実は、1月13日付けの北海道新聞に『介護予防、住民主体で。地域でサロンやサークル』という記事が載り、そこに深川市の取り組みが紹介されていたのです。
これを読み、「これは行ってみなければ」と、すぐに深川市役所に電話。介護保険の担当者に「ぜひ、視察させてください」と頼み込んだのです。
そして、この日を迎えました。
今年から要支援1・2の人の訪問介護と通所介護が、各市町村の事業に移行されます。地域に介護予防を託すことで、増え続ける介護費用を抑制するのが国の狙いです。
結局、市町村の仕事と責任は増えるばかりです。それだけに、それぞれの市町村の取り組みで格差が生まれる懸念があります。
会議室には、高齢者支援課の課長と介護予防係の保健師、社会福祉協議会の担当者らが説明にあたってくれました。
最初に興味を持ったのが、新総合事業のA型、いわゆる緩和基準の取り組みを、10月からスタートさせるというものです。時間が無くて、じっくり話を聞けなかったのが残念。今度また来なくては。
さて、本題の介護予防です。
深川市では、地域ごとに17の「介護予防ふれあいサロン」が設立され、市内の会館やコミュニティーセンターを会場に活発な活動を展開しているといいます。
「ふまねっと運動」などの体力づくり、介護や健康に関する講演会、カラオケやサクランボ狩りなどのレクリエーションと、それぞれに多彩なメニューが並びます。
そこには、市の保健師や社協職員らが一緒に運営に協力し、活動を支えています。
サロン開始初年度に5万円、2年目以降は3万円を上限に助成も行っています。
介護の予防はもちろん、そこでは会話が生まれ、相談の場にもなり、地域の絆づくりにもなっているといいます。
「丁度今、近くでサロンをやっているので、見学しませんか」との、うれしい誘い。
さっそく、やってきたのが「三和コミュニティーセンター」。
すでに40人近い方が集まり、保健師さんを中心に体操の真っ最中。
厨房からは、ボランティアさんによる昼食のおいしそうな香りが漂います。
このサロンの世話人をしている三好さんの名刺には『私も古希を過ぎ、時間を持て余しています。趣味とボランティアとお手伝い』との肩書がありました。
こんな頼もしい人に支えられているんですね。
「市内のどの地域にも、歩いて通えるサロンを作っていけたらと思うんです」と語ってくれた市の担当者の言葉をかみしめながら、深川駅に向かいました。
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