2月の末、3月議会の一般質問の準備のために紋別高等養護学校を訪問してきました。
実は、この4月の新年度から、障害者が就労継続支援B型を利用する場合の制度が大きく変わり、高等養護学校としても困惑しているという話を聞いたからです。
教頭先生の出迎えを受け、校長先生ともあいさつをかわすことができました。
その後、進路担当の先生からたっぷりとお話をうかがいました。
高等養護学校を卒業した後、一般企業への就職のほかに、それが困難な障害者に対し、就労に向けたいくつかの事業があります。
その一つに「就労継続支援事業A型」と「B型」というのがあります。
「A型」は、障害者と事業者の間で雇用契約を結ぶものですが、「B型」はそれがなく、より障害の程度と希望に応じた利用が可能となる事業です。紋別市にも1か所の「A型」と、2か所の「B型」の施設があります。
ところがこの4月から国の制度が変わり、「B型」を利用するために、新たに「就労移行支援事業所」という施設に一定期間、通わなければならなくなったのです。
しかし、この施設は管内に北見市・網走市・美幌町にしかなく、紋別から通うのは現実的に無理です。
進路担当の先生によると、高等養護学校の卒業生のうち3割以上が、この「B型」の利用を希望すると言います。
「卒業生の希望を叶えるためにどうするか、苦慮しています」と言います。そして、「紋別市に就労移行支援の事業者ができることを願っています」と。
この問題を今回の一般質問の一つの柱にしました。市の答弁は「早急に実現に向け努力する」というもので、安心しました。
進路担当の先生と話が終った後、教頭先生から「ぜひ、喫茶店によってみてください」と案内されました。
それは月一回、校内に開店する模擬喫茶店です。
私がその日、唯一の部外者のお客さんでした。生徒の皆さんが、接客してくれます。おいしくコーヒーとクッキーをいただきました。
教頭先生によると、生徒たちにとって「接客」が一番難しく、だからこそ一番やりがいのある仕事、あこがれの仕事だというのです。そして、「もっと、市民の人と触れ合える機会と場所があれば」と。
今年、氷紋の駅の「福祉の店かもめショップ」では、新たに軽食を始めます。新しい広域紋別病院では、障害者も加わったカフェがオープンします。
障害を持つ人たちの新たなチャレンジに「頑張れ」とエールを送ります。
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