補助金が滞納分に充てさせられたなどの事態が生まれたと聞いています。 

 言うまでもなく、コロナ対策の支援補助金は、コロナ禍で影響を受けた個人事業者らの事業継続を支え、再起の糧とすることを目的に制度化されたもので、滞納問題とは性格も次元も全く違う問題です。

 今回の支援策では市税の滞納は条件になっていま せんが、紋別市の税務行政にとって無視できない問題だと考え、以下、お尋ねします。 

 まず、2月の支援金の支給に当たって、市税滞納者に対し、どのように対応したのか、納税誓約書を書いたのが何人で、支援金を滞納整理に充てた件数はあるのか、あるとすれば何件か、お知らせください。 

 もちろん、市税の滞納は事業者の重大な責任です。しかし、コロナ禍にあって、国も支援金などの滞納差押えは慎むべきものと通知を出しており、当然、紋別市も承知をしていたはずです。これらをどのように理解し、対応したのか、お聞きします。 

 また、納税誓約書には、「誓約不履行となった場合は、債権差押による最低生活費を考慮しないこととする」という文言が記載されておりました。

 最低生活費を考慮しない、これは憲法で保障された生存権に反する内容であり、紋別市の遵法意識さえ問われる重大な問題だと考えます。 

 この納税誓約書への認識とこの誓約書に基づく対応はどのようにされてきたのか、お尋ねします。 


【 所得の低い世帯に対しプレミアム商品券の支給を 】

  3番目に、生活困窮者などへの生活支援についてお聞きします。 

 さきの補正予算でプレミアム付商品券の予算が計上され、実施されることになりました。

 しかし、これは、言うまでもなく、手元にお金の余裕が一定なければ購入することはできません。1万円もの現金を用意できない世帯が数多くあることを理解すべきです。

 このままでは同じコロナ禍の中で格差を広げることにしかなり得ません。

 そこで、提案したいと思います。いわゆる生活困窮者、住民税非課税世帯などにプレミアム付商品券を1セットあるいは2セット支給できないかということです。

 生活保護世帯を含め、この間、マスクやアルコール消毒液、除菌シートなど、新型コロナ感染防止のため、新たな出費が続いているのです。

 これらを補う費用として、地域にもお金が回るプレミアム付商品券をぜひ届けてほしいのです。

 同じように、必死で感染防止に気を遣い、在宅で寝たきりの高齢者などを介護している世帯にもプレミアム付商品券を支給できないものかと考えますが、見解をお示しください。 


【「生理の貧困」への対策をー学校トイレ個室に設置を 】

 四つ目に、生理の貧困についてです。 

 格差と貧困の拡大に新型コロナ災害が加わって、経済的理由で女性が生理用品を十分に購入できない、いわゆる生理の貧困が表面化し、社会問題となっています。

 当事者は声を上げづらい問題でもあります。生理用品は健康な生活を送るための必需品であり、貧困によってそれが阻害されてはなりません。

 特に、児童生徒にあってはなおさらです。 

 生理の貧困について、市教育委員会はどのように認識し、どのような対応を取っているのか、そして、学校の女子トイレ個室への生理用品の設置など、早急な対策を求めるものですが、お考えをお示しください。 


【 国保の傷病手当ー事業主も適用に 】

 五つ目に、新型コロナウイルス感染症の影響による国保税などの減免についてです。 

 今年度も、昨年同様、国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料の徴収猶予と減免が措置されるのかどうかをお聞きするとともに、その内容とこれまでの減免件数及び周知について、それぞれお聞きします。 

 また、国保における傷病手当のコロナ特例についても延長されたとお聞きしますが、傷病手当は従業員には支給されても事業主は支給の該当になりません。

 しかし、今や多くの場合、事業経営そのものが困難になっており、事業主の多くが経済的に苦しんでいます。 

 事業主も安心して療養できるよう、国保の傷病手当の事業主への拡大を検討すべきであり、何らかの対応が急がれると考えますが、見解をお尋ねします。 

 

【 答 弁 】


〇宮川良一市長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。 

 所信表明に関連して、初めに、直面する新型コロナウイルス感染症対策についてであります。 

 1点目のコロナワクチンの接種についてであります。 

 全般的な接種状況とその見通しにつきましてはさきに山﨑議員のご質問にお答えしたとおりでありますが、私たちの日常生活において必要とされる職業に就かれている、いわゆるエッセンシャルワーカーについては、これまで、福祉施設の従事者においては希望された方々への接種をほぼ終えておりますが、今後は職種を拡大し、学校や公共交通機関、公共サービスに従事されている方々への接種を7月26日から行う予定としております。 

 障害者などで集団接種会場に来ることが困難な方々や自ら予約ができない方への対応と対策につきましては、これまでも、市内の老人ホームやグループホームなどの施設入所者に対しては各施設に出向くなどして接種を行ってまいりましたが、在宅の障害者や要介護者に対しては、家族や障害福祉サービス及び介護サービス事業所の協力を得ながら集団接種会場にお越しいただき、ワクチンの接種を行ってきたところであり、引き続き、接種が困難な方へのワクチン接種がスムーズに行われるよう、関係機関と連携を図ってまいります。 

 また、接種に関して特別な事情がある方々に対しては、個別に相談を受けるなど、様々なケースに柔軟に対応しておりますが、子育て世代の方々についても今後とも最大限配慮してまいりたいと考えております。 

 ワクチン接種後の副反応疑いの報告についてですが、予防接種法に基づき、医師は、予防接種を受けた者が一定の症状を呈していることを知った場合に予防接種後副反応疑い報告書を厚生労働省に報告しなければならないとされております。 

 新型コロナウイルスワクチンについては、我が国においては使用実績がないワクチンであることを踏まえ、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等のため、これまでワクチン接種との因果関係が示されていない症状も含め、幅広く評価を行うこととされております。 

 本市においては、新型コロナウイルスワクチンの接種会場で副反応疑いの報告に至った事案は現在のところありませんが、紋別保健所から市内医療機関における1件の副反応疑い報告についての情報提供をいただいております。 

 2点目の経営支援策と市税滞納者への対応についてでありますが、経営継続支援補助金の補助要件の中で市税等に滞納がない者とあることは、議員のご指摘のとおり、不適切な表現であり、今後については、滞納問題とは切り離して考え、対応してまいります。 

 当該補助金の支給に当たっての市税滞納者への対応につきましては、個々の状況に応じて返済能力や支払い困難な事情等を十分勘案しながら面談したところであります。 

 市税滞納者につきましては59件で、当該補助金を申請された件数は48件となり、これらの方たちについて納税相談を行い、納税誓約書を交わした方は22件、分割納付計画書を交わした方は26件となっており、全ての申請者に当該補助金が支出されたところであります。 

 納税誓約書を交わした22件のうち、20件については、申請者と経営状況等を相談させていただき、納得された上で市税に充てたところであります。

 当該補助金の差押えについては、国税庁の通知もあることから、実施しておりません。 

 納税誓約書の認識と対応につきましては、納税者との面談により、納税の約束をすることが大事であると認識しております。 

 誓約不履行となった場合は、債権差押による最低生活費を考慮しないこととすると納税誓約書に記載しておりましたが、最低生活費を考慮せず、差押えを実施したことはなく、本人の同意に基づいて作成している納税誓約書でありますので、違法行為ではありませんが、不適切な表現であることから、備考欄の文言を令和3年度から削除しております。 

 3点目の生活困窮者などへの生活支援に関し、プレミアム付商品券発行事業における生活困窮者などへの対応についてですが、本市の状況といたしましては、北海道社会福祉協議会が実施しております緊急小口資金、総合支援資金の制度の拡充をはじめ、国の経済対策として、さきの第3回臨時会において専決処分の承認をいただきました新型コロナウイルス感染症生活困窮者自立支援金が新設されているなど、生活困窮者への生活支援は一定程度確保されていると判断しているところであります。 

 また、生活保護世帯や在宅で介護している世帯などへのプレミアム付商品券の支給についても、マスクや衛生薬剤の販売価格が落ち着いていることなどから、現時点において考えておりませんが、今後も、国の動向を注視し、紋別市社会福祉協議会や各福祉関係団体等との情報共有、連携を図りながら、支援を必要とする世帯に対し、適切に対応してまいります。 

 5点目の国保税などへの減免についてであります。 

 徴収猶予、減免の措置についてですが、新型コロナウイルス感染症の影響による徴収猶予については特例制度の延長がなく、今年度は既存の制度での対応となっております。

 しかし、減免については、今年度も、昨年度と同様、国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料において、新型コロナウイルス感染症の影響による収入減少に対する措置を継続しており、その内容についても昨年同様、前年収入と今年の収入見込みで3割以上減少した場合などという内容となっております。 

 減免件数と周知については、昨年度の実績で、国保税が98件、介護保険料が5件、後期高齢者医療保険料が4件の実績となっており、制度の周知方法につきましては、広報もんべつや市ホームページへの掲載、納付書発送時のリーフレット同封、窓口へのリーフレット設置や、相談時に制度の案内をすることで対応しております。 

 国保の傷病手当の事業主への拡大につきましては、国の制度対象から外れる被保険者に対し、市独自の拡大事業を創設した場合、財源は国保税収入となることから、国保財政を圧迫する可能性があり、その費用を負担することで、最終的に国保税の増税につながるおそれがありますので、現時点での事業拡大は考えておりません。 


○堀籠康行教育長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。 

 生理の貧困についてであります。 

 市教委の認識につきましては、新型コロナウイルス感染症の長期化の影響により、生理の貧困が顕在化してきていると言われていることから、児童生徒に寄り添った対応と貧困などの背景の把握が必要と考えております。 

 各小・中学校においてこれまで生理の貧困と推測される相談及び状況等は見られないところでありますが、児童生徒からの相談などがあった場合は、保健室に用意している生理用品を渡すとともに、背景の把握に努め、適切な支援につなげてまいります。 

 トイレ個室への設置などの対策についてでありますが、防災備蓄生理用品の活用の検討を進めているところであり、学校と協議の上、今後、トイレ個室への設置など、提供方法や配置場所の工夫を進めてまいります。 

 

【 再 質 問 】


○野村淳一議員

 それでは、何点か再質問させていただきます。 

 最初に、ワクチン接種についてです。 

 これは、昨日も議論がされました。55歳までの方の予定はあっても、その年齢以下の方についてはまだ予定が立たないという話をされていたかと思うのです。 

 これは、皆さん方の責任というより国の責任でありますので、その状況を見ながら遅延なく進めていただきたい、今はそう言うことしかできませんが、よろしくお願いしたいと思います。 

 それから、障害者、あるいは、子育て世代に対しても適切に対応したい、相談窓口にぜひ相談をしてほしいという呼びかけがありましたので、ぜひ、これもそういう立場でやっていただきたいし、皆さんに周知をしていただきたいと思います。 

 ただ、私はこういう方から電話をいただいたのです。今、予約券が渡っていまして、それで予約をするわけです。でも、それが午後4時半で終わるので、働いている者はいつ予約をしたらいいのだ、土日はどうなのだと言われるが、土日はやっていないではないかという話でした。 

 これから接種を受け付ける年齢がどんどん下がってきて、現役の方が予約することになっていきます。このとき、職場の協力も必要かもしれませんが、受付時間の延長、 あるいは、土日への拡大を含め、検討される余地はないのかどうか、教えてください。 

 

○山本隆博・新型コロナウイルスワクチン接種推進室長

 お答えいたします。現在、集団接種につきましては、1日400人程度の接種を行っているところでございますが、接種会場で万が一のことがあった場合のバックアップ体制がどうしても必要な状況になってございます。

 そのバックアップ体制を担っていただいているのは広域紋別病院ですけれども、広域紋別病院の診療時間を基本に考えているところでございまして、今後ともそのように進めたいと思ってございますので、ご理解いただきたいと思います。 


○野村淳一議員

 ということは、午後4時半が最終受付時間で、土日はやらないということだという話ですね。でも、それは受けたい人が本当に受けられる環境ではないのですよ。 

 紋別市には集団接種しかありません。今の紋別市ではかかりつけ医が打てる状況にはないですし、ここしかないのですよ。

 そこで、そういう条件にさせられたらどうするのだという方が少なからずいるということです。 

 もちろん、病院との関係があるから無理やりにとはいかないのだろうけれども、これからのことも念頭に入れ、何らかの形でできないものか、要請をしておきます。

 今ここで結論を出せる話ではないと思いますが、そういう状況があるということをぜひ念頭に入れてください。 

 次に、市税の滞納についてお聞かせください。 

 結論的には、この2月の支援金については市税滞納者に対して納税誓約書を書いてもらってという話でした。

 また、今の答弁の中でも基本的には納得の上でと言われて おりましたが、市から出る支援金を滞納に充てるという誓約書を書かなければ支援金は申請できないのだよと言われたという声を一部から聞いています。 

そう言ったって、それも納得の上でだと皆さんは言うのだろうから、これは水かけ論になるのでしょう。ただ、そういう状況があったということは押さえてほしいと思うのです。 

 先ほども言ったように、あくまでも支援金はコロナで苦しむ方の事業を継続させるためのものです。また、今回、それは条件になっていないのですけれども、今回も申請をすると支援金が出ます。この支援金を滞納に充てろなんていうことは言わないですよね、確認します。 


 ○伊藤 聖・税務課長

 お答えいたします。皆さんには補助金を受け取って事業を継続していただきたいということが第一で、我々、税務課としては、充てろというのではなく、事業主または個人と相談、面談の上、滞納がある方については充てていただきたいという考えでございます。 


 ○野村淳一議員

 もちろん、面談の上でということになります。 

 これは、1月15日に総務省が通達を出しています。この中で、感染症の影響でより厳しい状況に置かれ、納税が困難な納税者に対し、その置かれている状況や心情に十分配慮して分かりやすく丁寧な説明を行うとともに、柔軟かつ適切な対応をお願いしますということなのです。 

 この心情に配慮するというのはなかなかいい文章で、こういうことなのだと思うのですよ。

 だから、徴収猶予、換価の猶予、滞納処分の執行停止について、そういう立場で相談に乗ってほしいと思います。 

 これが法律に基づいた立場だと思いますので、改めてよろしくお願いしたいのですが、いかがですか。 


 ○伊藤 聖・税務課長

 お答えいたします。国税庁からも通知があったとおり、今回、差押えはしていないですし、今まで最低生活費を充てたこともないのですけれども、一件一件に対し、心情に配慮して面談し、充てていきたいと思っております。 


 ○野村淳一議員

 よろしくお願いします。私は、最低生活費を考慮しないという文章を見たときにショックを受けましたよ。

 半分脅しみたいな表現ですからね。市が出している公的文書にこんな文言が出ていることにちょっとびっくりしました。

 削除されたということですし、それでどうのこうのということはなかったということですから安心しましたが、ぜひよろしくお願いします。 

 次に、プレミアム付商品券についてです。これは補正予算のときにも言ったのですけれども、お金がないと買えないのですよ。 

 1万円で1万3,000円の商品券をもらえるとしても、1万円を出さなければならず、現金が必要なのですよ。

 生活困窮者はたくさんいるではないですか。

 前は、10万円が出たから紋別市でもプレミアム付商品券をやれたのです。これは、10万円が出たからみんなも買えるでしょうということでしたが、今回はその背景も何もないのです。

 これが正しいやり方なのでしょうか。生活保護世帯や困窮者にはこれそのものを1セットぐらい支給できないものかと思います。 

 マスクは落ち着いていると言うけれども、それでも年間で見たら1万円近くかかる世帯だってあるのですけれども、いかがですか。 


 ○大平一也・社会福祉課長

お答えいたします。 生活困窮者の方などへの生活支援についてですが、先ほど市長答弁にもありましたとおり、社協の貸付金制度の拡充や国による新たな支援金の新設、また、本市におきましても、新型コロナウイルス感染症に関連しました生活保護申請や相談も令和2年度は2件にとどまっておりますことから、今回、プレミアム付商品券の給付は考えておりません。 


 ○野村淳一議員

 それは、みんなが必死で頑張っているということなのですよ。 

 行政がこういうことをやると私は気になって仕方がないのです。買える人は買えて、5セット買う人もいるのですよ。

でも、買えない人は一セットも買えないではないですか。まあいいわ。しようがないです。 

 次に、生理の貧困についてです。 ご答弁をいただきました。私は、非常に前向きなご答弁だと思って、理解したいと 思います。

 私も男ですから、あまり理解が及ばないところがたくさんあったので、今回、この問題について勉強させていただきましたけれども、なるほどなと思うところがたくさんありました。

 ぜひ前向きに対応していただきたいということを要請しておきたいと思います。よろしくお願いします。 

 それから、国保税の減免についてお聞きします。 

 今ご答弁があったように、減免制度は行うのだけれども、制度としては昨年度と同じ中身ですということですね。

 つまり、前年度から収入が3割減って減免になるのですよ。 

 でも、昨年度はコロナ前から3割減っての減免です。

 今年度は昨年度よりさらに3割減らないと減免にならないのでしょう。前年度と比べてというのはそういう意味ですね。 

 昨年度、半分ぐらいに収入が減って、これで大変だということで国保税は減免になったのです。でも、今年度は同じ収入見通しなのに今度は減免にならないのですよ。 

 何ですか、これは。おかしくないですか。これは国の制度だから仕方がないと言うかもしれないけれども、皆さん方はそれを どう理解していますか、教えてください。 


 ○檜山博克・市民課長

 お答えします。議員のおっしゃるとおり、令和2年度に減免を受けた方で、3年度も減免を受ける場合は、そこから3割の減収がないと対象にならないという内容です。 

 その中で、令和2年中の所得が減少して減免を受けた方は、そもそも所得が減少しているので、3年度の保険料も下がっているということもありますし、令和2年中の所得から3割減少した方は減免の対象となります。 

 なお、そうではない方については納税相談等で対応していきたいと考えております。 


 ○野村淳一議員

 先ほどのご答弁で、国保の減免は98件あったと言われました。非常に大きな件数だと思います。

 特に去年はそれだけ経済的に非常に厳しかったのだろうなと思います。 

 今年だって、そんなに景気が回復しているわけではなく、さらに厳しい状況にもなっています。

 減免の問題は、国の制度だからどうしようもないかもしれませんが、おっしゃったように、納税相談を含め、しっかりとした対応をしていただきたいと言っておきます。よろしくお願いしたいと思います。 


新しく障害者合就労支援事業がスタートしました

 12月1日、障害者の就労支援を図る、紋別市障害者就労支援事業委託事業所「夢ふうせんマーレ」が開所しました。



 事業を受託したのが「エムリンクホールディングス」(北見市)。当面、同社が運営する障害者就労継続支援A型「植物工場・夢ふうせん」の中に事務所を設置するといいます。


 この事業の立ち上げには、いろんなことがありましたし、私も少しかかわってきました。


 紋別市内には、高等養護学校と養護学校、2校の特別支援学校があります。それだけに、その卒業生の就職先の開拓が大きな課題でした。


 障害者の就労とその支援のために「障害者就業・生活支援センター」という機関があります。障害者の雇用を促進するため当事者と企業の架け橋となる機関で、道知事の委託を受け道内11か所、管内では北見市に設置されています。


 とはいえ、広いこの管内に1か所だけというのはあまりに少ない。特に、特別支援学校が2校もある紋別市にこそ必要ではないか。と、私はずっと、そう思ってきました。


 そこで一昨年、市の了解も得て、紋別市に「障害者就業・生活支援センター」を設置するよう道に直接要請を行いました。


 その際、道の担当者は「北見のセンターの分室としてサテライトの設置も検討したい」と述べたのです。一見、前向きな回答のようですが、そうではないのです。


 私は続けて「では、そのサテライトを設置する費用は誰が出すのか。道が出すんですか」とただしました。すると、黙ってしまったのです。道は、一切お金は出しません。「これでは、いくらサテライトと言っても、実現できないではないか」。私も、少々切れ気味に抗議しました。


 それから1年。今度は道ではなく、紋別市が自らの力でセンターを立ち上げたのです。こんなことを試みるまちを他に知りません。


 この間私も、高等養護学校や養護学校との意見交換、名寄市にあるジョブコーチの要請事業の視察など、多くの方とかかわってきました。


 障害者が生き生きと、この町で暮らしていける。それは、すべての市民にとっても生きやすい街なのだと思います。


 先日、「夢ふうせん・マーレ」の管理責任者とも懇談させていただきました。


 まだまだ、課題は多いですが、今後の活動に注目です。


いよいよ流氷の季節です

 


 いよいよ紋別市も流氷の季節を迎えました。

 流氷が最初に肉眼で観測された「流氷初日」が20日。

 そして、「流氷接岸初日」が21日。

 「流氷初日」は、昨年と同日、平年よりは4日早いのだそうです。

 流氷シーズンとはいえ、新型コロナの感染拡大が懸念され、同時に、流氷観光船ガリンコ号3「イメル」が故障中ときては、ちょっと残念な幕開けとなった感じです。

 その「イメル」ですが、なんでも流氷をガリガリと砕いて進むスクリューを回転させると少しずつ海水がしみ込んでしまうのだそうです。

 10億円をかけ、昨年新造されたばかり。どうなっているんでしょうかね。

 ガリンコ号2で、何とか運行を続けるようですが…





2021年10月10日日曜日

10月から学校給食費が無料になりました

 

学校給食費無料化のお知らせ

 紋別市では子育て世帯の経済的な負担を軽減し、「子育てに優しいまち」を目指すため、令和3年10月1日から紋別市立の小中学校に通う児童生徒の保護者の皆様が負担する学校給食費について全額を助成します。
 学校給食費の助成にあたり、申請等の手続きは不要です。

 令和3年度の学校給食費については、9月30日までの給食利用実績に基づく清算を行います。
 学校・学年により実際の給食利用日数が異なるため、清算状況については対象者へ個別にご案内いたします。


 この「お知らせ」は9月24日の紋別市のホームページに掲載されたものです。

 紋別市では、この10月から小中学校の学校給食費がすべて無料になりました。

 私が、長年にわたり繰り返し繰り返し訴えてきた提案がやっと実りました。

 すでに半額助成などを行っている稚内市や北見市などを視察し、その内容も議会で紹介しながら迫ってきました。

 それがここにきて実現したのです。

 が、初めは少々戸惑いもありました。

 というのは、今年実施された市長選挙で、現職の宮川市長が選挙公約に「学校給食の無料化」を掲げたのです。

 「えっ!。ほんと?」と耳を疑いました。

 というのも、つい数か月前の3月議会でも、この問題を取り上げていたのです。そのさいの答弁は「学校給食法で食材費は保護者が負担することになっている」と述べ、まさにけんもほろろだったのです。

 それが、ここにきて急転直下。選挙の目玉公約になったのですから、戸惑うのも無理からぬこと。

 で、選挙後の議会の一般質問で聞きました。「『よかった』と思う反面、『何があったのか』と戸惑いを感じる」と。

 すると市長は「野村議員の提案などもうかがい、内部で検討を続けてきた」と。

 そして、最終的に後押しになったのが「ふるさと納税」です。

 昨年、道内1位の130億円を超える納税額。それを原資に「子育て応援基金」を設立し、財政的にもめどが立ったことが大きいのです。

 ちょっと、複雑な気もしますが、それでも小学校で年間48000円、中学校で54000円の給食費の負担が減ったことは大きな変化です。

 また、保育所などでの副食費についても、1月から無料になることが決まっています。

 これも、議会で取り上げてきたことで、実現することになりました。

 もう一つ、議会で私はこんな風に市長に言いました。「給食費の無料化など、紋別市は道内でもトップクラスの子育てにやさしいマチになっている」と。

 それは、今回の給食費や副食費の無料化をはじめ、すでに高校生までの医療費の無料化を実施し、0~2歳までの保育料を非課税世帯以外の世帯に対しても無料にしているからです。

 ちょっとほめすぎかな、とも思いましたが、事実、よく頑張っていると思っています。

 わたしも、しつこく保護者の経済的負担の軽減を訴えてきたし、それが一役買っていればうれしいのですが。

 とはいえ、不登校や発達障害の児童の課題も多く、まだまだやるべきことは多いようです。

 

 




2021年10月9日土曜日

未来を担う子どもたちを大切にするマチづくりを~2021年第1回定例市議会一般質問③

野村淳一議員 

 最後に、未来を担う子どもたちを大切にするまちづくりについてです。 

 子どもたちは、市長が言うように、紋別の未来にとっての希望の光です。

 だからこそ、全ての子どもたちを誰一人見捨てることなく、まち全体で生き生きと育んでいくことが大切だと考えます。 

 子どもの貧困とは、子どもたちに対する政治の貧困です。

 だからこそ、政治にこの貧困問題を解決する責任があるのです。

 子どもたちを応援することは、子どもたちやその親のためだけではありません。

 まちの未来のため、まちのみんなが幸せになるためでもあるのです。

 子どもたちに寄り添うまち、それは、全ての市民みんなに寄り添うまちでもあると思っています。 

 未来を担う子どもたちを大切にするまちづくりに向け、以下質問いたします。 

 

【 高校生までの医療費助成実現へ~所得制限なくし、すべての子どもたちに 】

野村淳一議員

 一つ目に、高校生までの医療費助成について質問をします。 

 市長は、子どもの医療費助成について、高校生までの無料化を打ち出しました。

 私も幾度となくその実施を求めてきただけに、その決断を大いに評価したいと思います。 

 ただ、紋別市の場合、初診時一部負担金とともに、所得制限が存在しています。

 私は、これも撤廃すべきと考えています。 

 子育て支援の大道は、何より紋別の全ての子どもたちが幸せになることこそが重要なのです。

 親の所得で子どもを区別することはあってはならないと思っています。

 子どもは、親の持ち物ではないのです。

 行政も地域も一緒になって全ての子どもたちを支えることです。

 ですから、あくまで、対象は全ての紋別の子どもたちであるべきだと思っています。 

 また、所得のある世帯は、それだけ税金を払っています。

 当然、この層の子どもたちにもきちんとサービスが行き渡らせることが大切なのではありませんか。

 それがあってこそ、みんなで子育てを応援するまちづくりになるのだと考えています。 

 初診時一部負担金及び所得制限の撤廃を求めるものですが、いかがお考えか、お尋ねします。 


宮川良一市長

 次に、未来を担う子どもを大切にするまちづくりをについてであります。 

 1点目の高校生までの医療費助成についてでありますが、医療保険制度につきましては、医療を受けた人と受けない人との公平性や適正な受診を確保する観点から、医療を受けた人に対して一部負担金を求めているところであります。 

 本市においても、医療サービスを受けられた方については一定程度の受益者負担をいただくのが原則と考えておりますことから、北海道の子ども医療に係る給付事業の補助基準に準拠し、初診時一部負担金について、窓口でのご負担をお願いしているところであります。 

 また、子ども医療費助成については、子育てに係る経済的負担の軽減を図ることを目的としておりますことから、児童手当に準拠した所得制限を設けております。 

 このたび、ふるさと納税を財源とした新たな子育て応援基金を創設し、既存事業の拡充や新規事業の立ち上げなど、積極的に活用し、力強い子育て支援施策を展開してまいりたいと考えておりますことから、議員がご指摘の部分につきましても今後検討してまいりたいと考えております。 


【 子育て支援、食育の一環として、学校給食費の無料化実施を 】

野村淳一議員

 二つ目に、学校給食費の無料化についてお聞きします。 

 これも、私自身、何度となく取り上げてきたテーマです。

 それが、ついに根室市がふるさと納税を活用して小・中学校の学校給食費を無料にすることを決めました。

 新聞報道によると、石垣根室市長は就任時から給食無料化を一番やりたかったと述べています。 

 本市でも、ふるさと納税を活用して子育て応援基金を創設するとしていますが、学校給食費の無料化を視野に、早急に実施できるよう準備を進めるべきだと考えますが、いかがでしょうか。 

 既に多くの市町村では実施されている学校給食の無料化や助成制度は、貧困対策、経済対策だけでなく、食育という教育の一環として無償化を図っているのです。

 まして、現在のコロナ禍の中、この事業も急がれていると考えるものです。市長の見解をお伺いします。 


堀籠正行教育長

 次に、学校給食費の無料化についてであります。 

 学校給食費は、学校給食法に基づき、給食の実施に必要な施設設備及び運営経費は設置者の負担であり、食材料費などの経費については児童生徒の保護者の負担とされており、本市ではそのとおり取り扱っているところであります。 


【 少人数学級の実施で、密集回避とゆきとどいた教育を 】

野村淳一議員

 最後に、少人数学級の実施についてお聞きします。 

 コロナ禍の影響で、学校での密集・密接回避や不安を抱える子ども一人一人へのきめ細かい支援が求められる中、国は2025年度までに小学校全学年を35人学級にするこ とを決めました。実に40年ぶりの変更です。 

 私も、昨年の第2回定例会でこの問題を取り上げ、少人数学級の実施を求めた経緯があります。

 その意味で、今回の国の措置は一歩前進だと思います。 

 北海道は、既に小学校1・2年、中学校1年を35人学級にしています。

 今回の国の措置を受け、道として独自に少人数学級の拡充を図るべきと考えますが、 今後の動向についてお聞きします。 

 また、紋別市としても少人数学級のさらなる拡充を市独自にでも進めるべきと考えますが、いかがお考えか、お尋ねします。 


堀籠正行教育長

 次に、少人数学級の実施につきましては、国においては、令和7年3月31日までの間に、小学校第6学年まで段階的に35人に引き下げることとされております。

 さらに、道教委では、令和3年度に国を先取りした形で小学校第3学年と第4学年及び中学校の第1学年の35人学級編制が実施され、順次拡大されると聞いております。 

 本市では、小学校の各学年とも1学級35人以下の学級となっており、制度改正による影響はなく、市教委として少人数学級のさらなる拡充は考えておりません。 

 例年、それとは別に、国及び道教委において、政策的加配教員の配置が行われており、本市の学校運営に対しては、それら加配教員の配置が非常に効果が高いところから、継続の要望を行ってまいります。 


【 再質問 】

野村淳一議員

 子どもたちの問題です。 医療費無料化の所得制限について、市長からは含みを持った答弁だったと思いますが、ぜひ、所得制限の廃止に向けた取組も強力に進めていただきたい、そのことを要望して、終わります。 



誰も置き去りにしないやさしいマチづくりを~2021年第1回定例市議会一般質問②

 野村淳一議員

 次に、誰も置き去りにしない、優しいまちづくりについてです。 

 私は、これまで、介護や障害など、福祉の分野にこだわりながら議会活動を続けてきました。

 それは、いわゆる社会的に立場の弱い人たちが安心して暮らせるまちこそ、全ての人にとっても居心地のよいまちだと考えてきたからです。

 今のコロナ禍にあって、ともすれば取り残されがちな弱者に寄り添うことの大切さが、一層重視されていると考えます。

 誰一人置き去りにしない、少数者を見捨てない、困っている人にとことん寄り添う、これこそ行政の真骨頂だと考えます。 

 以下、置き去りにしない、優しいまちづくりのために、特に、社会的弱者、社会的マイノリティーに関して質問いたします。 


【障害者の就労支援と「親なき後」の取り組みについて】

野村淳一議員

 一つは、障害者の就労拡大と親亡き後の支援についてです。 

 市政執行方針で、市長は、新たに障害者就労に関わる専門的知識を有した職員を登用する方針であることを明らかにしました。

 私もかねてから要望していた事項であり、その成果を大いに期待したいと思います。

 高等養護学校はもちろん、各関係機関にとっても大変心強いことだと思います。 

 そこで、当面、障害者就労の拡大に対し、どのような方向性の下、どのような事業の展開を考えているのか、お聞かせください。 

 また、障害者施策については、親亡き後の対策が大きな課題となっています。

 たとえ障害者が独りになっても、その地域で安心して暮らせるために、国は、その対応策として、各市町村に地域生活支援拠点の整備を提起しています。

 平成31年度の厚生労働省の調査では、既に道内でも9市町村7圏域、全体で41の市町村が、地域生活支援拠点の整備を行っており、さらに、50近い市町村が整備に向けて検討を開始しています。 

 しかし、紋別には、残念ながらこの計画はありません。親亡き後の課題は、障害者の就労支援とともに避けて通れないものであり、当事者と家族にとって切実な課題となっています。 

 本市としても、地域生活支援拠点の整備に向けた取組を早急に図るべきと考えますが、いかがお考えか、お示しください。 


宮川良一市長

 次に、誰も置き去りにしない、優しいまちづくりについてであります。 

 1点目の障害者の就労拡大と親亡き後の支援についてでありますが、障害者の就労拡大につきましては、さきに阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。 


( 阿部議員への答弁

宮川市長  障害者就労拡大に係る専門的人材の確保及び業務内容と目標とする成果についてでありますが、障害者就業・生活支援センターや障害福祉サービス事業所、特別支援学校等での就労経験があり、障害者就労に関しての専門的な知識が豊富な人材を任期付職員として登用することを想定しており、新たな就労先の開拓や就業訓練の場の拡大、障害者就労の促進を図ることで特別支援学校卒業生等の市内定着を進めてまいります。 )


宮川良一市長

 次に、親亡き後の対策としての地域生活支援拠点の整備につきましては、住み慣れた地域で安心して暮らしていけるよう、様々な支援を切れ目なく提供できる仕組みとして、現在、近隣町村と協議を進めており、本市が西紋地域の拠点としての役割を担うことを期待されておりますが、市内の社会資源や福祉人材にも限りがある中でどのような形で拠点を整備していくべきか、課題も多いと考えておりますことから、引き続き近隣町村と協議を進めてまいります。 


【 最後の命綱「生活保護」ー「国民の権利」としての利用を 】

野村淳一議員

 次に、最後のセーフティーネット、生活保護についてお聞きします。 

 コロナ禍において生活に困窮する人たちが急増している中、最後のセーフティーネットである生活保護制度の役割はますます重要になっています。 

 厚生労働省は、生活保護のホームページで、初めて生活保護の申請は国民の権利ですと明記し、2月22日、大阪地裁では、2013年から始まった生活保護費の大幅引下げに明確な根拠がないとして、保護費の引下げを違法とする画期的な判決を下しました。 

 さらに、政府は、2月26日、生活保護申請の際の扶養照会について、その一部を改正する通知を各自治体に発出しました。 

 扶養照会とは、義務ではないものの、生活保護申請者の親や配偶者だけでなく、きょうだいや孫などの親族に対して生活の援助が可能かどうかを問い合わせるもので、家族や親族に知られるのが嫌だと申請を拒む大きな壁となっているものです。 

 そこで、お聞きしますが、この扶養照会について、これまでどのように対応されてきたのか、そして、今回、それがどのように改定されたのか、今後の対応も併せ、お聞きいたします。 

 また、生活保護利用者に対するケースワーカーの訪問調査は、どのような体制で、どのような頻度で行っているのか、お知らせください。 

 また、生活保護利用者の生活状況の把握とその支援と指導はどのように行われているのでしょうか、お聞きします。 

 さらに、コロナ禍にあってはどのように対応しているのかも、併せてお聞きします。 

 また、紋別市のホームページでは、生活保護制度についての記述が全くと言っていいほどありません。生活保護の申請は国民の権利ですという視点に立って、分かりやすく制度について紹介すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 


宮川良一市長

 2点目の最後のセーフティーネット、生活保護についてでありますが、生活保護利用における扶養照会につきましては、これまで、扶養義務履行が期待できない者の判断基準として、20年間、音信不通である等の想定とされておりましたが、今般の改正において、扶養義務者に借金を重ねている、相続をめぐり対立している等の事情がある、縁が切られているなどの著しい関係不良の場合等の想定が追加されたところであります。 

 特に、扶養義務者と、10年程度、音信不通であるなど、交流が断絶していると判断される場合は著しい関係不良とみなしてよいと判断基準が明確化され、本市においても、国の通知に従い、適切に対応しております。 

 生活保護利用者に対する訪問調査につきましては、各地区担当ケースワーカーが世帯状況に応じて月1回から年1回の範囲において定期的に訪問調査を行っており、要保護者の健康状態や生活習慣等を把握し、援助方針を定め、自立を助長するための助言を行っております。 

 コロナ禍における対応といたしましては、国の通知により保護申請時や緊急時は訪問調査を実施しておりますが、定期的な調査については市役所来庁時の面接や電話連絡等により生活状況等の把握に努めております。 

 市ホームページの生活保護制度の掲載につきましては、今後、対応してまいります。 


【 ジェンダー平等と男女共同参画ー社会変化に応じた施策の強化を 】

野村淳一議員

 三つ目に、ジェンダー平等と男女共同参画について質問します。 

 女性差別発言により、世論の批判を招き、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長が辞任に追い込まれました。

 この事態は、ジェンダーにおける日本の構造的な問題を明らかにしたと言えます。 

 日本は、ジェンダーギャップ指数で、153か国中121位、政治の分野で見ると、144位という極めて低い水準です。

 意思決定の場に占める女性の割合の異常な低さが日本社会のおもしになっていると思います。

 しかし一方で、今回、沈黙することは容認することと、SNSなどで多くの女性たちが声を上げ、事態を動かしたことは、ジェンダ ー平等社会に向けた大きな契機ともなるものです。 

 まず、現在の日本におけるジェンダー平等と男女共同参画について、市長はどのような認識と見解をお持ちか、お聞かせください。 

 紋別市は、平成27年、第2次の男女共同参画プランを策定しています。

 この計画は 10年間を期間とするものですが、その目標の中で平成30年を一つの目途として定めているものが幾つかあります。 

 その一つに、各種審議会への女性の参画の拡大という目標が掲げられ、11%だった現状を平成30年までに20%まで拡大することになっていますが、さて、その到達はどのようになっているのでしょうか。 

 また、その登用状況を公表することとなっていたと思いますが、どのようにされているのか、それぞれお聞きします。 

 言うまでもなく、政策や方針決定の場に女性の参画を図ることは、多様な価値観を反映させるとともに、生き生きとした組織づくりにもつながります。 

 市役所における女性の採用と幹部職員への登用について、どのような方向性を持って行われているのか、現状も併せ、お聞きします。 

 第2次男女共同参画プランは、令和6年までの計画となっています。

 しかし、この間もジェンダー平等と男女共同参画に関する状況と意識は大きく変化しています。 

 国も、昨年12月、第5次男女共同参画基本計画を策定しています。

 特に、コロナ禍によって、DVや性暴力の増加、女性の雇用の脆弱さと所得格差などの顕在化、男女共同参画の重要性が改めて認識されています。

 また、後でも触れますが、幅広く多様な性を包摂するインクルーシブな社会の実現も今日的で重要な課題となっています。 

 紋別市の男女共同参画プランにおいても、国や道の動き、社会情勢の変化に応じ、見直しを行うとしています。

 これらを勘案し、新しい時代にふさわしい男女共同参画プランの改定作業を検討すべきと考えますが、いかがでしょうか、見解をお伺いします。


宮川良一市長 

 3点目のジェンダー平等と男女共同参画についてでありますが、日本におけるジェンダー平等と男女共同参画についての私の認識と見解につきましては、日本においては、古くからの慣習があり、性別による固定的な役割分担意識やそれに基づいた社会慣行が依然として残っております。

 男女は本来平等であり、性別による偏見や差別は個人の尊厳を侵す人権問題であり、男性も女性も、全ての人が個性と能力を十分に発揮でき、生き生きと輝き、幸せに暮らすことができる社会こそが男女共同参画の目指すべき社会と考えており、現在の日本はまだその途上にありますが、確実に実現されていくものと認識しております。 

 各種審議会への女性の参画率の目標達成状況と登用状況の公表につきましては、第5次紋別市総合計画における男女共同参画の成果指標として、委員会等への女性の参画率を平成30年度には20%を目標として設定しておりましたが、12.5%という結果となりました。 

 登用状況の公表については、毎年、内閣府男女共同参画局からの調査により、各審議会等における女性委員の人数を報告しており、その集計結果については内閣府のホ ームページにおいて公表されております。 

 市役所における女性の採用、幹部職員への登用に関しての方向性と現状についてでありますが、女性職員の採用につきましては、昨年実施いたしました職員採用試験では、8名の合格者のうち、半数の4名が女性となり、男女の分け隔てなく、人物重視の採用を行っております。 

 幹部職員への登用につきましては、部・課長職における女性職員の割合は高くありませんが、係長職では2割が女性職員であり、これは全職員の男女の割合7対3から見ても決して低い割合ではないと考えております。 

 第2次紋別市男女共同参画プランの改定につきまして、国は昨年の12月に第5次男女共同参画基本計画を策定しております。

 本市においても、現在進行している第2次紋別市男女共同参画プランについては、令和6年までの期間でありますが、国や北海道の動き、社会情勢の変化に応じ、プランの見直しを行うこととしているため、令和3年度に第2次紋別市男女共同参画プランの一部改定について検討してまいります。 


【 LGBT、性的マイノリティーすべての市民にやさしい街を 】

野村淳一議員

 4番目に、LGBT、性的マイノリティーに対する取組について取り上げます。 

 この課題は、議会でも数度にわたり議論されてきた経緯があります。しかし、具体的な動きが見えないのが残念です。 

 性的マイノリティーは約8%の割合で存在するとされ、機械的に計算しても、市内に1,500人ほどの該当者がいることになります。

 ですから、全ての市の施策にこれら性的マイノリティーの存在を意識し、考慮した展開が必要なのです。 

 まず、LGBTについての市民への啓発と市職員への研修や意識啓発、さらに、市民からの相談体制について、どのように取り組まれているのか、お尋ねします。 

 また、様々な公的書類の男女を識別する性別欄についてはどのような扱いになっているのでしょうか。削除可能なものは削除すべきと考えますが、いかがでしょうか、対応をお聞かせください。 

 帯広市では、性的マイノリティーに配慮した多様な性に関する職員ガイドラインを作成し、また、苫小牧市でも職員向けのサポートガイドを作成し、職員への啓発とともに具体的な対応方針を示しています。 

紋別市でも検討すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 

 さらに、パートナーシップ制度について、北見市でも導入を決めました。これは、性的マイノリティーのカップルを婚姻に相当する関係と公的に認めるもので、生きづらさを解消する第一歩として価値のある制度です。 

 パートナーシップ制度に対する紋別市の検討状況と対応についてお尋ねします。 

 教育現場における性的マイノリティー、特に、性同一性障害への対応についてお聞きします。 

 ここでも、多様な性を持つ児童生徒がいること、それに対し、不安と困難を抱き、悩みを内在させている児童生徒がいることを前提に対応することが必要です。 

 文科省による平成27年の教員向け資料、『性同一性障害に係る児童生徒に対するきめ細かな対応の実施等について』、平成29年の道教委による資料、『性同一性障害や性的指向・性自認に係る児童生徒への対応について』などが策定されており、教育現場における配慮とともに、差別やいじめが起きないように対応することが求められています。 

 トランスジェンダーを含むLGBTについて、教員への意識啓発や研修はどのように行われているのでしょうか。

 また、児童生徒に対し、多様な性の在り方や人権についてどのように取り上げてきたのでしょうか。今後の取組の考え方も併せ、お尋ねし ます。 

 その上で、当事者を含む児童生徒などが悩みを安心して相談できる体制づくりが重要になってきます。また、当事者などへの継続的な支援や心情に配慮した対応も必要です。これらの対策についてどのようにお考えか、お尋ねします。 

 学校における男女混合名簿、男女別制服の在り方やジャージ登校、髪型やトイレの在り方など、教育現場で考慮すべき点が幾つかあると考えます。

 それらに対する認識と対応をお聞きします。 


宮川良一市長

 4点目のLGBT、性的マイノリティーに対する取組についてでありますが、LGBTについての市民への啓発と市職員への研修や意識啓発、市民からの相談体制の取組につきましては、市民への啓発については、全国的な男女共同参画週間であります6月下旬の1週間、オホーツク流氷公園のあおぞら交流館において、パネル展を実施したとともに、市ホームページや広報もんべつにおいてLGBTについて正確な内容を知ってもらうことを主眼としたリーフレットを掲載し、啓発に努めております。 

 また、市職員への研修や意識啓発については、一昨年に男女共同参画推進の担当職員が「性的マイノリティの人権課題と最近の動向について」と題したフォーラムに参加し、LGBTの方々の講話や実際に置かれている現状を肌で感じてきたところであり、その内容を職場内に復命することで、担当部署の職員全員に対しての情報共有と意識啓発を図ることができました。 

 また、市民からの相談体制の取組につきましては現段階では実施をしておりませんが、相談を受ける場合、担当職員は、LGBTに対する十分な知識と理解を持ち合わせるとともに、相談のしやすい環境を整えることが大変重要であることから、相談体制の取組については今後の研究課題といたします。 

 様々な公的書類の性別欄の扱いにつきましては、現段階ではLGBTに配慮した扱いにはなっておりませんが、今後は公的書類における性別欄の必要性を庁内関係部署と協議をしながら精査してまいります。 

 職員向けサポートガイド作成の検討につきましては、LGBTや性的マイノリティーについては、職員全員が性の多様性についての正しい認識を持つことが肝要であると考えます。 

 サポートガイドは、市民への対応や職場での対応と項目が多岐にわたりますので、 庁内関係部署での情報共有を行い、製作については今後の研究課題とさせていただきます。

 パートナーシップ制度の検討状況と対応につきましては、平成29年6月には札幌市がパートナーシップ宣誓制度を創設し、近隣自治体では、昨年、北見市が制度の導入方針を表明いたしました。 

 本市におきましては、制度に対する検討はしておりませんが、先行自治体に聞き取り調査をしながら研究してまいります。 


堀籠康行教育長

 LGBT、性的マイノリティーに対する取組についてであります。 

 教員に対する意識啓発や研修につきましては、各学校へ文部科学省及び道教委作成の教員向け資料を配付し、校内研修を行っております。 

 児童生徒に対してはLGBTに対する正しい理解を深めていくことが重要であると考えておりますが、LGBTに特化して取り扱うことは慎重にすべきと考えており、人権教育の中で対応しております。 

 今後の取組については、誰もが自分らしく生きられる社会づくりを進めるため、教職員や児童生徒への適切な理解と研修機会の充実を図ってまいります。 

 当事者への支援と配慮につきましては、日頃から相談しやすい環境を整えることが必要と考えており、教育相談、スクールカウンセラー、いじめ相談電話等の充実に努めております。 

 教育現場の考慮すべき点の認識と対応につきましては、ストレスを感じさせない環境や配慮が必要であると認識しております。 

 これまでも、各学校において、男女混合名簿を実施しておりますが、教育活動全体を通じた個人の尊厳と男女平等に関する教育の充実、環境整備が図られるよう努めてまいります。 


【 再質問 】

野村淳一議員

 誰も置き去りにしない、優しいまちづくりというものを今回はテーマにさせていただきました。

 この誰も置き去りにしないというのは、社会的弱者だけではなくて、全ての市民のことだと思っています。

 それは、市民こそ主人公という立場、市民と一緒にまちづくりを進めるという立場が重要だからだと思うからです。 

 そういうまちづくりをこれからもぜひ進めていただきたいですし、その点で私にはいろいろと言いたいことがたくさんあるのですが、それはまた次の機会にしたいと思います。 

 改めて、障害者就労についてお聞きします。新しい担当者をつけてやるということで、期待をしています。そこで、改めてお聞きしたいのですが、実は昨日の市長の答弁の中にもあったのですが、障害者就業・生活支援センターの力も借りてということについてです。 

 この障害者就業・生活支援センターというのは、障害者の就労、あるいは、職場での定着を専門的に取り扱う公的な機関なのですね。

 でも、実は、オホーツク管内には北見にしかないのですよ。 

 紋別市は、高等養護学校と養護学校という二つの特別支援学校を有するまちです。 そう全道にあるわけではありません。

 こういうまちにこそ、障害者の就労や定着をしっかりとサポートする公的なセンターが必要なのだと思っています。 

 その意味で、障害者就業・生活支援センターを紋別に設置できないか、誘致できないか、このことが重要な課題だと思っていますが、それについて市としてはどんな見解をお持ちか、あるいは、何か働きかけをしているのであれば、お答えいただきたいと思います。 

大平一也社会福祉課長

 お答えいたします。障害者就業・生活支援センターの紋別市への設置についてでありますが、道とも協議は進めてございます。

 また、紋別市においても、北見からこちらまでカバーしていただくというのは非常に難しいと思っておりますので、何とか紋別市にも障害者就業・生活支援センターの設置をということで今取り組んでいるところであり、障害者就業・生活支援センターの業務を担えるような方を福祉人材として探しているところであります。 

野村淳一議員

 ぜひ、その取組も併せ、進めていっていただきたいと思います。 

 生活保護についてお聞きします。 

 扶養照会について、今、市長からいろいろと答弁がありました。ただ、これ自体は義務ではないのです。そして、生活保護を受ける要件でもないのですが、それを確認したいと思います。 

大平一也社会福祉課

 お答えいたします。 扶養義務照会については、扶養義務者が要保護者に対して扶養義務を負うというのは義務ではございませんが、生活保護法上、扶養照会はしなくてはいけないことになってございます。 

野村淳一議員

 生活保護のことで一番重要な問題は漏給だと私は思っています。 

 生活保護を受ける状況にありながら生活保護を受けないでいる人が全体の8割ぐらい いると言われているのですよね。 

 それは、生活保護に対するスティグマと言われます。恥だという概念です。

 これを払拭していかないと、本当に最後のセーフティーネットにならないのです。

 その一つの障壁に扶養照会というものがあるのは間違いないのですが、あくまでも申請者の意思をしっかりと尊重して進めていっていただきたいと思います。 

 もうやられていると思いますから、改めての答弁は要りませんけれども、ぜひ、この対応を進めていただきたい。 

 ケースワーカーについて、お聞きします。 

 ケースワーカーは、今、何人いらっしゃいますか。そして、1人で何人の生活保護利用者を担当していますか。女性のケースワーカーはいますか。皆さんは社会福祉主事の資格を持っていますか。 いかがですか。 

大平一也社会福祉課長

 お答えいたします。 現在、ケースワーカーは3名体制となっております。

 担当世帯数ですが、1人のケースワーカーが130世帯を担当してございます。 

 現在、女性のケースワーカーはいません。 

 社会福祉主事ですが、ケースワーカー3名とも所持してございます。 

野村淳一議員

 ケースワーカー3人とはびっくりです。 ケースワーカー1人が対応する生活保護利用者は、基本、80人だと国は指定をしています。130人はとっても無理ですね。 

 そして、シングルマザー、いわゆる独り親の方が保護者にはいると思います。女性の方がどうしても必要ではないのですか。 

 これは人事の問題でもありますけれども、この問題についてどんな認識を持たれていますか、いかがですか。 

大平一也社会福祉課長

 お答えいたします。 まず、ケースワーカーが1人130世帯を持っていて、80世帯を超えているということについて、また、女性ケースワーカーについてですが、原課といたしまして人事のほうと相談してございます。 

野村淳一議員

 これは、非常に重要な観点だと私は思います。人事の担当では、今、この議論をされていますか。どのような取組をされていますか。 

小林昌史庶務課長

 お答えいたします。 原課である福祉サイドの社会福祉課の課長が人事のヒアリングに入っております。 

 これは、全体の人事のヒアリングですけれども、その中で、今の体制やケースワーカー個々が抱える数についても報告をいただいております。 

 なお、今は、コロナ禍ということで、対面訪問などはできていない状況ですけれども、新年度に向けて充足する体制を取る方向で人事当局としては考えております。 

野村淳一議員

 よろしくお願いしますね。 本当に困っている方に寄り添うまちづくりを進めていっていただきたいと思います。 

 ジェンダー平等と男女共同参画についてお聞きします。 

 各種審議会の女性の割合です。11%から、平成30年は12.5%ということで、ほとんど変化がないのです。

 どうしてなのでしょうか。どういうふうに総括されていますか。 

大月 茂市民生活部次長

 お答えします。 確かに、平成30年度の目標は20%ですが、12.5%です。

 紋別市にはいろいろな会議があるのですけれども、そこに人材を出していただきたいという要請の下で出しています。

 しかしながら、各企業の方や有識者には男性の方が多いという実態があり、結果的に男性が多くなっているのかなと考えております。 

 また、ジェンダー平等という観点はあるものの、女性の社会に向けての意識というか、なかなか難しいという先入観があるのかなと思っております。

 さらには、その職場や事業所での環境から女性をなかなか出しづらいのか、それはちょっと分かりませんが、そういうこともあるのかなと思います。 

 そういう意味から、今後は、企業に対する周知活動も含め、働きかけをやっていかなければならないと思っております。 

野村淳一議員

 男女平等やジェンダー平等というのは簡単な話ではないのです。 

 先ほど市長もご答弁されたように、今までのずっと長い習慣の中でしみついているものがあるのです。

 私だって、女のくせに、男のくせに、女だから、男だからと思わず思ってしまうときがあるのですよ。だから、私もまだジェンダー平等の研さん中だと思っていますよ。

 でも、それが今の日本の社会であり、今の紋別なのです。 

 だから、意識的にでも女性を登用していかない限り、これはなかなか直らないのだろうと思います。直らないというのか、前進していかぬのだろうと思っているのですが、その点についてはいかがですか。 

宮川良一市長

 男女共同参画についてです。 私は、市長に就任してからも、女性に限らず、若い人たちを審議会にどんどんと入れようということで進めてきております。

 ただ、やっていただける方が現実的に難しいという状況があります。

 議会もこの人数でお1人です。こちらでも紋別の女性の方 になかなか出ていただけないのかなと思います。 

 しかしながら、紋別市の中には活躍されている女性の方々がおりますので、そういう方々と協議をしながら、人材を見つけていただきながら、できる限りいろいろな形で参加をしていただきたいと思っておりますし、呼びかけをしてまいりたいと思っておりますので、この点でご理解をいただきたいと思います。 

野村淳一議員

 確かに、様々な女性の活躍を私もかいま見ておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 

 LGBTについてです。 

 私は、この問題を議会で取り上げるに当たって、札幌でレインボーファミリー札幌という当事者団体の代表と懇談をする機会がありました。 

 話を伺って、私なりに非常に衝撃を受けたというか、刺激を受けました。

 改めて、私も、このLGBT、性的マイノリティーの状況について、まだまだ勉強不足なのだな、認識不足なのだなということを実感しました。 

 今ご答弁がありましたが、私は紋別の取組はまだまだだという気がします。 

 どうですか。こういう当事者を呼んでいただいて、市民もそうですし、市職員の皆さんも子どもたちもそうですが、ぜひ、そういうような研修やセミナーが必要ではないのかなという気がしますが、いかがですか。 

大月 茂市民生活部次長

 お答えします。確かに、議員がおっしゃるとおり、大変大事なことだと思いますが、その前段で、我々、市職員も含めた中で、LGBTに対しての理解や協力など、いろいろと難しい問題があると思っており、安易にはできないのかなと思っております。 

 そこで、そうした方々の気持ちを考えながら、どういうふうにやれば、LGBTの方が紋別市民と一緒に生活できるといいますか、なじんでいけるのか、それも含め、今後の研究課題とさせていただきたいと思います。 



2021年10月8日金曜日

コロナから命とくらしを守るケアに手厚いマチづくりを~2021年第1回定例市議会一般質問①

 野村淳一議員

 最初に、コロナから命と暮らしを守るケアに手厚いまちづくりについてです。 

 新型コロナウイルス感染症は、宮川市長が市政執行方針で述べたように、終わりの見えない緊張と我慢の中、私たちの生活を急激に一変させました。

 それと同時に、改めて、国民の命と暮らしを守るための手厚いケアが必要なことも実感させられました。

 そして、その体制があまりにも脆弱であることも。 

 現在、紋別市内においては、何とか新型コロナウイルスの感染は落ち着きつつあるようですが、コロナとの闘い、コロナとの共存はこれからも続くでしょう。

 そのためにも安心と安全なケアの体制を強化することが緊急に求められています。 

 市民の命と暮らしを守るケアに手厚いまちづくりに向け、以下質問いたします。


コロナ禍での病院削減計画ー国の方針にきっぱり反対を

 野村淳一議員

 一つは、地域医療体制の強化についてです。

 この非常事態の中、医療現場の最前線で奮闘されてきた医療従事者の皆さんに改めて感謝を申し上げたいと思います。 

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大で実感したのは、やはり、地方の公立・公的病院の重要性ではないでしょうか。 

 これらの病院は、感染症の対応も通常の医療も緊張が続く中で市民の命を守ってきたとりでであり、まさになくてはならない地域の財産です。

 それを、国は、地域医療構想の名で削減、縮小、統合しようとしており、西紋地域からも興部、雄武、滝上の各国保病院がその対象になっています。 

 地域医療構想の動きは、今、コロナの関係で止まっているようですが、その狙いは消えてはいません。

 しかし、新型コロナウイルスの出現で状況は一変しています。 

 今後も地域医療構想の協議が進められると思いますが、市長においては、少なくとも、西紋地域から一つも公立病院をなくしてはならないとの立場を明確にし、強く主張していただきたいと考えますが、いかがでしょうか、見解をお聞きします。 

宮川良一市長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。

 初めに、コロナから命と暮らしを守るケアに手厚いまちづくりをについてであります。 

 1点目の地域医療体制の強化についてでありますが、地域医療構想につきましては、公立・公的医療機関の再編統合に向けた具体的対応方針の再検証等も含め、厚生労働省において改めて整理されることとなっております。 

 本市といたしましても国や北海道の検討状況を注視しているところでありますが、本構想に対するスタンスはこれまでと変わりなく、地域の実情に十分配慮する必要があると考えております。

 また、地域医療構想における2025年の必要病床数は、在宅医療等の確保が前提の上で算出されておりますが、当地域においては、在宅医療等の整備が進まない中で、医療従事者の不足等により病床の縮小が進行している状況にあります。

このような状況の中、地域において住民が安心して医療を受けられるような医療体制の構築が必要であり、地域内の医療機関が連携協力して病床の機能分化や在宅医療等の充実に取り組むことが重要と考えているところであります。

 報道等にもありましたが、滝上町の国保病院が本年4月から病床を縮小し、クリニ ック化する予定としているとお聞きしております。 

 地域医療構想に対しましては、各自治体及び公的医療機関において、それぞれの見解や対応の相違があると思いますが、本市といたしましては、地域の医療提供体制の安定維持のため、西紋各市町村の医療機関の存続と連携が不可欠なものであると考えております。 


地域医療を支えるー開業医の誘致に助成制度創設へ

野村淳一議員

 また、紋別市内においても地域医療体制の機能強化が急がれています。

 市内開業医の縮小や減少など、状況は逼迫しています。

 広域紋別病院の眼科の増設は朗報ですが、その2次医療を支えるためにも市内開業医の機能強化と拡充も大切になっています。 

 市長は、市政執行方針で、民間医療機関によるかかりつけ医の制度や在宅医療の充実を図るため、既存の医療機関が行う診療機能の拡充や開業医の誘致を促進するための新たな支援制度の創設を検討すると述べています。

 開業医の誘致に対する助成制度については、私も何度か議会で取り上げ、その実現を求めてきた経緯があります。今回の新たな方針は、その実現に向け、大きくかじを切ったと考えるものです。 

 新たな支援制度とはどのようなものか、その目的と内容についてお聞かせください。

宮川良一市長 

 民間医療機関に対する新たな支援制度の目的と内容につきましては、さきの阿部議員のご質問にお答えしたことでご理解を願います。 

(阿部議員への答弁)

宮川市長  民間医療機関に対する新たな支援制度についてでありますが、現在、民間医療機関の多くが、医療人材の不足や医師の高齢化など、診療を継続するための様々な問題を抱えており、将来的な開業医の減少が懸念されております。  また、高齢化の一層の進行により医療や介護の需要が高まる中、地域の限られた医療資源を活用するため、広域紋別病院と民間医療機関が連携して診療機能の分化を行い、住民が地域の中で安心して医療を受けられるよう、地域完結型の医療体制の構築が必要であると考えております。

 この体制を確かなものにするためには、かかりつけ医機能や在宅医療を充実することが重要な課題となることから、それらの役割を担っていただく開業医の必要性はますます高まっていくものと考えられます。 

 このような状況から、既存の医療機関による診療機能の拡充や開業医の誘致を促進し、地域の医療提供体制の安定を図るため、民間医療機関に対する支援制度の創出が喫緊の課題であると判断いたしました。 

 支援制度の内容につきましては、現在、先進的に取り組んでいる道内他市の開業医誘致制度等も参考に具体的な検討を進めているところであり、今後、医師会など、関係機関の意見を伺いながら、市の実情に合った支援策となるよう調整を行い、早急な制度の創設に向けて取り組んでまいります。 


保健所体制の拡充を早急に

野村淳一議員

 二つ目に、保健所体制の拡充について質問します。

 新型コロナウイルスの対応で最前線に立った機関の一つに保健所があります。 

 連日の奔走と奮闘に敬意を表しつつも、この非常事態における体制の弱さも指摘されているところです。 

 かつて、保健所は、遠軽や美幌にも存在し、機能していました。それが国の行革の流れの中で次々に統合、縮小され、人員も削減されてきました。

 現在のコロナ禍にあって、改めて保健所機能の拡充の必要性が浮き彫りになりました。 

 今こそ、全道・全国的に保健所機能の拡充を強く道や国に求める必要があると考えますが、いかがお考えか、お聞かせください。 

 同時に、紋別保健所の機能の拡充についても道に対して強く要請すべきと考えます。 市長の見解をお伺いします。 

宮川良一市長

 2点目の保健所体制の拡充についてでありますが、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、保健所は、地域における健康危機管理の中心的役割を担い、感染症疑いの方を含め、検査及び調査、入院調整、体調管理等の幅広い業務を行いますが、保健師等の人員不足により感染症患者等への支援が滞ったとの報道も散見されたところであります。 

 紋別保健所におきましては、遠紋圏域の広い地域の一つの保健所が担当しておりますことから、感染者が発生した際に迅速な対応が困難となり、感染を拡大させてしまうのではないかと懸念しております。 

 そのような事態を未然に防ぐため、国においては、地方財政計画の中で保健所の恒常的な人員体制強化に向けて新たな財政措置を講ずることとしております。 

 本市といたしましては、現在兼務となっております紋別保健所長については専任常駐の所長の配置を、また、保健師については職員数の増員を地元選出の北海道議会議員とともに要請してまいります。 


深刻化する介護現場や障害福祉の人材確保へ抜本的な対策を

野村淳一議員

 三つ目には、介護・障害福祉の人材確保とPCR検査についてです。 

 介護・障害福祉などの現場もまた新型コロナウイルスの対応でまさに緊張の毎日が続いており、その奮闘に重ねて敬意を表したいと思います。

 しかし、その一方で、福祉従事者の人手不足は慢性化しており、ぎりぎりの状態での運営が続いているのが現状です。

 これに対し、市も、外国人留学生を対象にした奨学金の給付など、対策は取っていますが、決して十分とは言えません。 

 紋別市は、第8期介護保険事業計画策定に向け、介護事業所に対してアンケートを実施しています。

 その中に、介護人材の確保、育成、定着のために紋別市に求める支援策はありますかという設問があり、そこでは、将来の介護サービスを支える若年世代への啓発、PRが53%と最も多く、キャリアアップ研修等への支援などを求める声も多くありました。 

 また、高校を卒業し、福祉を希望し、採用になった人へ、お祝いとして、ヘルパーの資格取得や介護福祉士の実務研修への助成の実施、介護施設職員の事業所内保育や預かりへの支援、人件費に対する援助などを求める意見も記されています。 

 これらは、どれも現場から聞こえてくる切実で重要な提起ばかりです。

 紋別市としても、これらの声をしっかりと受け止め、これらの声にしっかりと応える具体的な施策を検討すべきと考えるものです。市長の認識と見解をお聞かせください。 

 また、引き続き、これら従事者に対するPCR検査の定期的な実施を求めるものですが、いかがお考えか、お尋ねします。 

宮川良一市長

 3点目の介護・障害福祉の人材確保とPCR検査についてでありますが、介護人材の確保に向けた取組と若年世代への啓発、PRにつきましては、市内の小・中学生、ボラセンJr.等に対し、認知症サポーター養成講座を開催しており、キャリアアップ研修については介護福祉士や介護支援専門員等の資格取得に助成金の支給を実施しております。 

 また、介護人材確保対策として令和2年度より外国人介護人材育成事業を開始し、当初、グループホームを想定しておりましたが、他の施設関係者からの問合せも増えておりますことから、今後も事業所の実情、意向を踏まえながら新たな人材確保の対策について検討してまいりたいと考えております。 

 介護・障害福祉従業者に対するPCR検査については、定期的な実施は想定しておりませんが、今年に入ってからの市内感染者発生を受け、介護・障害福祉の従業者合わせて約1,000名に対して検査費用の支援を実施しております。 

 今後も、市内の発生状況を注視し、感染拡大防止に向け、迅速に対応してまいりたいと考えております。 


【 再質問 】

野村淳一議員

 それでは、何点か再質問させていただきます。

 最初に、地域医療の問題についてです。コロナの状況から審議が進んでいないと聞きましたが、改めてお聞きします。 

 例えば、遠紋2次医療圏では360余りのベッドを削減するという計画で進んでいます。これが地域医療構想ですが、この内容について、何か、見直しや変化はあるのでしょうか、その動きはどうですか。 

住出晋一保健福祉部参事 

 お答えいたします。地域医療構想の公立病院等の病床の再編等につながるのかなと思うのですが、こちらにつきましては、今答弁しましたように、コロナの影響によりまして、国で取組の進め方について改めて整理が行われており、昨年末からにかけ、ワーキンググループや検討会において議論が進められている状況とお聞きしております。 

 ただ、見直し後の取組の進め方について、国や道から正式な通知は市町村にはまだ届いておりませんが、その議論の資料を拝見いたしますと、基本的な必要病床数等の考え方は変更しないまま、コロナに配慮した進め方を検討するということのようです。 

野村淳一議員

 そうなのです。結果として病床数は変えないのですよ。

 でも、それ自体が問題だと私はずっと主張しているわけです。 

 コロナの問題で、地域医療は本当に逼迫している状況で、これは、紋別も含め、ほかの地域もそうだったと思います。

 そこで、改めて、地域医療構想を白紙に戻し、一から考える、そして、本当にコロナあるいは感染症対策を抜本的に強化する地域医療の在り方を検討することが今やるべき国の政策だと思います。

 こういうことを、ぜひ、市長に提案してほしいのですよ。 そういうような取組をしていただきたいのですが、いかがですか。 

住出晋一保健福祉部参事

 地域医療構想の考え方についてですが、国では、あくまでも、再編統合ありきではない、議論を活性化するためのものであるという前提条件が示されておりますので、ある程度、再編等につきましては公立病院などの判断に委ねられる部分が大きいと思います。 

 それに、答弁しましたとおり、それぞれ各自治体等の考え方もあると思います。また、地域医療は、今、縮小が懸念されている状況でありますので、十分、地域の実情に配慮するという立場は、引き続き、国や道への要望の場で訴え続けていきたいとは思いますが、それよりも、今、どのように各自治体や各公立病院と連携協力を進めていくかを重要視しなければいけないと考えておりますので、そちらの取組も併せて行っていきたいと思っております。 

野村淳一議員

 これから地域医療を支えていくためには連携が必要になってきますので、強化していただきたいと思いますし、改めて、そういう場があったら主張していただきたいというふうに思います。 

 開業医の誘致制度です。私は、これを2回ほど取り上げてきました。

 そして、先進地の士別市、稚内市を訪問し、視察もさせていただきました。その後ですが、名寄市、網走市ではこれを実施し、それぞれに成果を上げているとお聞きしています。 

 昨日の答弁でもありましたが、これから研究するということでした。

 でも、私は、非常に緊急性がある課題ではないのかなと思っておりますので、早急な具体化を図っていただきたいのです。そこで、スケジュール的な問題も含めて、どのようにお考えか、お聞かせください。 

住出晋一保健福祉部参事

 お答えいたします。答弁もいたしましたが、先ほど議員がおっしゃったとおり、現在、稚内市で先行して実施しておりますほか、士別市、また、近隣では網走市も誘致制度を実施しておりますので、そちらの制度や仕組みを参考に、今、制度の組立てを行っている状況であります。

 明確に何月に施行ということはまだ定めておりませんが、令和3年度内のなるべく早い段階での運用開始に向け、準備を進めてまいりたいと考えております。 

野村淳一議員

 介護や障害福祉の人材確保については、重要な課題とし、これからいろいろと取組を進めていくということでした。

 ぜひ、現場の皆さんと一緒になって、人材確保のための計画づくりを市が中心なってやらないと、事業所任せではもう限界があるという気がしているのです。 

 そのような取組をもう少し進めていくことの方向性は何かありませんか。 

飯田欣也介護保険課長

 お答えいたします。人材の確保についてです。 

 質問の中でもいろいろと提案をいただきましたものの、どこの自治体もそうなので しょうけれども、決め手がない状況です。 

 答弁もしましたけれども、介護事業の魅力を伝えていくということも当然必要でありますし、人手不足というのはこの業界だけではありません。

 また、言い方はあれかもしれませんけれども、人気のある業種がほかにもありますものですから、人材確保はなかなか難しいと思います。 

 それでも、自治体の中で介護事業の必要性や魅力を伝えるような体制を今後も推進していきたいと思います。 

野村淳一議員

 もともと、高齢者や障害者の人生に寄り添う非常にやりがいのある仕事なのですよね。

 そういう魅力ややりがいをぜひ伝えていっていただきたいし、それにふさわしい処遇の改善についてもぜひ念頭に入れて進めていっていただきたいと思います。