2024年6月20日木曜日

介護保険、補聴器助成、国保事業~2023年第4回定例市議会一般質問①


【 質問項目 】 


1, 介護保険事業について 

 ① 紋別市の高齢者を取り巻く状況について 

 ② 第9期介護保険事業計画について 

 ③ 次期介護保険料について 

 2,補聴器購入助成制度の導入について 

 3,国民健康保険事業について 

 ① 国保事業の「保険料水準の統一」に向けた動きについて

 ② 子どもの医療費助成に係るペナルティについて 

 ③ 国保税の滞納とマイナ保険証について


○野村淳一議員

 私は、さきに通告しておりました順に従い、質問させていただきます。 

 最初に、介護保険事業について質問いたします。 

 まず、紋別市の高齢者を取り巻く状況についてです。現在策定中の第9期介護保険事業計画の期間中に団塊の世代が全員75歳以上となる2025年令和7年を迎えることになります。

 同時に、市民全体の人口減少とともに、高齢化率の増加傾向も続くでしょう。一方で、高齢者人口は平成30年をピークに減少傾向にあると考えます。 

 そこで、現在の高齢者人口と高齢化率及び今後の動向についての見通しをお聞きします。

 また、要介護認定者の現状と、今後、それがどのように推移すると考えられているのか、お尋ねします。

 その上で、これらの現状をどのように認識し、次期の第9期計画に反映させるお考えか、お聞かせください。 

 紋別市は、次期計画策定に当たって、高齢者や介護事業所にアンケートを実施しています。私も目を通させていただきましたが、その中から特に気になった点を指摘したいと思います。 

 一般高齢者で、経済状況を聞いた問いに、大変苦しい、やや苦しいと答えた方が約4割で、3年前の2割より大きく増えている点、また、ほとんど外出しないと答えた方が前回の2.9%から7.4%に2倍以上も増加している点、現在、在宅介護を受けている方で、ひとり暮らしの方が42%と一番多く、家族介護での介護者が70歳以上と答えた方が48%と老老介護の実態が見えてくる点、介護事業者の調査では、やはり、人手不足が顕著で、特に訪問介護員では1社を除く5社が不足していると答えている点、これらはいずれも高齢者を取り巻く暮らしの厳しさを示していますが、この状況をどのように認識し、次期計画にどう生かし、反映させるおつもりなのか、お考えをお尋ねします。 

 次に、来年度からの第9期介護保険事業計画についてですが、今回の策定に当たっての主なポイントと改正点及び紋別市としての重点的に検討すべきと考えている内容についてお聞かせください。 

 その上で、特に、かねてから課題となっていた地域密着型介護老人福祉施設の整備、介護人材の育成、在宅医療と介護の連携について、その現状をお聞きするとともに、次期計画策定に当たってはどのような具体的方向性を考えているのか、お尋ねいたします。 

 次に、来年度からの新しい介護保険料についてです。 まず、現状において、次期介護保険料の見通しについてお知らせください。 

 さきにも紹介しましたが、高齢者の経済状況が極めて厳しい中、これ以上の介護保険料の引上げはすべきではなく、そのために努力を尽くすことが重要です。 

 厚労省は、第9期計画の1号保険料について、介護費用が増加している中、低所得者の保険料上昇を抑制するため、現在9段階の保険料設定の段階を増やす多段階化を促し、高所得者の乗率を引き上げ、その分を低所得者軽減に充当するとした方向を示しました。

 もちろん、基本は国庫負担割合の引上げこそが必要ですが、自治体のできる努力として保険料設定の多段階化も十分検討すべき一案だと考えますが、見解をお聞かせください。 

 もう一つ、介護保険料抑制の努力として、介護給付費準備基金の活用があります。現在の基金残高、その活用と繰入れの判断についてお聞かせください。 

 次に、補聴器購入助成制度の導入についてお聞きします。 

 多くの人は、好むと好まざるとに関わりなく、加齢によって耳が遠くなる状態になっていきます。それは、やがて、人に会うことや外に出る機会を減少させ、フレイルや認知症を誘発させる要因ともなります。耳の聞こえは、その人の生活の質 QOLを維持するために極めて重要です。その意味からも、聞こえを補完する補聴器はなくてはならないものだと考えます。しかし、その価格は今では40万円を超え、経済的に購入を諦めている方も少なくありません。 

 令和4年の第2回定例会でもこの問題を取り上げましたが、その際、市長は答弁で、補聴器は、高齢者のみならず、子どもから大人まで、身体障害者手帳の交付対象とならない軽度・中等度難聴の方々にも同じことが言えると考えており、今後、他市の状況や本市での需要について状況を見極めたいと述べられました。私は、前向きな答弁だと受け取りました。 

 今年、北見市に次いで網走市でも補聴器購入助成制度を導入し、既に全道21市町村で実施しており、全国でも広がっています。 

 さきに介護保険事業でも紹介した高齢者のニーズ調査でも、8%の方が聞こえの問題で外出を控えていると答えているのです。潜在的な需要は大きいと考えられます。したがって、補聴器購入の助成制度を実施するよう強く求めるものですが、見解をお尋ねします。 

 また、軽度・中等度難聴の子どもに対する補聴器購入については、道の地域づくり総合交付金による助成を活用することも可能ですが、紋別市での実施状況はどのようなものか、お伺いいたします。 

 最後に、国民健康保険事業についてお伺いします。 

 第1に、国保事業の保険料水準の統一に向けた動きについてです。 

 来年度は、国保の都道府県化が始まって6年が経過する年で、国保運営方針の見直しがなされます。道は、2030年までに全道の国保料、国保税の完全統一を目指すとしています。

 現在では、国保税の額を決めて徴収するのは市町村の仕事です。しかし、完全統一により全道一本の国保税額になれば、市町村の権限はなくなり、各市町村の状況も地域差も無視され、住民自治の本旨も生かされなくなるおそれがあり、国保税の一層の引上げが懸念されます。 

 道は、この保険料水準の統一に向け、来年度の納付金の算定を変更する計画です。道に納付する納付金は、各市町村の住民の所得の違いとともに、医療給付費の水準の違いを反映させて算定されています。それが来年度からは各市町村による医療費水準の違いがないとみなし、ゼロとして算定するとしているのです。

 こんなことをすれば、当然、医療費が少ない市町村の納付金が上昇し、医療費が高い市町村の納付金が減少するという矛盾が生じます。

 同時に、道は所得水準への算定方式も変え、より所得の高い市町村の納付金がますます増大する計画です。 

 まず、これらの内容についてどのように認識しているのか、お聞きするとともに、来年度の紋別市の国保税にどのような影響が生じると考えているのか、お尋ねします。 

 また、国は、国保の保険料水準の統一に向け、多くの市町村で行っている一般会計からの法定外繰入れの廃止、解消を求めています。

 紋別市における法定外繰入れはあるのか、あるとすれば、その金額と内容、それを解消した場合の影響についてお聞き します。

 現在でも高過ぎる国保税をこれ以上引き上げることはできません。国保事業の困難は、加入者の貧困化、高齢化とともに、長年にわたる国庫負担の抑制という根本問題にこそあります。

 この国保の構造問題を解決しないまま、保険料の統一を目指しても、国保税を高いほうに合わせることにしかならず、住民の苦しみ、国民皆保険の危機は深刻化するだけです。 

 改めて、国保の都道府県化、保険料水準の完全統一に向けた認識をお聞きするとともに、全国市長会も国に要望している国庫負担割合の引上げこそが要だと考えるものですが、いかがでしょうか、見解をお聞かせください。 

 第2に、子ども医療費助成に係るペナルティーについてです。

 現在、国は、自治体が行う独自の医療費助成に対し、ペナルティーとして、国保会計の国庫負担金を減額するという措置を行っています。

 しかし、紋別市を含め、ほぼ全ての市町村で子ども医療費助成を実施しており、この減額措置は、子育て支援に逆行するとして、広く全国から廃止が求められていたものです。 

 今般、厚労省は、これらの動きに鑑み、国保の国庫負担の減額調整措置を廃止することを決定しました。当然とはいえ、大きな変化です。

 これまで紋別市のペナルティーによる減額は幾らなのか、また、ペナルティー廃止による国保会計への影響はどのようなものか、お聞きします。 

 第3に、国保税の滞納とマイナ保険証についてです。 まず、国保税の滞納、差押えについてですが、今年の第2回定例会でも取り上げましたが、改めて、差押えが禁止される最低生活費の金額についてお知らせください。

 国保税を滞納した場合、短期保険証と資格証明書が発行されますが、それぞれの内容と現在の発行状況及び滞納者への対応についてお聞きします。 

 国保税の滞納の最大の要因は、払いたくても払えない、負担の重い国保税にこそあります。言うまでもなく、国保税の滞納と保険証の発行停止とは次元の違うものであり、市民の健康と命を守る立場から、たとえ滞納があっても保険証の発行を継続すべきであり、滞納問題は独自に個別に解決すべき課題です。制裁的な対応はやめるべき と考えますが、いかがでしょうか。 

 来年秋から紙の保険証に代わり、マイナンバーカードと保険証が一体となったマイナ保険証とする計画であり、全ての国民に取得を呼びかけています。

 しかし、いまだ信頼性もなく、混乱も見られるマイナ保険証への一本化の強制は中止すべきものと考えるものです。

 しかし、となれば、国保税滞納者から保険証を取り上げるという制裁措置は取れなくなります。 

 私としてはそれでよしと思いたいのですが、簡単に国はそうはしないでしょう。実際、どういう対応となるのか、お聞かせください。 


○宮川良一市長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。

 初めに、介護保険事業についてであります。 

 1点目の紋別市の高齢者を取り巻く状況に関し、高齢者人口と高齢化率、今後の見通しについてでありますが、高齢者人口は本年10月末で7,538人、高齢化率は36.98%となっており、平成30年以降の高齢者人口は減少傾向にありますが、高齢化率は上昇するものと考えられます。 

 要介護認定者の現状と今後の推移について、状況の認識と次期計画への反映について、及び高齢者を取り巻く状況の認識と次期計画への反映につきましては、さきに宮川法親議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。 


【 宮川法親議員に対する宮川市長の答弁 】

次に、第9期介護保険事業計画についてであります。 1点目のサービス見込量とニーズ調査についてでありますが、本市の65歳以上の高 齢者人口は平成30年度以降は減少に転じておりますが、要介護認定者の数は令和6年 度まで増加を見込んでおります。 現状では、各種介護サービスの見込量は推計作業を進めている段階でありますが、 近年の傾向といたしましては、要支援者の認定率が伸びており、通所サービスや訪問 介護など、居宅サービスの利用増が見込まれますが、本市においてもヘルパーの人材 不足が影響することになると考えております。 また、要介護認定3以上の重度の方はほぼ横ばいで推移し、施設サービスの充実も 必要でありますが、建設費用の高騰や人員不足などで新規の開設は困難であるため、 介護施設関係者と調整し、稼働率の向上などを図りたいと考えております。 一方、介護認定を受けている方のニーズ調査につきましては、在宅生活を継続する 上でさらに充実が必要な支援サービスは特にないとする回答が多く見られましたが、 6割が80歳以上で、介護度が進むような何らかの疾患を抱えている方もおります。 このようなことから、サービスの見込量につきましては、これらの状況、ニーズに 十分配慮した中で計画を策定してまいりたいと考えております。 2点目の福祉と医療の連携についてでありますが、令和2年度に広域紋別病院と協 議し、市内医療機関と介護保険サービス事業所の連携強化を図るため、紋別市医療と 介護の連携の手引を作成し、随時更新を図り、多職種間の連携に向けた相互理解を深 めております。 このような中、先般、在宅医療を推進するため、紋別医師会に在宅医療部会が立ち 上がり、今後、医師、看護師、介護事業所などの関係機関の多職種による検討、協議 がなされるとお聞きしておりますので、さらに福祉と医療の連携強化が図られるもの と考えております。 また、介護保険事業計画における位置づけにつきましては、今月22日に開催予定の 第3回策定委員会の中でお示しする予定であります。

 

〇宮川市長

 2点目の第9期介護保険事業計画についてでありますが、計画策定の主なポイントと改正点につきましては、1号保険料の高所得者を対象とする段階の増加と低所得者への配慮、介護保険利用者の2割負担対象者の拡大、介護老人保健施設などの多床室の室料の一部本人負担導入、介護老人保健施設の在宅復帰の強化による加算などについて、国で改正が審議されているところであります。 

 本市として重点的に検討すべき内容につきましては介護人材の育成と捉えており、本年度より介護職の資格取得や復職支援を実施し、外国人介護人材の支援も継続してまいります。 

 地域密着型介護老人福祉施設の建設につきましては、資材、燃料の高騰、人員不足が継続しているため、本計画における開設は見込んでおりません。 

 在宅医療と介護の連携における現状と計画策定の具体的方向性につきましては、さきに宮川法親議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。 

 3点目の次期介護保険料に関し、現状での次期介護保険料の見通し、及び保険料設定の多段階化についてでありますが、最低所得者の保険料軽減に配慮するとされているため、本市といたしましては通知内容に準拠する予定であります。 

 介護給付費準備基金の残高と活用、繰入れにつきましては、本年11月末で2億2,848万円の残高となっておりますが、その活用、繰入れにつきましては、国の通知を受けてから介護保険料の算定となるため、現状ではお答えできません。 

 次に、補聴器購入助成制度の導入についてであります。 

 制度の導入につきましては、対象要件や助成内容について検討しておりますが、補聴器購入助成を行っている道内5市の状況は、年齢や聴力などの対象要件や助成内容は様々であり、事業の課題等についても伺っているところであります。

 今後につきましては、これらの情報を参考とし、助成制度の実施について検討してまいります。 

 軽度・中等度難聴の子どもに対する補聴器購入につきましては、北海道の地域づくり総合交付金による助成を活用し、令和4年度、令和5年度ともに1件ずつの給付実績となっております。 

 次に、国民健康保険事業についてであります。 

 1点目の国保事業の保険料水準の統一に向けた動きについてでありますが、来年度から納付金算定方法が変更となり、全道平均より医療費が低く、所得が高い市町村は納付金が上昇し、医療費が高く、所得が低い市町村は納付金が減少することとなります。

 本市は、医療費が低く、所得が高い水準にあることから、来年度の納付金は増加することが見込まれており、本年度の決算見込み等によっては保険料率の引上げをしなければならないと考えております。 

 法定外繰入れについてでありますが、本市においては国が廃止、解消を求めている決算補塡等目的の法定外繰入れは行っておりません。 

 都道府県化、保険料水準の完全統一に向けた認識及び国への要望につきましては、本市といたしましても、令和12年度の保険料水準の完全統一に向けて保険料率の引上げを実施しなければならない見込みであることから、少しでもその上昇を抑えるべく、国庫負担割合の引上げについて、全国市長会等を通じ、今後も要望を続けたいと考えております。 

 2点目の子どもの医療費助成に係るペナルティーについてでありますが、令和4年度の減額措置分は、一般会計から国保会計に約400万円の繰入れを行っております。

 減額措置が廃止された場合は、その分の一般会計の負担は軽減され、国保会計に特に影響はありません。 

 3点目の国保税の滞納とマイナ保険証についてでありますが、差押えが禁止されている最低生活費につきましては、国税徴収法第76条第1項第4号により、本人のみの場合は月額10万円となっており、生計を一にする親族がいる場合は1人につき月額4万5,000円が加算されることとなっております。 

 短期被保険者証と資格証明書の内容、発行状況及び滞納者への対応についてでありますが、令和5年7月現在で、短期被保険者証は17世帯28名、資格証明書は発行しておりません。

 どちらも国保税に滞納がある場合に発行されますが、短期被保険者証につきましては通常の保険証よりも有効期間が短くなります。また、資格証明書については、特別な理由がなく、1年以上、国保税を滞納した場合に発行することがあり、医療機関窓口で、一旦、医療費の10割をお支払いいただき、後日、申請により保険給付費分が償還払いされます。 

 制裁的な対応についてでありますが、紙の保険証が廃止となれば、現行の資格証明書や短期被保険者証は廃止となり、マイナ保険証を持っていない方には保険診療が受診できるようになる資格確認書が交付されます。 

 制裁措置が取れなくなった場合の対応についてでありますが、資格証明書の交付に代えて、特別療養費の支給に変更する旨の事前通知を送付することになっており、特別療養費は、資格証明書と同じく、医療費の全額を窓口で一旦支払った上で市町村から保険給付分が償還払いされる仕組みとなっているため、収納対策の枠組みは引き続き維持されることとなります。 


○野村議員

 それでは、何点か再質問させていただきます。

 最初に、介護保険事業についてです。 国の動きも含めた改正点について、市長から答弁としてありました。その中の一つで私が気になっているのは、利用料負担の2割の対象者の拡大ということが報告されたことです。 

 これがどういう内容になるのか、どういう対象者になるのか、何か情報としてつかんでいるものがあれば、ぜひ教えてください。 


○飯田欣也介護保険課長

 お答えいたします。

 2割負担の拡大ということについてです。従前から2割負担というのは所得の高い方となるのですが、保険料の高い方の負担を増やし、介護保険の全体の収入を増やすということなものですから、収入が高い人に負担を2割いただくということです。 


○野村議員

 その具体的な数字はまだ見えていないのですね。今も2割の利用料負担を払っている方はいらっしゃいますよね。今は、単身で年金だけの方が280万円です。それ以上の収入の方は今でも2割を払っています。

 それが、今の情報でいえば、220万円程度というような数字が出てきています。これは、所得上位30%という数字なのですよ。

 年金で単身で220万円の方というのは、今、課長が言ったように豊かな方とはとても言い切れないですよ。 

 簡単にそういうふうに言うけれども、利用料の負担が2割になったら何が起こるかといったら介護サービスの利用控えでしょう。今までは週4回、ヘルパーがいたら2回に減らす、3回デイサービス行ったのが1回に減らす、こういうことが想像される話なのですよ。

 それは、逆に言うと、家族介護の負担を増やし、介護離職を増加させる可能性があります。こんなことはやめたほうがいいですよ。先ほど私が紹介したように、生活が苦しいと言っている方はたくさん増えているのです。これは当たり前ですよね。年金が上がらないのに、こんなに物価が上がっているのだから。その中でまた2割負担ですよ。これは介護事業そのものを破綻させることにもつながりかねないと思います。まだ決まっていないのだったら、紋別市としては、市長会を含め、中止してくれ、見直してくれという声をかけられませんか。そういう作業をできないですか。まだ決まっていないのだったら、私はぜひすべきだと思いますが、いかがですか。 


○飯田介護保険課長

 お答えいたします。こちらは社会保障審議会などでまだ議論されている最中でございまして、その委員の中からも負担増で利用を控えるような方も出てくるため、現状を維持すべきだというような意見があるところでございます。

 そのようなことも含め、今のところ、社会保障審議会での議論につきましても静観しているような状態でございますので、今、 市からというような考えはございません。 


○野村議員

 自治体からどんどん声を出していったほうがいいのですよ。高齢者の状況がどういうものになるのか、その実態は皆さん方が一番知っているのですよ。ぜひ積極的な働きかけをお願いします。 

 もう一つ、介護保険料についてお聞かせください。多段階のことは国に準拠するということなので、ぜひお願いしたいのですが、基金の繰入れの問題です。

 今ご答弁があったように、基金は2億3,000万円程度ですね。令和5年度の決算を含めたら、さらにそれが増えるという可能性はありますか、教えてください。 


○飯田介護保険課長

 介護保険事業は、全国的な話なのですが、自治体はほぼ黒字ということで、ここ3年間の介護の計画におきまして、支出のほうは想定したよりも低い状況になっております。 

 これは、コロナの影響など、いろいろとあるかと思うのですけれども、そういうようなことから、多分、基金は増えることになるかと思います。 


○野村議員

 今、2億3,000万円程度で、それからさらに増えていって、3億円近くなるのではないかと思いますよ。 

 実は、前回の第8期も同じような状況で、そのときの基金は1億6,000万円でした。そこから1億4,000万円を繰り入れて介護保険料の抑制に活用したのですが、今回は3億円近いと思いますよ。 

 もともと、この黒字は何かといったら、お年寄りの皆さんが払っている保険料なのですよ。それが原資なのです。だったら、全てお年寄りに返しなさいよ。そして、それで介護保険料の値上げを抑えましょうよ。そうやって、今の経済負担の中で、何とかお年寄りを応援するというのは当然ではないですか。 もう一回、考え方を教えてください。部長、どうですか。ぜひ、部長の見解を教えてくださいよ。


○西田尚市保健福祉部長

 お答えいたします。野村議員がおっしゃることはよく分かります。

 しかしながら、今後の介護保険のサ ービスについて、今、市内でも介護人材が不足しているとか、施設が足りないとか、そういう厳しい部分はありまして、少しでも人材の確保に協力しながら、まずは市内の施設のほうを充実していただいて、介護者が少しでも利用できるようにと思っております。

 保険料のことは分かるのですが、まず、利用していただくところを充実させていきたいと思ってございます。 


○野村議員

 私は、今、部長の言っている利用の問題と施設の問題と介護保険料は直接リンクしないと思っていますから、この問題はまたどこかでやりましょう。 

 次に、補聴器の問題です。 

 今ご答弁をいただきました。非常に前向きなご答弁だったと受け止めたいと思います。今、実際行っている自治体の状況を見ながら、紋別ならではの補聴器購入の助成制度を実施するということで、これは前向きに捉えてよろしいですか。実現に向けた方向性ということでよろしいでしょうか。 


○檜山社会福祉課長

 お答えします。補聴器購入助成制度は、市長答弁にもございましたけれども、今、私どもも道東6市や全道市長会で情報交換し、いろいろと話を聞いているのですが、助成制度を実施しているのが35市中5市ということで、ちょっと情報が少ないということや、年齢要件など、様々ありますので、もう少し情報を集め、検討していきたいと考えております。


○野村議員

 情報を集めるのはいいのですけれども、それでどんどん遅れてもしようがないので、どこかでちゃんと決断して、実現していただきたいと要望しておきます。 



子育て支援、障害福祉、市役所改革、福祉灯油~2023年第3回定例市議会一般質問

【 質問項目 】 

1、子育て支援について

 ①子育て世帯訪問支援事業と養育支援訪問事業について 

 ②渚滑児童館の整備と児童館の「中高生タイム」の設定について

 ③中高生の居場所づくりについて

 2、障害者福祉について 

 ①障害者福祉計画の策定について 

 ②通級指導教室について 

 ③放課後等児童デイサービスの利用料について 

 3、市職員の労働環境と生き生きとした市役所づくりについて 

 ①市職員の中途退職者の現状について 

 ②市職員の残業について 

 ③ハラスメント対策について 

 ④生き生きとした市役所づくり 

 4、福祉灯油について 


 ○野村淳一議員

 私は、さきに通告いたしておりました順に従い、質問させていただきます。 

 最初に、子育て支援について質問いたします。 

 まず、子育て世帯訪問支援事業と養育支援訪問事業についてお伺いします。 

 家事や育児に対して不安や負担を抱えながら子育てを行っている家庭は少なくあり ません。子どもの養育だけではなく、妊産婦を含めた親自身が何らかの支援を必要としている場合も増加しています。

 近くに相談できる人がいない、どこに相談していいかが分からない、子育てに不安とストレスを抱えている、そんな子育てに孤立を感じている家庭や妊産婦、ヤングケアラーがいる家庭などに、直接、支援員が訪問し、家庭が抱えている不安や悩みを傾聴し、共に家事や育児を支援するというのが子育て世帯訪問支援事業です。

 それが家庭や子育て環境を整え、虐待リスクを軽減する力にもなり得ると言われています。今日、本市においても極めて重要な施策になっていると考えるものです。

 この子育て世帯訪問支援事業は、昨年改正された児童福祉法にも市町村において計画整備を行う事業として位置づけられ、国の補助制度も存在しています。 

 そこで、この子育て世帯訪問支援事業に対する認識と必要性についてどのようにお考えか、お聞きするとともに、本市においても実現に向けた検討と早期の実施を求めるものですが、いかがお考えか、お尋ねします。 

 同時に、特定妊婦や産後鬱、虐待やネグレクトのおそれなど、特に専門的支援が必要と認められる家庭に対し、助産師や保健師などがその家庭を訪問し、指導助言を行う養育支援訪問事業というものがあります。

 この事業も重要であり、本市における養育支援訪問事業の現状と実績、その対応についてお聞きします。

渚滑児童館

 
子育て支援の二つ目に、渚滑児童館の整備と児童館の中高   
生タイムの設定についてお聞きします。 

 言うまでもなく、児童館は、18歳未満の全ての子どもたちを対象に、遊びや生活を通して子どもたちの健康と情操を豊かにすることを目的に、紋別市内五つの児童センター・児童館が運営されており、子どもたちの貴重な居場所になっています。本市における児童館は、近年、整備が進み、安全で活動しやすい環境が整ってきていると思います。

 しかし、渚滑児童館のみが築45年が経過したまま、傷みが激しくなっています。先般、渚滑児童館の母親クラブが市に対し、冬場のすが漏りの改修をはじめ、ブランコや砂場などの遊具の設置、Wi-Fi環境の整備など、施設の整備と改修を要望したと聞いています。 

 渚滑児童館は、渚滑小学校の放課後児童クラブの機能も有しており、地域になくてはならない施設となっています。その意味からも、小学校に隣接した場所に移転、建て替えも視野に入れた検討が必要になっていると考えます。今後の渚滑児童館の整備について、母親クラブの要請内容も含め、どのようなお考えなのか、お伺いします。 

 児童館の利用は、制度上は18歳未満の全ての子どもたちが対象ですが、実際は小学生などを対象としているケースが多いと思います。中高生の放課後の居場所が不足している中で、千歳市などは、児童館の閉館時間を延長し、午後5時半から6時半までの1時間、中高生タイムを実施しています。厚生労働省も、自治体の児童館のうち、1か所以上を中高生に対応する施設とするよう求めています。本市としても検討する 必要があると考えるものですが、見解をお尋ねします。 
 
 子育て支援の三つ目に、中高生の居場所づくりについて取り上げます。 

 家庭が抱える困難が複雑・深刻化し、地域のつながりも希薄になる中、子どもたちが安心して過ごせる居場所がなく、孤立するケースが少なくありません。子どもたちの困難は、家庭や学校だけでは対応が難しく、そもそも、その困難が家庭や学校に起因する場合も少なくないのです。

 だからこそ、子どもたちの孤立を防ぐために、家庭や学校以外の場である第三の居場所づくりが必要になっているのです。 

 この問題は、子どもの貧困対策や不登校、虐待、ネグレクト、ヤングケアラーの課題と併せ、国においても重要な政治課題に位置づけており、改正児童福祉法の中でも、児童育成支援拠点事業、学校や家以外の子どもの居場所支援として、様々な事業展開に向けた補助制度が打ち出されています。 

 本市においても、特に居場所の不足が言われる中高生向けのフリースペースとして活動しているUTRILLOとそれに併設する地域おこし協力隊が運営する数学カフェが学習と生活支援、相談の窓口として、また、不登校の行き場所などとして、まさに中高生の第三の居場所 サードプレイスとして活動を続けています。2021年度には1,800人を超える中高生が訪れ、彼らにとって既になくてはならない存在になっています。 

 この事業に関しては昨年の第4回定例会でも取り上げましたが、その際、市長は、UTRILLOの取組は中心市街地交流推進事業に一定効果があるとし、今後とも、連携と支援、協力に努めると述べ、さらに、教育委員会は、不登校対策に効果的と評価した上で、意見を交換しながら連携協力体制を構築すると述べています。このよう に、市もその存在の必要性を認識し、連携と支援を継続する意思を示していると考えます。 

 今後もこの事業が子どもたちの安心できる居場所として安定的に継続できるため、本市としてどのように連携と支援、協力に努めるお考えなのか、お聞きするとともに、中高生の居場所づくりに対し、どのような認識と対策をお持ちなのか、お考えをお尋ねするものです。 

 次に、障害者福祉について質問いたします。 

 まず、障害福祉計画の策定に関してお伺いします。 

 今年度は、第7期の障害福祉計画の策定年に当たります。 そこでまず、お聞きします。 一つは、第7期障害福祉計画策定作業について、その策定状況と今後の見通しについて、二つ目は、障害者本人や障害福祉事業所などへのアンケートや聞き取り、調査などの状況について、三つ目には、新しい第7期障害福祉計画における主な特徴と中心的内容について、それぞれお知らせください。 

 この障害福祉計画は、今後3年間の障害者福祉サービスの見込み量と確保策を定めるもので、本市における障害福祉の在り方と考え方を方向づける重要な位置づけを持ったものだと考えます。 

 そこで、障害福祉サービス量の確定と確保に当たって、私が今必要と考える項目を以下3点提起し、次期計画に反映するよう求めるものです。 

 一つは、共同生活援助、いわゆるグループホームの確保と整備です。 

 現在、障害支援区分が重い養護学校の卒業生が入居できるグループホームが市内にはありません。結局、卒業後は、在宅か市外のグループホームに転居せざるを得ないのが現実です。親亡き後の心配を含め、地元に残れるための重度の障害者も入居できるグループホームの整備が急ぎ必要と考えます。それは、本人を含め、親御さんの強い要望でもあります。紋別市の認識と次期計画での整備を求めたいと考えますが、いかがお考えか、お聞かせください。 

 二つ目は、生活介護の拡大です。 

 生活介護は、常時介護を必要とする重度の障害者が、日中、施設などで少しでも自立した日常生活を営めるよう、様々な活動を支援するものです。

 しかし、現在、その定員に限りがあり、養護学校の卒業生など、十分な支援が受けられない状況も生まれています。次期計画にぜひ生活介護の整備と拡大を求めたいと考えますが、いかがで しょうか。 

 三つ目は、親亡き後を見据え、住み慣れた地域で安心して暮らすために切れ目のない支援を提供する地域生活支援拠点事業の具体化です。 

 相談支援や緊急時の受入れ、地域の協力体制などを一体的に整備するもので、既に道内37圏域80市町村で整備されています。本市におけるこの地域生活支援拠点の現状と見通しをお聞きするとともに、次期計画での具体化を求めるものですが、いかがお考えか、お尋ねします。 

 次に、通級指導教室についてお尋ねします。 

 この件に関しては昨年の第1回定例会でも取り上げさせていただきました。比較的、障害の軽い児童が通常の学級に在籍しながらその子の障害特性に合った指導を受ける場が通級指導教室です。

 本市には紋別小学校と潮見小学校に通級指導教室がありますが、中学校にはなく、継続的な指導ができない状況でした。そこで、私は、保護者の方の声も聞きながら、中学生にも通級指導教室を設置するよう求めたものです。 

 その際、市教育委員会は、保護者や学校の声を聞き、指導困難な生徒の状況把握に努め、今後は設置に向けて検討したいと答弁されました。そこで、その後の検討状況と設置に向けた取組についてお尋ねいたします。 

 障害福祉の最後に、放課後等児童デイサービスの利用料の軽減についてお聞きします。 

 これも昨年の第4回定例会で取り上げましたが、児童の発達支援事業を行っている西紋こども発達支援センターでの放課後等デイサービスの利用料は無料なのに、民間のNPO法人が行っている放課後等デイサービスは利用料が発生している問題で、これはどう見てもおかしな話で、ですから、同様に無料にするよう求めました。 

 その際、市長は、無料にすることで利用者が増え、サービスが受けられなくなる懸念もあることから、事業者側とも相談し、検討すると述べておりました。

 これは、市も利用料に差があることへの矛盾を認識しているということであり、それゆえに早期の解決が求められるものです。

 その後の相談、協議と検討の状況はどのようなものか、お聞きするとともに、障害児など、発達支援事業に通う全ての子どもたちの利用料負担をゼロにすることこそが公平な措置であり、必要な対応だと考えますが、いかがお考えか、市の見解をお尋ねするものです。 

紋別市役所

 
次に、市職員の労働環境と生き生きとした市役所づくりについて取り上げます。 

 最初に、市職員の中途退職の現状についてお伺いします。 

 さきの議会で田中議員からも市職員の労務状況について質問がありました。そこで明らかになった状況は、私にとって驚くものでした。

 職員定数298人に対し、令和4年 度当初の職員数は282人で、定数からマイナス16人、令和5年度当初に至っては、職員数は262人で、定数からは36人もマイナスです。これは、令和3年度で11人、令和4年度で25人もの中途退職者を出していることが大きな要因です。

 当然、それは人員不足となり、業務の負荷となって職員にかぶさり、職場からゆとりと活力を奪い、また退職者を生むという要因となり得ます。 

 どのまちも同じように中途退職者を出している、紋別だけではない、今の若い者の風潮だなどと退職の理由を単に一般化すべきではなく、我がまちの問題として真剣に向き合うことが重要です。

 そこに職場環境の体質的な問題がないのか、構造的な課題 があるのではないかとしっかり検証すべきではありませんか。私の問題意識はそこにあります。 改めてお聞きします。 今年に入ってからの中途退職者の状況とその理由について、さらに、中途採用の状況について、そして、現状に対する認識について、それぞれお聞かせください。 

 市職員の労働環境に関して、まず、市職員の残業に関わって質問します。 

 これもさきの田中議員とのやり取りがありましたが、時間外、残業というのはどういう規定になっているのでしょう。まず、残業はいつの時点から始まり、残業手当はどのように計算されるのか、お聞きします。さらに、時間外勤務命令簿はどの時点で出されるのか、それぞれお知らせください。

 もちろん、仕事量や時期に合わせ、残業が発生するのは理解できますが、それが慢性化、恒常化するのは健全ではなく、できるだけ残業を減らすことが職場定着にもつながると考えます。 

 そこで、残業に対する認識をお聞きするとともに、客観的に残業時間を判断できるタイムカードの導入を求めるものですが、いかがお考えか、お聞かせください。 

 市職員の労働環境に関して、二つ目にハラスメント対策についてお尋ねします。 

 北見市役所で、市職員がパワハラ被害を市に申し立てた際に窓口の担当課長が取下げを促したという問題が報道されました。これは、令和2年の改正労働施策総合推進法、いわゆるパワハラ防止法に抵触するおそれがある重大な問題です。

 本市も、それを対岸の火事とせず、改めて、我が身を律し、職場環境のありようを検証する必要があります。ハラスメントは、人権と尊厳を毀損し、精神をも破壊するものです。そんな職場にはいたくないと、中途退職の要因にも当然なり得るものです。 

 本市は、令和3年、市職員のハラスメントの防止等に関する規程を定めています。その中で、相談窓口の設置とハラスメント処理委員会の設置が定められていますが、現在までのハラスメントの相談件数と処理委員会の開催状況、さらに、どのように処理されたのか、お尋ねします。 

 問題になるのは、何がパワハラやセクハラに当たるのか、その認識が曖昧でばらばらなことです。ハラスメントに対する徹底した研修を繰り返し行うこと、特に管理職が率先して研修を受けることです。

 たとえ相手が上司だとしても、ハラスメントは人権問題として毅然と対処することが重要であり、見て見ぬふりをしないこと、それを市役所全体で徹底することです。それらを含め、ハラスメントに対する認識とハラスメント対策の徹底を求めるものですが、いかがお考えか、見解をお聞かせください。 

 その上で、生き生きとした市役所づくりへの取組について取り上げます。 

 言うまでもなく、大多数の職員は、市民の暮らしを守り、紋別市の発展に寄与したいと考え、それに自分の生きがいを重ね合わせ、市役所に就職し、そして、今も仕事に精励していると思います。その一人一人の職員の初心と気概をしっかり受け止め、しっかり生かすために、職場環境を整える労務管理が重要なのです。

 適時に適材適所で人員を柔軟に迅速に配置する人事管理とともに、心ある職員を若手でも積極的に登用することや、福祉分野など、専門職を積極的に採用することなどをはじめ、何よりも職員のやる気と能力を生かすこと、生かさせることが大事ではありませんか。
 
 そのためにも、管理ではなく、風通しのよい職場環境をつくること、生き生きとした市役所をつくることではありませんか。 

 改めて、市長の考える市職員に求める姿とはどのようなものか、あるべき市役所の姿とはどのようなものなのか、そのためにどのような取組が必要と考えるのか、見解をお聞きするものです。 

 最後に、福祉灯油について質問いたします。

 現在、灯油の値上がりに歯止めがかからない状態です。政府の支援策も先が見通せず、業界も含め、不安感が強まっています。

 まず、現在の灯油価格の動向についてお 知らせください。 

 言うまでもなく、1リットル100円を大きく超える状態が続いており、当然、福祉灯油の実施が求められますが、昨年はこの第3回定例会で提案されたものが今回の補正予算では計上されていません。どういうことなのか、福祉灯油の実施に向けた対応をまずお聞かせください。 

 その対象者についてです。昨年もやり取りしているのですが、市は道の地域づくり総合交付金の実施要綱に基づき、高齢者も70歳以上、障害者も重度の障害者世帯のみで、しかも、生活保護世帯は対象外としてきました。

 しかし、これだけの価格高騰で、そんな区別は何ら意味をなさず、すべきではありません。福祉灯油の実施に当たっては少なくとも住民税非課税世帯を対象にすべきと考えますが、いかがお考えかお伺いします。


○宮川良一市長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。 

 初めに、子育て支援についてであります。 
 
 1点目の子育て世帯訪問支援事業と養育支援訪問事業についてでありますが、子育て世帯訪問支援事業につきましては、家事や育児に対して不安や負担を抱える子育て世帯の居宅を支援員が訪問することで、家庭や養育環境を整え、虐待リスク等の高まりを未然に防ぐとともに、子育て世帯の負担軽減につながるものと認識しております。 

 市といたしましては、対象世帯の範囲や実施する支援の具体的な内容、支援員の確保など、課題がありますが、民間事業者の活用も視野に入れ、訪問型支援の充実に向けて検討してまいります。 

 養育支援訪問事業につきましては、母子健康手帳交付時に面接及びアンケートを行い、これらの妊娠、出産、子育てに関する相談を実施し、支援の必要な妊産婦や家族に対し、保健師や子育て世代包括支援センター職員が家庭訪問を含めて継続した支援を行っております。 

 本事業の実績につきましては、訪問延べ件数で、令和2年度は21件、令和3年度は 82件、令和4年度は62件、令和5年度は7月末現在で21件となっております。 

 2点目の渚滑児童館の整備と児童館の中高生タイムの設置についてでありますが、渚滑児童館は築47年が経過し、屋根などの劣化が目立っているところでありますが、地域のニーズを考慮しながら、安全面を最優先に必要な補修等を行ってきたところで あり、当面は現施設を維持してまいります。 

 遊具につきましては、毎年、専門業者による点検を行っており、一部の遊具が危険判定となったため、本年度に撤去したところでございますが、今後につきましては、母親クラブの会員など、利用されている方の意向を踏まえた上で設置の検討を進めて まいります。 

 インターネットの環境につきましては、パソコンの設置を検討するとともに、Wi-Fi環境の整備は放課後児童クラブの機能を補完する役割がありますことから、ICT端末を利用した学習環境の整備として、利用ルール等を構築した上で整備に向けて検討してまいります。 

 また、中高生タイムは、児童厚生員の確保などの課題もありますことから、他市町村の動向や利用者のニーズの把握に努めてまいります。 

 3点目の中高生の居場所づくりについてでありますが、中高生向けのフリースペー スであるUTRILLOにつきましては、中心市街地のにぎわいの創出を主な目的に、中心市街地交流推進事業として業務委託を行っているところであります。 

 また、UTRILLOに併設している数学カフェにつきましては、本市で活動して いる地域おこし協力隊の隊員が運営しており、本年度末に隊員の任期が満了となりますが、来年度以降もUTRILLOと連携し、運営を継続していきたいとの意向を示 しているところであります。 

 今後につきましては、子どもの貧困や虐待、不登校といった地域の課題に対応していくため、本事業の見直しについて、UTRILLO及び数学カフェの運営者と意見交換を行っているところであり、来年度以降の支援・連携方法等について、現在、内部協議を進めているところであります。 

 中高生の居場所づくりに対する認識と対策についてですが、中高生の居場所を確保することは、安全で安心して過ごせる多くの居場所を用いながら様々な学びや社会で生き抜く力を得るための糧となる多様な体験活動などに接し、自己肯定感や自己有用感を高め、幸せな状態で成長し、社会で活躍していくことができる人材を育てる場として必要であると認識しておりまして、市内公共施設では児童館や市民会館に設置した学習スペースがその役割を果たしているものと考えております。 

 次に、障害者福祉についてであります。 

 1点目の障害福祉計画の策定についてでありますが、本年度は第7期障害福祉計画の策定年であり、10月より計画策定の中心的な役割を担う紋別市障害者自立支援協議会を開催し、その中で、策定作業の進め方や障害福祉サービス、相談支援、地域生活支援事業の提供体制の確保に係る目標について、事業所へのアンケートを実施していく予定であります。 

 第7期計画における主な特徴と中心的内容についてですが、施設入所者の地域生活への移行や福祉施設から一般就労への移行等において、目標値の増加などを踏まえた計画策定となり、議員が提案されております重度の障害者に対するグループホームの整備や生活介護の整備など、障害者等の地域生活を支援するためのサービスの基盤整備が必要と認識しております。

 しかしながら、市内の社会資源や福祉人材にも限りがあり、その中でどのような整備が必要かを障害福祉事業を担っている各事業所と協議してまいりたいと考えております。 

 また、地域生活支援拠点事業における現状と見通し、次期計画での具体化についてですが、どのような形で拠点を整備していくべきか、市内各事業所や近隣町村と協議を進めてまいります。 

 3点目の放課後等デイサービスの利用料についてでありますが、利用者負担を無償化した場合の影響について、民間2事業所へ話を伺ったところ、利用料を無償化することで、利用人数が増え、新規利用者の受入れが困難となり、急遽利用したい人の受入れもできなくなるとの話がありました。また、職員についても、募集をしてもなかなか応募がなく、人の確保が難しい状況であるとのことでありました。 

 このことから、利用者負担を無償化することで現状の事業所による受入れだけでは サービスを必要とする子どもが利用できなくなることが懸念されるため、今後も事業者側の意見を聞きながら慎重に対応してまいります。 

 次に、市職員の労働環境と生き生きとした市役所づくりについてであります。 

 1点目の市職員の中途退職者の現状についてでありますが、今年に入ってからの中途退職者は8月末現在で2名であり、退職理由といたしましては、転職が1名、病気療養が1名となっております。 

 中途採用の状況についてでありますが、本年4月に募集を行った採用試験で1名の社会人経験者を採用したところであります。また、本年8月に、令和6年度の新規採用試験に合わせ、中途採用試験を行った結果、新規採用試験に11名、中途採用試験に4名、合計15名の受験があり、現在、選考作業を進めているところであります。 

 現状に対する認識についてでありますが、近年は、転職を理由とした中途退職が多く、転職先といたしましては、北海道職員や官公庁、他自治体への転職が増加傾向にあり、これは、本市だけではなく、多くの自治体で生じている課題であると認識しており、欠員補充のための職員採用のほか、中途退職者を出さない、魅力ある職場づくりに努めていかなければならないと考えております。 

 2点目の市職員の残業についてでありますが、時間外勤務につきましては、各職員の勤務時間終了から命令を出すことができるもので、手当の計算につきましては、職員の給料月額から1時間当たりの単価を算出し、時間に応じた割増し率を乗じ、支給しております。 

 残業の命令につきましては、所属長である課長職が時間外勤務命令簿により事前に命令を出す形となっております。 

 残業に対する認識についてでありますが、時間外勤務は極力避けることを原則とし、臨時または緊急を要する事務など、都合によりどうしても時間外勤務が必要な場合のみ行うものと認識しております。 

 タイムカードの導入につきましては、時間外命令のみならず、勤怠管理上においても、ICカード等を用いたデジタル技術により、正確な時間管理はもとより、管理の形骸化も防ぐことができると考えておりますことから、新庁舎建設に合わせた導入を検討しているところであります。 

 3点目のハラスメント対策についてでありますが、現在までのハラスメントの相談件数、処理委員会の開催状況及び処理内容につきましては、規程制定後、1件の相談があり、相談者、相手方職員及び第三者職員への聞き取りを行い、その結果をチェック項目等に照らし合わせ、検証した結果、注意指導の域を出ないものとして相談者に回答しております。なお、本件については、処理委員会の開催には至っておりません。 

 ハラスメントに対する認識と対策の徹底についてでありますが、ハラスメントの定義が難しいことや新たなハラスメントへの対応、相談を受ける職員の知識醸成が必要不可欠であることから、今後は、管理監督職員のほか、相談窓口となる職員を中心にハラスメント研修を実施するなど、職員が相談しやすい体制の構築を図ることで、職員一人一人がハラスメントに対する正しい理解を持ち、適切に対応できるよう努めてまいります。 

 4点目の生き生きとした市役所づくりについてでありますが、私が職員に求める姿は、日々の仕事の中で前向きな意見、やってみたいというチャレンジ意識を常に持っていただき、主体的に行動できる職員であります。

 これを体現するためには、職員が働きやすい環境下で心身ともに健やかに、活気を持ち、働くことが根底になければな らないと考えております。

 そのためには、職場内のコミュニケーションを活発化させ、風通しのよい職場環境をつくることが重要であり、特に、中心的な役割となる管理職に対して、コミュニケーションやマネジメントに関する職員研修などの機会を設け、職員がやりがいを持ち、生き生きと働くことができる職場環境の実現を目指してまいります。 

 次に、福祉灯油についてであります。 

 市内の灯油価格についてでありますが、本市の石油製品納入価格は、本年8月1日 時点で税込み価格122.1円でありましたが、9月1日時点では税込み価格129.8円と 7.7円値上がりしており、灯油価格の高騰が続いている状況となっております。 

 福祉灯油対策事業は、令和3年度以前は灯油の需要期である11月臨時会にて提案しております。令和4年度は、北海道の補助事業である高齢者世帯等生活支援事業の実施により、福祉灯油対策事業と対象者が重複する部分があることから、福祉灯油事業を前倒しして実施したため、令和4年第3回定例会において提案したところであります。 

 本年度につきましては、国や北海道による給付金事業の動向や各市の福祉灯油事業の状況を踏まえ、対象者や実施時期などの内容について検討してまいります。

 以上で答弁を終わらせていただきますが、教育問題につきましては教育長より答弁 いたします。


 ○牧野昌教教育長

 それでは、野村議員のご質問にお答えいたします。 

 通級指導教室は従来から紋別小学校と潮見小学校に設置しておりますが、通級指導 の継続が必要と思われる児童の中学校進学に際し、スムーズな中学校生活がスタートできるよう、紋別中学校において、本年4月より、新たに通級指導教室を設置したところであります。 

 また、南丘小学校においても、本年度から通級指導教室を新たに設置したところであり、支援が必要な児童生徒に対し、個々の能力、特性に応じた自立活動を中心とした指導を行うことで学習上または生活上の困難の改善、克服を目的に対応を図ったところであります。 

 なお、潮見中学校におきましては次年度の対象児童生徒数が10名未満であり、通級指導教室の設置条件となるおおむね13人以上の条件を満たしていないことから、これら条件を満たした時点で北海道教育委員会へ担当教職員の加配による設置の要望をし てまいりたいと考えてございます。 


【 再質問 】

○野村議員

 それでは、何点か再質問させていただきます。 

 最初に、子育て支援の関係です。 

 今回、子育て世帯訪問支援事業を取り上げさせていただきました。市長の答弁にありましたが、こういう訪問事業というのは非常に意義がある、意味があるという認識だというご答弁でした。

 では、どうするのかという話では、民間の事業所の方々の協力も得ながら、実施を視野に入れ、検討していきたいというご答弁だったと思います。 

 実は、昨年の第3回定例会でも私はこの問題を取り上げています。そのときは、おむつも一緒に届けたらどうですかと言った訪問事業です。

 それから、今年の第1回定例会で梶川議員も同じように訪問の子育て支援の事業を取り上げています。

 ただ、そのときも、それぞれの生活に寄り添った対応をしていきたい、検討したいと言っているのですよ。ずっと、意味がある、意義がある、重要だと言いながら、答弁はいつも 検討したいなのです。 

 これは、もう1年、2年とかかっています。本当に必要だと思うのであれば、来年度実現に向けた取組に向けて、もうちょっと積極的な取組が必要ではないのですか。 来年度実現に向けた取組について、ご答弁をいただきたいと思います。 

○福田 詳児童家庭課長 

 お答えいたします。市長答弁にもございましたとおり、対象世帯の範囲や実施する支援の具体的な内容、それから、支援員の確保等の問題がございます。こちらを勘案した上で、事業実施に向けて、関係機関とも協議をしながら進めさせていただきたいと考えてございます。

 ○野村議員

 だから、それは毎回同じでしょう。いつも同じことでしょう。それで、いつも検討したと言ったのだから。今、課長が言ったことは前と同じことでしょう。 本当に必要なのでしょう。これは本当に必要ですよ。 国の補助事業やいろいろと取組もあるのです。民間だってNPOだって、一生懸命頑張ってできる可能性があるではないですか。だから、私はこの9月に取り上げているのですよ。来年4月からの可能性があるのではないかと思って。もうちょっと真剣にどうですか。来年4月の新年度から実現する、そのための具体的な検討はできませんか。もう一回、お願いします。 

○西田尚市保健福祉部長
 
 お答えをさせていただきます。 民間事業者が幾つかございまして、市もお話などはさせていただいたりしてございます。その中で、在宅といいますか、受入れをしている子どもが結構増えており、現状では、スタッフの問題などで訪問までは大変厳しいというようなお話もございまして、今なかなか話が進んでいない状況でございます。 スタッフの問題というのは非常に厳しい状況ではございますが、協議して進めたいと思ってございます。 

○野村議員

 それぞれ事情があると思います。でも、それを解決する方向で、ぜひ来年度の実現に向けて期待をしております。よろしくお願いします。 

 次に、児童館の問題です。 渚滑児童館についてですが、今年4月、渚滑保育所が閉鎖になったのです。それで、渚滑児童館の母親クラブが焦ったのですよ。いずれここもなくなるのかなという思いから不安になったのです。

 今、ご答弁がありました。現在の施設は維持していくとい うことなので、少し安心できたかなと思います。 ただ、今の施設については先ほど築47年とおっしゃいました。すが漏りはあります。 そして、ブランコは危険だからと撤去したのです。でも、新しいブランコはついていないのです。Wi-Fiについては整備するというので、よかったなと思いますが、 47年がたっており、すが漏りも含めて、寒さも厳しいのです。 

 現状で続けるのであればしっかりと調査し、ちゃんと改修してください。そして、安心で安全で快適な児童館をつくってください。そういう取組をしていただきたいのですが、いかがですか。 

○西田保健福祉部長

 お答えいたします。 児童館の母親クラブの方がいらして、8月10日に私も直接お話をさせていただいております。建物が非常に老朽化しているということでございますが、母親クラブとしては、移転をしてほしいということではなく、現状で私たちは満足している、ただ、施設が老朽化しているということで、そこの改修をしてほしいということでした。 

 また、今、議員が言われた遊具の関係です。遊具は、危険遊具ということで取り外したのですが、新しいものの設置に向け、母親クラブの方とも十分にお話をしておりますので、検討しまして、来年度予算などに向けて進めるという話をさせていただいております。 

〇野村議員

 よろしくお願いします。 

 次に、中高生の居場所の問題です。 昨日、喜多議員でしたか、8月19日の民友新聞の記事を出し、クーラーがついて天 国という話をされていたと思います。実は、これが、UTRILLO、そして、併設する数学カフェですね。 クーラーをつける予算がないので、どうしたかといったら、クラウドファンディングでやったのです。43人から31万円の支援があって、それでクーラーをつけ、これで天国ということだったと思います。 

 このときに寄附をしてくれた方が様々なコメントを寄せています。例えば、今の社会にとって、ここは必要な場所だと感じています、中高生の息抜きできる場所、家族や教師ではない大人が必要です、紋別市の未来がそこにある大切な場所ですなどという激励の言葉とともに寄附が行われたということです。 

 2022年度で1,850人が利用しています。市内の中高生全体で800人ですから、1人が2回利用したという計算になります。もちろん、不登校の生徒もたくさん通っていて、不定期ですが、不登校の親の会も開催をしています。 

 ただ、昨日、佐藤議員からも話があった夏休みや冬休みの食事の問題があります。夏休みにここに通う子どもたちの食事が大変な事態になっているということが分かりました。

 昨日はニーズ調査だ、実態調査だと言いましたが、現場に行って聞いてください。給食がないということで食事がなかなか取れていない子どもたちがたくさんいることが分かったのです。そこで、今、UTRILLOは、食事を提供するということを実際に考え始めています。そうしなければならないのです。

 子どもの居場所提供、学習支援、生活支援、相談の窓口、食事の提供ということで、文字どおり、国が進める子どもの居場所そのものの取組をしようとしています。 

 先ほどの答弁では、来年度は形態が変わるので、どういうふうにするか、内部で意見交換しながら協議をしていると言いますが、紋別にとってなくてはならない施設だという認識を皆さんはお持ちだと思います。積極的な連携と財政支援を期待したいと 思います。改めてご答弁ください。 

○福田児童家庭課長

 お答えいたします。 UTRILLOの事業を見直しするというようなお話もあって、その協議をこれから進めていくところでございます。事業内容を精査し、今後も支援をできるような体制を整えたいと考えてございます。 

○野村議員

 今、児童福祉の課長がご答弁されていますが、こういう展開でよろしいのですか。今までは、中心市街地のことは商工だったと思うのです。

 今回、児童福祉の課長が答えられていますが、これから、UTRILLOあるいは数学カフェの対応は児童福祉でされるということでしょうか。 これは国が重点としています。先ほど言いましたが、地域子供の未来応援交付金など、いろいろな制度があって、いろいろな自治体が今は取組を始めています。ぜひ、そういうものに積極的に取り組んでいただきたいのですが、仕組みが変わっていく、担当が替わるということで理解していいのか、教えてください。 

○髙橋秀明まちづくり整備推進室長

 現在、まちづくり整備推進室で事業を持たせていただいていますので、私から答弁させていただきます。 

 市長答弁にもありましたとおり、現在、内部で協議中というのがまさに野村議員のおっしゃっているところです。不登校といえば教育部局になろうかと思いますし、児童の貧困といえば保健福祉部局になろうかと思います。 

加えて、野村議員がおっしゃっているこども家庭庁の話も十分に理解しております。 そういったことも含め、庁内全ての関係部署で協議するということになっておりますので、ご理解をいただければと思います。 

○野村議員

 分かりました。 こども家庭庁は内閣府なのかな。だから、どこの部署がするかは難しいのだよね。ご苦労されていることも分かります。

 どちらにしても、教育委員会も含め、いろいろな関わりがあるわけですから、ぜひ連携を取りながら、今、部長がおっしゃったような取組をぜひ進めていただきたいと思います。よろしくお願いします。 
 
 通級指導教室についてです。 今お話がありました。潮見中学校についても、方向性を伺いました。よかったなと思っております。ありがとうございました。 

 放課後等児童デイサービスについてです。西紋こども発達支援センター「すてっぷ」は無料なのですが、サポートセンター「もぺっと」やこども未来支援センター「それいゆ」は有料だという矛盾があるのです。同じサービスなのにです。これが私の問題意識ですよ。その上で、無料にしたら利用者が増えるから大変になるのだというのがよく分からりません。無料にしたいのだけれども、こういう状況があるから無料にできないという判断でいいのですか。そういう認識ですか、教えてください。 

○檜山博克社会福祉課長

 市長答弁にもございましたけれども、事業所との話合い の中でも、無料にしたことで人数が増えてしまうという市と同じような懸念を持っていまして、それでも無料にすると強行した場合、事業所との間にわだかまりができると思っております。 

 また、現在、放課後等デイサービスと日中一時支援を利用している方についても状況を調べてみましたところ、令和5年7月時点の実績で放課後デイ利用者が52名いまして、日中一時支援も一緒に使っている方が10名となっております。

 そして、上限を超えている方が3名おります。その3名のうち、2人については上限を800円超えているという状況です。あとの1名は1,085円超えているのですけれども、きょうだいが利用しておりまして、1世帯4,600円という上限額がありますので、多少の恩恵は受けているのかなと考えております。 こういった状況でして、今急いで無償化にするということも考えているのですが、 事業所とも話合いをしながら慎重に進めていくのがいいのではないかと考えております。 

○野村議員

 私にはどうも理解し切れないのですよ。 とにかく、同じサービスを受けながら、こちらは無料でこちらは有料だということなのですよ。これがずっと続いてきているのだから、無料にするために何ができるかということで進めてくださいよ。

 確かに事業所は現状ではそういうことなのでしょう。 もう一回、聞きますが、今、放課後等デイサービスで待機している児童はいらっしゃいますか、教えてください。 

○檜山社会福祉課長

 お答えします。 「それいゆ」と「もぺっと」に聞きましたところ、待機児童は抱えていないということでした。 

○野村議員

 「それいゆ」ができる前ですが、「すてっぷ」も含め、待機児童問題が一時大変な問題になったのですよ。でも、今、事業所は一生懸命受け入れてくれているのです。

 先ほど課長がおっしゃったように、放課後等デイサービスと一緒に日中一時支援事業というものにも取り組みながら、そこでバランスを取りながら子どもたちを受け入れているのです。 

 事業所の声を無視してできるわけではないというのはもちろんそうです。ですから、これ以上のことは言いませんが、もともと、この仕組みについては差があってはならないのです。だから、その解消に向け、市役所は何ができるか、積極的な取組を進めてください。取りあえず、今日はこの辺にしておきます。 

 市職員の問題についてであります。 

 残業の問題ですが、これは市長が答弁したとおりだと思います。ただ、確認だけさせてください。 サービス残業は、法令違反ですから、ありませんよね。これが1点です。 

 それから、就業時間が終わる午後5時30分からは残業になって、残業手当が支給されるということで間違いありませんね。

 そして、残業を命令するとき、命令簿は午後5時半以前に出されるものだと確認していいですか、教えてください。 

○茂木洋人庶務課長

 お答えいたします。 まず、1点目のサービス残業がないかということですが、基本的に残業につきましては命令があって残業するものという認識でございます。今、実際に午後5時半を過ぎて残っている職員はおりますけれども、それは、片づけ等をやっているものと考えております。 

 また、午後5時半以降は残業手当が支給されるのかについてですが、同じく管理職の命令簿があってのものでございまして、午後5時半以降の業務について命令があるのであれば支給対象になるものでございます。 

 命令簿に関しましては、原則、午後5時半以前に出すのですが、緊急の場合に関しましてはそれ以降ということもございます。

 管理職に関しましては、残業のあるなしを確認するよう通知しておりますので、そうしたことが行われているものと認識しております。 

○野村議員

 取りあえず確認をいたしました。 

 次に、ハラスメントの問題についてであります。 私は、何もハラスメントがあることを前提に言っているわけではありません。というよりも、二百数十人を抱える市役所ですから、ハラスメントはあり得るものだ、起こり得るものだ、現に起こっているということを含めた認識の上で労務管理をすべきだと私は思っています。ですから、取り上げてさせていただいているのです。 

 紋別市は、質問でも取り上げましたが、ハラスメント防止に関わる規程をつくっています。これは、ほかのまちに比べても先進的な取組だと評価をしたいと思います。相談件数は1件だけということでした。でも、市長答弁にもありましたが、相談しやすい体制をどうつくるかが鍵だと私も思っています。

 そこで、答弁にもありましたが、研修をぜひ行っていただきたいのです。今年の第1回定例会で保村議員とのやり取りがあり、そのとき、ハラスメントの問題に若干なったのです。そのとき、パワハラで辞めるのか、どういうことかは分かりません、教育の問題かもしれません、私たちの小さいときは、親や先生にたたかれましたし、室に入れられたりもしておりましたね、それが今ならパワハラなのかと、子どもを育てるための教育ではなく、パワハラなのか、その判断が本当にできない時代になってきています、そういうことを改めて考え直すというか、考えていかなければならない時代になってきていると思いますと市長は述べられています。 

 もちろん、親なり先生なりがたたいたり、室に閉じ込めたりというのは、パワハラなんていう問題ではなく、体罰だし、虐待ですので、問題外です。市長が図らずもそう言っているわけで、いわゆる現実問題として、パワハラというのはどういう性格のものなのか、理解がし切れないという問題があると思います。

 研修を行うと言われましたが、管理職を含め、ぜひ、現実問題として進めていただきたいというのが1点です。 

 もう一つ、相談する窓口がありますが、一体、そこには誰がいるのか、どこなのか、教えてください。そして、その中に女性の方がいるのかどうか、教えてください。また、その相談の窓口は市役所職員向けなのか、市役所以外の第三者にも問題を申し立てることができるのかどうなのか、そのことを教えてください。 

○茂木庶務課長

 まず、研修についてですが、研修の予算等がございますものの、その中でできる範囲で行ってまいりたいと考えております。 

 次に、相談の窓口についてですが、今、相談の窓口といたしましては、市長部局に関しましては私、庶務課長と職員係長、教育委員会に関しましては学務課長、また、女性の相談窓口についてですが、会計課長が女性なものですから、会計課長がなってございます。

 それから、外部のということになるかどうかは分かりませんが、紋別市の職員労働組合の書記長が窓口となっております。 

 市の外部としては、ハラスメントの悩み相談室ということで、厚生労働省の委託事業としてやっております株式会社東京リーガルマインドというところに窓口があるということで、職員の皆さんにはそこを相談窓口としてお伝えしております。 

○野村議員

 どちらにしても、ハラスメントは根絶しなければなりません。しかし、何がハラスメントに当たるのか、きっちりと共通の理解として持たなければなりません。そして、その状況になったときに安心して相談できる窓口がなければなりません。

 また、その相談に対して、適正に、忠実に、的確に処理できる体制がなければなりません。それら全体を通してのハラスメントをなくしていく取組が必要だと思っています。 

 1点だけ、お聞きします。特に、女性には女性特有の問題があります。そして、妊娠、出産あるいは介護、子育てという問題があります。そういう問題に対するハラスメント対策も必要です。 今、女性のことがありました。女性の保健師がそういう女性の問題に対してのスキルを持っていると思います。その方もぜひ相談窓口にしていただければありがたいな と思います。それだけを最後に述べて終わります。いかがですか。 

○茂木庶務課長

 お答えいたします。 現在、実際に妊娠、出産、子育て等で多くの職員が育児休業等を取っている状況にございます。そういった方が育児休業等を取得できないような、取りづらい雰囲気になってしまうのはいい状況ではございませんので、保健師など、そういった相談を受けられる者がいれば、そういった方を相談窓口とすることに関しましても協議してまいりたいと考えております。 

2023年10月24日火曜日

3年ぶりの「カムイノミ・イチャルパ」

 





 8月12日、3年ぶりとなる紋別アイヌ協会主催の「カムイノミ・イチャルパ」が開催され、私も参加してきました。


 神に祈り先祖を供養するアイヌ民族の伝統儀式です。

 市内外から50人ほどが参加し、私も3年ぶりに多くの友人と会うことができました。

 アイヌの先住権裁判を闘っている浦幌町の「ラポロアイヌネイション」のメンバーも駆けつけ、アイヌ民族の踊りを披露し、最後は参加すも加わっての踊りの輪ができました。

 すべての民族の尊厳を尊重する―その当たり前のために、私も何ができるかを考えたい。

国保税ー子どもの均等割をゼロに~2023年第2回定例市議会一般質問③

【 質問項目 】 

国民健康保険について

 ①子どもの均等割の減免について

 ②国保税の滞納と差し押さえについて

 ③マイナ保険証について


〇野村淳一議員

 最後に、国民健康保険について質問いたします。 

 一つは、国保税における子どもの均等割の減免についてです。 

 この問題は過去にも取り上げ、子どもに課税される国保税の均等割は、もともと収入のない子ども一人一人にかかる税であり、子育て世帯の負担を増やし、少子化対策に逆行するものとして、子どもの均等割の年3万4,900円を紋別市独自にでも減免するよう求めてきたものです。 

 国も子育て支援の拡充策として未就学児の均等割を半額にする措置を行っていますが、到底十分とは言えません。

 全国市長会でも、子育て世帯の負担軽減を図るため、対象年齢や軽減割合を拡大するなど、制度の拡充を国に要請しています。 

 そこでお尋ねしますが、宮川市長も、子どもの均等割の減免制度は、子育て支援策として有効であり、その拡大を図るべきだと認識しているのかどうか、まずお伺いをするものです。 

 令和3年第2回定例会で子どもの均等割を軽減するよう求めた私の質問に対し、宮川市長は、答弁で、市独自で事業を拡大した場合、財源を国保税収入とすると国保財政を圧迫する可能性があり、子育て応援基金を財源とした場合は、法定外繰入れとされ、保険者努力支援制度の交付金が減額されるので、現時点では考えていないと述べられました。 

 もちろん、財源を国保税収入とすることで国保財政を圧迫することはできません。したがって、子どもの均等割の減免を実施する財源は一般会計からの繰入金となります。

 それが法定外繰入れならペナルティーとして交付金が減らされるのも分かります。 

 しかし、法定外の繰入金だとしても、それが、地方税法717条、いわゆる特別の事情がある場合、国保税を減免できるとした条例減免を活用すれば、交付金の減額の対象にはなりません。 

 現に、道内で18歳まで均等割を減免している旭川市や赤平市、陸別町、上富良野町、大雪地区広域連合では、国保条例の減免規定に、災害や病気などとともに、18歳に達する者という条項を加えています。

 このように条例化することで一般会計から減額なしで繰り入れることが可能であり、それを財源に減免を実現することができるのです。 

 子どもが増えれば増えるほど負担が増す均等割、こんな少子化対策に逆行する税の仕組みを変えようではありませんか。

 子育て世帯の負担軽減と子育て支援の拡充のために条例化を行い、子どもの均等割を減免するよう求めるものですが、見解をお尋ねします。 

 次に、国保税の滞納と差押えについてお聞きします。 

 国保税は、長い間、上がることはあっても下がることはありませんでした。

 紋別市の国保税は、都道府県化に伴い、所得割合が高いとして、道内でもトップクラスの高さになっています。

 負担の重さで、払いたくても払えない、滞納せざるを得ない世帯も少なくありません。特に、低所得者世帯ではその厳しさには大きなものがあります。 

 決算資料を見ても、所得0円の階層で滞納率は12%に及び、ずば抜けて高くなっています。

 また、紋別市の差押件数の割合とその金額は、他の市に比べ、高い傾向にあります。 

 そこでまず、紋別市の滞納件数と滞納金額及び差押件数と差押金額、さらに、その推移についてお聞きします。 

 当然、これは、国税徴収法に基づいて行われていると考えます。そこで、差押えをしてはならない給与、財産の限度額、月額が定められていると考えますが、その金額はどのようなものなのかをお聞きするとともに、それらにどのように対応しているのか、お尋ねします。

 また、滞納処分の執行停止の考え方についてもお聞きします。 

 さて、6月2日、保険証を廃止し、マイナンバーカードに一体化するマイナンバー 法が可決、成立しました。

 しかし、今、このマイナンバーカードとマイナ保険証に関 わって、制度の根幹を揺るがしかねない様々な事態とトラブルが多発しています。

 特に、マイナ保険証で別人の情報が登録されるといった事故が7,300件以上も起き、それが直接命に関わる事態だけに極めて重大であり、国民の不信が広がっています。 

 そこでお聞きしますが、紋別市におけるマイナ保険証の発行件数はどの程度か、お知らせください。

 また、マイナ保険証に係る誤登録問題やトラブル、あるいは、事故は発生していないのか、さらに、政府や保険機関などによる再調査や点検の状況はどうなのか、それぞれお尋ねします。 

 マイナ保険証一体化による健康保険証の廃止が決まったとしても、このままでは安全性も信頼性も損なわれたままであり、一旦、この法律と実施計画を白紙に戻し、徹底的な調査と対策を講ずるべきだと考えます。市長の見解をお聞きするとともに、国に対し、その旨を要請するよう求めるものですが、いかがでしょうか。 


〇宮川良一市長

 次に、国民健康保険についてであります。 

 1点目の子どもの均等割の減免についてでありますが、本市といたしましても、子育て支援策として拡大を図るべきと考えておりますことから、北海道市長会等を通じて国に要望しているところであります。 

 条例化による減免につきましては、条例を定めることにより、市の独自施策として実施することは可能となりますが、国からの通知により、特定の対象者にあらかじめ画一的な基準を設けて減免を行うことは、明確に法律違反とは言えないものの、適切ではないとの考えが示されております。

 また、一般会計から繰入れを行うと、削減、解消すべき赤字に該当する法定外繰入れとなって、保険者努力支援制度の減点対象となり、本市のみならず、北海道への保険者努力支援交付金が減額されてしまうことから、独自減免を行うことは難しいと考えておりますが、今後も全国一律に制度の拡充 が図られるよう要望を続けてまいります。 

 2点目の国保税の滞納と差押えに関し、昨年度の滞納件数と金額についてですが、 滞納件数は305件、金額は6,237万832円となっており、差押件数と金額は、差押件数が 122件、金額が2,913万4,619円となっております。

 推移につきましては、令和3年度と比較した場合、滞納件数と差押件数についてはほぼ横ばいで、滞納金額と差押金額については共に減少しております。 

 給与の差押禁止額につきましては、国税徴収法第76条第1項により、毎月の給与から差し引かれる源泉所得税、市・道民税のほか、家族数によって算出される最低生活費、体面維持費が差押禁止額となっております。 

 この差押えの対応につきましては、電話催告や自宅訪問による納入催告に応じない者に対して差押予告書を送付し、勤務先への給与照会を行った上で、差押禁止額を除く額を差し押さえております。 

 滞納処分の執行停止の考え方につきましては、国税徴収法第153条及び地方税法第15条の7の規定により、無財産や滞納処分をすることによってその生活を著しく窮迫させるおそれがあるときに行っております。 

 3点目のマイナ保険証についてでありますが、本市におけるマイナ保険証の発行件数は公表されていないものの、国民の約47%が利用申込みをしている状況となっております。 

 マイナ保険証の誤登録問題等についてですが、別人の情報がひもづけられていた事案は本市においては発生しておりません。 

 政府や保険機関等による再調査や点検の状況については、本年7月末までに厚生労働省から全保険者に対して点検を要請することとしております。 

 マイナ保険証一体化による市長の見解と国への要望についてですが、誤登録を防止することができれば市民の利便性が向上することから、本市といたしましては、市民が安心してマイナ保険証を利用できるよう、北海道市長会等を通じて国へ要望してまいります。 


【 再質問 】


 〇野村淳一議員

 次に、国保についてであります。 

 最初に、子どもの均等割についてです。子育て支援という状況から考えれば、子どもの均等割を軽減する、減免するということは必要だと市長もおっしゃっていましたので、ぜひやっていただきたいのです。 

 そして、そのとき、一般会計から繰り入れると法定外繰入れになって、ペナルティーとなり、交付金が減るから、それはできないのだと言われましたけれども、私が提案 したのは、減免条例の中に18歳に達する者と一言加えるだけで、法定外繰入れでもペナルティーにならないのですよ。

 地方税法ではそうなっているのです。だから、ほかのまちでもそういう仕組みにしているのです。

 条例化すれば、ペナルティーなく、一般会計から繰り入れることができるのですよ。

 そこで子育て応援基金を使えばいいではないですか。そうやって均等割をなくしていくことが今必要だと思います。 

 私の解釈に間違いがあるなら間違いだと言っていただきたいですし、それを実現するかどうかということについて改めてご答弁をいただきたいと思います。

 最後にそれだけよろしくお願いします。 


〇茂手木美紀子市民課長

 お答えいたします。道に確認しましたところ、条例化を行ったとしても、一般会計から繰入れをした場合は法定外繰入れとみなされるということで、法定外繰入れにつきましては、従来から言っているとおり、一般会計から補塡するものを法定外繰入れとする場合、原則、削減、解消すべき赤字に該当となり、赤字解消計画を作成しなければならず、減点対 象となるということです。 

 ほかの自治体にも確認しましたところ、基金からの繰入れや国保の特別会計内で補塡しているという回答をいただいておりまして、法定外繰入れに当たる一般会計からの繰入れを行っている自治体はないという状況でございました。 




2023年10月14日土曜日

自衛隊への名簿提供は中止する~市が方針を転換

 私が議会の一般質問で、自衛隊への名簿提供を中止すよう求めた問題で、紋別市から「今後の対応について説明したい」との連絡がありました。

 茂木庶務課長から「自衛隊の採用募集に関する名簿提供について再度庁内で協議した結果、市民への周知や除外申請の手続きなど課題が多く、情報提供に対する様々な意見もあることから、紋別市からの名簿提供自体を当面中止し、従来の閲覧方式に戻すことにした」との説明がありました。

 すばやい協議と対応、そして紋別市として名簿提供を中止するという判断に、期待以上の方針転換だっただけに、ちょっとびっくりもしましたが、真剣に検討してくれたことに感謝です。