2017年2月17日金曜日

「パパズキッチン」を訪ねて

 1月30日、札幌市白石区にあるイタリア料理の店「パパズキッチン」を訪ねました。



 まだ、開店前でしたが快く対応していただきました。かねてからぜひ、行ってみたい店だったのです。

 全国商工新聞1月9日号にこんな記事が載ったのです。
 「イタリア料理店で障がい者の就労支援ー地域社会に働く場を」「共に生きる橋渡し 担いたい」ーパパズキッチン。

 この記事を読んで、そこのオーナー加藤直明さんに、どうしてもお会いしたくなったのです。

 食事も含め、加藤さんとたっぷり2時間近くお話を伺うことができました。

 この日も、学習障害などのある人が二人と健常者の人が働いていました。はたから見ていても、なにも違和感なく元気に、そしてすがすがしく店の清掃や接客などに頑張っていました。

 加藤さんの話は、まさに本質を突くように障害者福祉の在り様や障害者への支援のあり方を縦横に語ります。

 「障害があってもなくても、すべての人に能力がある。それをどう生かすか、どう育てるかが大切だ。仕事を覚えるのに、健常者より多少時間がかかるだけなんだ」「障害者の法律の枠の中で、結局障害者を縛ってしまう。もっと多様な就労と社会参画の方法があっていいはずだ」

 加藤さんの話には、自分自身の姿も映し出されています。加藤さん自身、うつ病となり、5か月間入院した経験があります。様々に社会復帰を目指しますが、そこにあったのは生きづらさと厳しさ、偏見の壁でした。

 その時の経験が、障害者の就労支援の事業立ち上げに至り、2016年10月、「パパズキッチン」をオープンしました。




 お昼にいただいたのは、自慢の「ビーフシチュー」。じっくり煮込んだビーフが、口の中で溶けていくようです。それに、肉の量の多いこと。大満足で店を後にしました。

 加藤さんの厳しくも優しい雰囲気は、別れた後も余韻を感じさせます。また、ゆっくり話をしたいものです。

 おなかも心も、満タンで札幌駅に向いました。また一つ、札幌に楽しい店を見つけました。
 
 



 

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