遠紋地域では広域紋別病院が唯一出産可能な病院ですが、それも経産婦に限られ、多くは北見市や名寄市に通わなければならなくなりました。
紋別市でも分娩の7割が遠軽厚生病院だったため、その影響は大きく、不安の広がりとともに分娩再開を求める声が強まっています。
こんな中8月25日、遠軽町の住民を中心に「遠紋地域の周産期医療を守る会」が発足し、署名活動に取り組んできました。
このほど一定数署名が集まったため、11月6日、会の代表4人が北海道庁に出向き署名を提出し、要請活動を行いました。
私も、この要請活動に参加させていただきました。
嘆願書を渡す高橋代表
14.251筆の署名を渡しました
会の代表の高橋真千子さんは「すでに若いお母さんたちから『二人目、三人目はあきらめざるを得ないかもしれない』という声も聞かれます。この地域に暮らす住民の実態を知っていただき、すべての女性とその家族のために分娩が再開できるよう尽力をお願いします」と訴えました。
私も、「ここに集められた署名の一筆一筆に込められた切実な思いを、ぜひ受け止めてほしい」と話しました。
対応した道保健福祉部の荒田地域医療推進局長は「確かに署名は受け取りました。道としても今後とも努力を続けます」と答えました。
この要請には、地元道議の新沼透氏が仲介をしてくれ、一緒に要請にも参加してくれました。
道として、遠軽厚生病院を周産期母子医療センターと位置付け、優先的に産婦人科医師の確保を図る病院とした以上、その仕事をしっかり果たす責任があります。
確かに医師の不足は現実だとしても、北見、名寄まで2時間という道のりを、妊婦さんに背をわせることはできないことです。
他人事でないことを祈りつつ、道庁を後にしました。
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