3月議会の真っ最中です。2月28日に始まった議会は3月18日まで続く予定です。
11日に一般質問が終わって、今は予算審議が続いています。
2014年度の紋別市の一般会計の予算案は、総額188億8286万5000円で、前年度に比べ17.3%(約27億円)の増となています。
この要因は、移転建設中の広域紋別病院への補助費や関連経費の増大とともに、木質バイオマス発電所用地取得費などで歳出が膨らんだものです。
その増加分は市税の増収が見込まれると言っても、ほとんどが「市債(借金)」と「財政調整基金(貯金)」の繰り入れで賄われているのが現実です。
市債は、前年度比で16億5740万円増の39億660万円となり、歳入全体の20%を占める結果となりました。これらの多くは「過疎債」で、地方には有利な借金とは言え、当然その発行には節度と慎重さ、見通しが求められるでしょう。
また、それでも足りない経費を財政調整基金から3億5300万円取り崩し、歳入・歳出のバランスを図っており、厳しい財政運営であることは間違いありません。
それでも、財政調整基金の残高は12億円を超え、4年前に比べ8億円近くも多く、消費税増税で苦しく市民生活への配慮や市民要求の実現に向け積極的に活用する姿勢が必要です。
まもなく消費税が8%に引きあがります。それは市民にとって、市内経済にとって極めて厳しい現実です。特に低所得者への打撃は深刻です。
しかし、残念ながら宮川市長の市政執行方針には「地域医療・中心市街地・観光の再生」の言葉はあっても、消費税にかかわる市民生活に直接触れた個所はありませんでした。
国が国民に犠牲を強いるのなら、地方自治体がその防波堤になって市民の暮らしを守る―この立場こそ今必要なのではないでしょうか。
予算の検討は数字漬けの毎日ですが、あと少し、気合を入れて頑張りましょう。
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