この任期最後の市議会が12日、終わりました。
一般質問を何にするか悩みましたが、やはり私がずっとこだわってきたお年寄りの介護の問題、障害者福祉、そして住宅リフォームと子育て問題にしぼりました。
そして、あらためて現場の声を聞きたいと思い、多くの事業所や関係者にお話を伺いました。
高齢者の介護の問題では、要支援者が介護サービスからはずされ、ボランティアなどが支援するといった方向が示されており、その影響を聞いてきました。
ある介護事業所では、「要支援といっても、通院への支援や投薬の管理など、きちんと見守ることが重要で、ヘルパーによる支援は欠かせないと思う。それに、要支援と要介護を行ったり来たりする高齢者もおり、混乱を持ち込むだけだ」と疑問を呈してくれました。
他の事業所では、認知症のお年寄りが増えている問題、一人暮らしの高齢者の住まいの問題がテーマとなり、「それらへの対策を急がなければだめだ」と述べてくれました。
どちらも、現場ならではの意見でした。
障害者福祉の現場にも出向きました。
ある事業所では福祉従事者の待遇について、どう改善するか苦労している現状が出されました。「もっとやりがいを持って福祉現場で働くためには、やはり賃金を含めた労働環境の改善が必要です。でも、今の国の報酬制度では限界があります。それでも、多くの従業員が頑張ってくれています」と話されました。
介護も同じですが、福祉現場の賃金は、なぜこうも低いのでしょう。人と人とのふれあいと笑顔こそが、福祉を支えているのに…
また別の障害者の事業所を訪ねたとき、静かな時間がゆったりと流れている雰囲気を感じました。思い思いに自分のペースで作業を続けている、ここに、居場所があるんだな、とうれしく感じました。
どこも、これまで何度となく足を運んだ場所です。そして、いろいろと勉強させてもらった場所です。そして、多くのお年寄りや障害者と友達になった場所でもあります。
この任期最後の一般質問です。だからこそ一層、現場にこだわりました。
現場を知っているからこそ本物の質問ができる。生きた質問ができるんだと。
「野村さんだけですよ。ここに来てくれるのは」-私にとって最高の褒め言葉です。
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