言うまでもなく東日本大震災は、大きな衝撃だったとともに、国や地域のあり方、人と人のつながりなど、多くのことを深く考えさせられました。
この間、議会を通して災害問題や防災対策など幾度も取り上げてきました。
しかし、私の心の中にはいつも、震災の真の姿と現実をこの目で見なければ本物にはならない、という思いがありました。
それがやっと実現しました。多くの方のご厚意で、想像していた以上の実り多い訪問となりました。
多くの人と語り、多くの現場を見てきました。今もまだ心の中は、その時の風景であふれています。
18日の夜7時、仙台発のバスで南相馬市原ノ町駅前に到着。この日宿泊する「農家民宿いちばん星」のご主人星巌さんが迎えに来てくれていました。
この「いちばん星」。実は、明日訪問する「南相馬市ボランティアセンター」の方からの紹介でした。「宿泊先を探しているなら、この間ボランティアさんを一生懸命受け入れてきた民宿があるから、そこがいいですよ」と紹介してくれた宿なのです。
山間に建つ古民家風の民宿です。この日の客は、私一人とあって、食事をしながら星さんと話が進みました。
その話も壮絶でした。2011年3月11日当時、市の職員だった星さんはある避難所の責任者となりました。そこで数か月必死に取り組んできた星さんに市は、職場に戻るよう指示しました。
星さんは、まだまだ支援が必要であり、このまま救援活動で頑張りたいと言ったそうです。しかし、そうはならないと知った時、星さんは市職員をやめ、自らボランティアとして、またボランティアの手助けとして、そして被災者の生業の支援のため、「一般社団法人いちばん星、南相馬プロジェクト」を立ち上げ、民宿をはじめたのです。
地元の野菜をふんだんに使った食事は抜群でした。地元のお酒もおいしくいただきました。
奥さんと二人三脚の民宿。そして、希望の農業づくり。その決意と情熱は、こちらもワクワクするほどでした。被災地、一日目にして刺激的な出会いとなりました。
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