2014年9月23日火曜日

「柳家さん喬紋別落語会」が、無事終わりました

 9月6日、「柳家さん喬紋別落語会」が無事終わりました。

 会場の文化会館ホールには150人の方々が来てくださいました。実行委員長として、私もほっとしました。

 そして私自身、さん喬師匠の噺をじっくり楽しませてもらいました。




 最初の噺は、お馴染みの『時そば』。
 
 そばを食べ終えた後でお代を払うとき、途中で「時刻(とき)」を聞いてお金をごまかすというもので、何と言っても「そば」を食べる仕草が見せ所です。

 さん喬師匠の名人芸に、会場から笑いとともに感嘆の声が上がりました。

 落語好きなら一度は演じてみたい噺。私も、一生懸命おそばを食べる仕草をまねたものです。もちろん、簡単にはいきませんが…

 ところで、どうして蕎麦屋の客が突然時刻を聞いて、蕎麦屋がとっさに答えられたのだろうか、疑問に思ったことはありませんか。

 そこで、調べたことがあります。実は、当時の江戸では時間を知るには寺の鐘が頼りでした。とはいえ、鐘の音が聞こえる範囲は限られています。

 一方、広く町内を売り歩いている行商人は、どこかで鐘を聞いています。そこで、時刻を知るには行商人に聞くのが、一般的だったんですね。当時、蕎麦は行商が主流。だから、蕎麦屋もすぐに答えられたというわけです。

 さて二つ目の噺は『笠碁』。

 碁を打ちながら、ちょっとしたことで喧嘩別れ。でも、やっぱりお互い碁が打ちたくて仕方がない。でも、こちらから頭を下げるのはしゃくだ。と、意地の張り合い。そんな、江戸っ子らしいいじましさとかわいらしさが笑いを誘います。

 最後の噺は『百年目』。まさに大ネタです。

 大店の番頭。堅物で通っているものの、実は大の遊び人。その日も、向島の花見としゃれ込み、芸者を揚げて遊んでいるころで、店の旦那さんとばったり遭遇。

 店に戻っても、旦那さんに何を言われるか気が気でない。あんな姿を見られた以上、きっと、クビに違いない…

 そして、ついに旦那さんから呼び出しが…

 話の前半は番頭の豹変ぶりがおかしくて、後半は番頭を諭す旦那さんの一人語りが圧巻です。

 旦那「昨日はずいぶんと面白そうっだたな。実はね、帳簿に穴が空いていないか調べさせてもらいましたよ。でも、これっぽっちも間違いはなかった。自分が稼いで、自分が使う。おまえさんは器量人だ。約束通り来年は店を持ってもらいますよ」--旦那さんの懐の大きさが胸に迫ります。

 それにしても、さん喬師匠の噺は、まさに一つの舞台を見ているようで、人物が生き生きと動き、話し、隅田川の風を感じ、桜の香を嗅ぎ、番頭の鼓動が聞こえるようで、旦那の吸うたばこの煙が見えるようで、わくわくし、どきどきし、じーんと心が豊かになるのです。

 足を運んでくれたお客さんも、堪能してくれたと思います。

 それにしても、今を時めく柳家さん喬師匠の噺が、こんなにたっぷり聞けるとは、なんと贅沢なのでしょう。これもそれも、さん喬師匠の大ファンで、個人的にも交流のある、あるご夫婦の尽力が大きいのです。心から感謝です。

 打ち上げでも、さん喬師匠を囲んで、大いに盛り上がりました。

 来年もまた、楽しみです。今度はどんな噺が聞けるやら。

 お後がよろしいようで…
 

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