この給食センターは、市内小中学校の給食をすべて賄うもので、1日1800食をカバーする能力があります。
これまで6校にあった調理場では、最新の学校給食衛生管理基準で求められているドライシステムや汚染・非汚染作業区の分離などの要件をクリアできないとして1か所に集約し、建設されたものです。
野菜下処理室
調理室
揚物焼物調理室
アレルギー食対応調理室
エアシャワー
洗浄室
配送口
この日、オープンを記念して学校給食の試食が行われました。
メニューは、こぎつねご飯とかきたま汁、ささみサラダにハンバーグ、そして牛乳。おいしくいただきました。
センター化に合わせ、食器もすべて新調。どの食器にもガリンコ号とオホーツクタワーがプリントされています。
実は私は、この学校給食のセンター化には反対してきたのです。
給食の基本は、やはり自校方式が一番だと思ってきたからです。ですから、それぞれの調理場の改修を主張してきました。
が、反対の理由はそれだけではありません。センターの建設にあたって、関係者による検討会議がもたれてきました。その中で、食育の一環としてセンターでの調理風景を子どもたちが見学できる施設にすること、災害時を踏まえ停電などでも炊き出しができるよう自家発電設備を完備すること、などが意見として出され、教育委員会も同意していたのです。
ところが、設計が出来上がってみたら、それらがすっぽり削除されていたのです。予算の関係だというのです。
私は、センター化にはそもそも反対だが、それでも新しく建設するのだから、せめてこの2点は組み入れるべきだ、と訴えたのです。
そして、新しく建設された給食センター。「野村議員の指摘に極力答えるよう頑張りました」と…
見学用の窓が設置されたのです。
災害時用の小型自家発電装置と炊飯装置が完備されたのです。
これで十分だとは言えませんが、確かに努力の跡はうかがえました。
さらに反対した理由があります。それは、このセンター化を契機に、民間委託にしてしまったのです。行政改革の一環だというのです。
私はこの問題で、議会で論陣を張り、大論争を展開しました。安全な給食を提供する公としての責任、食育としての給食の役割、偽装請負の危険性、などなど…
ある議員から「もっと、議論が聞きたかった。勉強になった」と声をかけられました。
請け負ったのは「株式会社共立メンテナンス」。東京の会社です。紋別保育所の指定管理者ともなっている会社です。
ちょっと複雑な思いで、学校給食センターのオープンセレモニーに参加した1日でした。
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