当然議題は、新しい議長・副議長の選出です。
今回の選挙で自民党系議員が10人当選し、当然議長もそのへんから選ばれるだろうと思っていたのが、ふたを開けてみればびっくり。民主党の重鎮、柴田氏が議長に選ばれたのです。
まあ、そのあたりは、いろいろあったようで、実は私のところにも事前に票の工作とも思われる電話が数本かかってきていました。もちろん私は、聞き及ぶだけにとどめていましたが…。
そのへんのいきさつは地元新聞の民友新聞の記事を、まずは紹介します。
新しい議長に柴田央氏(民主)、副議長は阿部秀明氏(自民)
(8月9日付け)
7月の市議選で当選した議員16人による初の市議会(第3回紋別市議会臨時会)が8日、市議会議場で開かれ、第20代議長に柴田央氏(70、民主党、会派=未来の会)を、また新しい市議会副議長に阿部秀明氏(64、自民党、会派=自民クラブ)を選出した。7月の市議選で、自民党・公明党など保守系議員が11人当選し、圧倒的多数を占めるなか、4人しかいない民主系議員の会派から議長が選ばれるという異例の展開となった。歴代の議長で革新系が就任するのは初めて。
新しい16人で会派の再編が行われ、これまで最大会派だった自民系の会派「21の会」(7人)が二つに分裂。「自民クラブ」(石田久就会長、4人)と「21の会」(山中憲一会長、2人)となった。さらに自民系会派として従来からある「新風の会」(宮川正己会長、4人)は、同じメンバー構成。また民主系は人数は1人減らしたものの従来通り「未来の会」(鈴木敏弘会長、4人)として活動する。これまで「21の会」に所属していた公明党の梶川友子氏は会派から出て「諸派」として1人で活動する。またこれまで「日本共産党市議団」(2人)に所属していた野村淳一氏は、改選後は共産党議員が1人だけであるため、こちらも「諸派」になった。
今回の会派構成の大きな特徴は、自民系会派が従来の2つから、3つに細分化されたこと。このうちの一つ「自民クラブ」が、民主系の「未来の会」と統一戦線を組んで正副議長選挙に臨んだ。両会派は水面下の交渉で議長は柴田央氏(未来の会)、副議長は阿部秀明氏(自民クラブ)を推すことで合意していた。
正副議長の選挙は全員の投票で行われ、議長選では柴田央氏が9票、宮川正己氏が4票、山中憲一氏が2票、野村淳一氏が1票で、柴田氏が当選を決めた。
副議長選では阿部秀明氏が9票、阿部徹氏が4票、藤田孝太郎氏が2票、野村淳一氏が1票で、阿部秀明氏が当選した。
柴田氏と阿部秀明氏の各9票は、「自民クラブ」と「未来の会」のあわせて8人が投票したのに加え、会派に属さない諸派から1票が入ったものとみられる。
柴田議長は当選後「いままで同様、議会の民主的な運営に努めたい。一般質問のあり方も検討するなど、より活性化させる方向で考えたい」と述べた。
阿部(秀)副議長は「議長の補佐役として、スムースな議会運営を目指したい」と述べた。
(8月9日付け)
7月の市議選で当選した議員16人による初の市議会(第3回紋別市議会臨時会)が8日、市議会議場で開かれ、第20代議長に柴田央氏(70、民主党、会派=未来の会)を、また新しい市議会副議長に阿部秀明氏(64、自民党、会派=自民クラブ)を選出した。7月の市議選で、自民党・公明党など保守系議員が11人当選し、圧倒的多数を占めるなか、4人しかいない民主系議員の会派から議長が選ばれるという異例の展開となった。歴代の議長で革新系が就任するのは初めて。
新しい16人で会派の再編が行われ、これまで最大会派だった自民系の会派「21の会」(7人)が二つに分裂。「自民クラブ」(石田久就会長、4人)と「21の会」(山中憲一会長、2人)となった。さらに自民系会派として従来からある「新風の会」(宮川正己会長、4人)は、同じメンバー構成。また民主系は人数は1人減らしたものの従来通り「未来の会」(鈴木敏弘会長、4人)として活動する。これまで「21の会」に所属していた公明党の梶川友子氏は会派から出て「諸派」として1人で活動する。またこれまで「日本共産党市議団」(2人)に所属していた野村淳一氏は、改選後は共産党議員が1人だけであるため、こちらも「諸派」になった。
今回の会派構成の大きな特徴は、自民系会派が従来の2つから、3つに細分化されたこと。このうちの一つ「自民クラブ」が、民主系の「未来の会」と統一戦線を組んで正副議長選挙に臨んだ。両会派は水面下の交渉で議長は柴田央氏(未来の会)、副議長は阿部秀明氏(自民クラブ)を推すことで合意していた。
正副議長の選挙は全員の投票で行われ、議長選では柴田央氏が9票、宮川正己氏が4票、山中憲一氏が2票、野村淳一氏が1票で、柴田氏が当選を決めた。
副議長選では阿部秀明氏が9票、阿部徹氏が4票、藤田孝太郎氏が2票、野村淳一氏が1票で、阿部秀明氏が当選した。
柴田氏と阿部秀明氏の各9票は、「自民クラブ」と「未来の会」のあわせて8人が投票したのに加え、会派に属さない諸派から1票が入ったものとみられる。
柴田議長は当選後「いままで同様、議会の民主的な運営に努めたい。一般質問のあり方も検討するなど、より活性化させる方向で考えたい」と述べた。
阿部(秀)副議長は「議長の補佐役として、スムースな議会運営を目指したい」と述べた。
実は翌日の民友新聞には、「なぜ柴田議長は誕生したか?~自民会派、離合集散。息詰まる権力闘争」と題した署名記事が掲載されました。
当初、自民系(公明1名)の7人で構成する最大会派「21の会」から議長が選出されると考えられていましたが、議長に名乗りを上げたのが山中憲一氏と飯田弘明氏の2名。対立は深まり、ついに分裂。山中派4人、飯田派3人という構図に。
ところが、切り崩しが始まり、状況は一変。山中派のうち一人は飯田派に、一人は諸派に態度を変えたのです。計算が狂い2人になったものの山中派は、同じ自民系の会派「新風の会」(4人)に接触。6人なら最大会派、議長は取れる…
ところが飯田派も、ウルトラCともいえる手を打ってきます。それは民主系の会派「未来の会」(4人)と手を結ぶことだったのです。飯田派4人と「未来の会」4人で8人。6人を上回る…
5日、市内某所で飯田派4人と未来の会4人が会合を開き、議長候補に「未来の会」の柴田氏、副議長候補に飯田派の阿部秀明氏で合意。飯田氏本人は議長候補から降りました。民友新聞の記事では「未来の会」の関係者のコメントとして「21の会から造反組を出し、こちらに相談を持ちかけてきた以上、飯田氏自身が議長候補となるのは難しいと判断したのだろう」としています。
そして当日を迎えます。このへんの状況は私の耳にも入っていました。ほぼ前日までに決着していた議長選。当然私は、どこにも組みせず、自分の名前を書いて投票しました。結果は予定通り、柴田央氏(未来の会)9票、宮川正己氏4票(新風の会)、山中憲一氏(21の会)2票、野村淳一氏1票で決着しました。副議長も阿部秀明氏で決まりました。
まさに権力闘争に明け暮れた日々。魑魅魍魎の世界です。結果、圧倒的な力を持つ自民党ではなく、民主党の議長が誕生するという、よくわからない結末となりました。
ある市民がこう言って揶揄していました。「これを舞台にでもすれば面白いのに」と。
これによって会派が大きく変化しました。
自民クラブー石田久就、飯田弘明、阿部秀明、横内寿治
新風の会 ー宮川正己、阿部徹、青田輝智、阿部徳明
未来の会 ー鈴木敏弘、柴田央、青木邦雄、加藤裕貴
21の会 ー山中憲一、藤田孝太郎
諸派 ー野村淳一(日本共産党)、梶川友子(公明党)
問題は、こんなことで議会内に「しこり」が深まることです。そして、市民の「不信」を広げることです。
そして、議会としてのチェック能力が低下する恐れを感じます。
そして、議会としてのチェック能力が低下する恐れを感じます。
なぜなら、主義も主張も違う自民系の自民クラブと民主系の未来の会が手を結んだ大義は、同じ宮川市政の与党としての「宮川市政の安定」にほかならないからです。その裏には、宮川市政に批判的な「新風の会」には主導権を握られたくないという思惑が働いたことも事実です。
議会は、行政を守り、維持・安定させるためにあるのではありません。それ以上に、市民的立場で行政を監視・監督しチェックするためにあるのです。それこそが議会の重要な役割であるはずです。
私はこれから諸派という身分ですが、日本共産党の議員としての自覚と誇りを持って、しっかり市民の声を届け、行政をチェックするため一層頑張らなければ…
と、ますます考えさせられた出来事でした。
それにしても、議会とは不思議な世界です。
議会は、行政を守り、維持・安定させるためにあるのではありません。それ以上に、市民的立場で行政を監視・監督しチェックするためにあるのです。それこそが議会の重要な役割であるはずです。
私はこれから諸派という身分ですが、日本共産党の議員としての自覚と誇りを持って、しっかり市民の声を届け、行政をチェックするため一層頑張らなければ…
と、ますます考えさせられた出来事でした。
それにしても、議会とは不思議な世界です。
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