6日から10日にかけて紋別市議会福祉民生常任員会による行政視察に行ってきました。
目的地は、佐賀県武雄市、長崎県平戸市、佐賀県嬉野市の3市です。
武雄市では保育所の民営化問題と子育て支援策について。
平戸市では食育推進計画について。嬉野市では人にやさしい街づくりプランについて。それぞれ学んできました。
武雄市の保育所の民営化は、行政改革の路線の上で実施され、今年度最後に1か所残っていた公立保育所も民営化するとのこと。紋別市も行政改革を名目に、再来年には紋別保育所を民間に委託するといいます。
そこにあるのは、保育行政の理念より、経費をどう減らすか、という議論です。結局、保育士の人件費が標的にされるのです。保育とは何か、その議論こそ必要なのです。
平戸市の食育計画は、なかなかのものでした。あご(とびうお)などの海産物や牛肉、野菜など豊かな食材に恵まれ、それを生かしたレシピの考案や生産者による学校での授業など、ユニークな取り組みが行われていました。
これらは、紋別市でも大いに参考にできるものです。あご出汁のラーメンを食べてきました。これまた、なかなかのものでした。
嬉野市の人にやさしい街づくりプランは、温泉をかかえた観光地らしく、高齢者や障害者も温泉を楽しんでほしいというもので、街並みのバリアフリーだけでなく、各温泉旅館もバリアフリーに取り組もうというものです。
観光地の生き残りをかけた事業でもあります。今後の成果に注目したいと思いました。
ところで、今回の視察は台風との戦いでもありました。台風24号が九州本土に上陸するのでは、という時期と重なったのです。
事実、雲行きは怪しくなり、雨脚も激しくなって、平戸市の視察は予定を早め、嬉野市ではホテルから1歩も出られずといった具合。
はらはらしたものの、それでも何とか予定通り日程をこなすことができました。
黄金色の稲穂がまぶしい農村地帯を走り、隠れキリシタンの歴史にも触れ、また一つ視野を広げることのできる視察でした。
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