と言っても何の施設なのか、ピンとこないと思います。
でも、紋別市にとって画期的な施設が生まれたのです。
就労継続支援B型とは、障害者総合支援法にもとづいて定められた事業で、通常の事業所に雇用されることが困難な障害者へ就労の機会を提供し、生産活動などを通じて、知識や能力の向上のために必要な訓練を行う事業です。
そのうち、障害者が事業所と雇用契約を結ぶA型と、非雇用型のB型の2種類があり、B型は比較的利用者の意志や状況に応じて利用できる仕組みになっています。
もちろん、生産活動に従事した分は工賃として支給されます。
実はこの就労継続支援事業は、これまで紋別市にはありませんでした。
お隣の遠軽町や西興部村にはあっても紋別市にはなかったのです。
地元の高等養護学校を卒業しても、就労の場がなく、結局在宅で過ごしている子どもたちも少なくありませんでした。
紋別市にも就労の場を、という願いは強く、一般就労は無理でも、福祉的な就労の機会が欲しい。少しでも社会に参加したい、という障害者と保護者の願いは日増しに増えていました。
私も、この声を受け、障害者に就労の場をと、幾度となく議会で訴えてきました。全道各地の就労継続支援事業所を視察してきました。
そこで生き生きと働く障害者の姿を見てきました。
紋別市も取り組みを強化したいと、前向きな姿勢を示していました。
その中で誕生したのが、就労継続支援B型「スカイピア」なのです。
主な事業は清掃業務で、すでに紋別商工会議所などと契約を結び、業務を始めています。
理事長の末広征嗣さんは、高等養護学校での清掃実習の指導を行う中で、生徒たちの意欲を生かしたいと、この事業を始めたと言います。
私が訪れた時も一組の親子が見学に来ており、「この子が少しでも働ければ」と、熱心に内容を聞いていました。
また、養護学校の先生たちも見学に来ており、関心の高さを感じました。
障害があっても地元で暮らしたい、地元で働きたい、そんな願いに応えるよう「スカイピア」の今後に期待したいと思います。
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