2015年5月8日金曜日

いっせい地方選挙後半戦―闘い終わって

 ほぼ1週間、応援に入っていた旭川市の道議選挙、真下紀子候補の当選の報を聞いてほっとするのもつかの間、すぐにいっせい地方選挙の後半戦、市町村議選挙が始まりました。

 私は、雄武町議選挙の応援に入りました。共産党の現職、福原みねお候補の当選を果たすためです。

 ところが、現地の状況を聞いて驚きました。何と、10人の議員のうち6人が引退を表明。一方、選挙には3人の新人が出馬を決めたものの、それでも3議席が足りない欠員状況だというのです。

 無投票どころか、立候補者がいない。雄武町にとって、もちろん初めての事態です。

 最終的には、元議員や引退を決めていた議員らが出馬することで定数通りとなりました。

 一時は、第3の人物の立候補もうわさされ、「すは、選挙か」となりましたが、結局無投票となり、福原候補も2期目の当選を果たすことができました。


 無事当選はしたものの、そこには深刻な問題が横たわっているような気がします。

 今回、無投票となった市町村が極めて多いということです。

 オホーツク管内を見ても、選挙があった1市9町1村のうち、選挙戦に突入したのは網走市、美幌町、清里町、滝上町だけで、残る斜里町、小清水町、訓子府町、置戸町、興部町、雄武町、西興部村は無投票となったのです。

 その背景には、「誰が議員になっても同じ」「議会に関心がない」「高齢化でなり手がいない」という声があるのも事実です。

 しかし、国による「人口減・地方消滅」論のもと、いっそう国主導の「地方創生路線」の押し付けが強まるなか、自治体の主体性がこれまで以上に求められ、試される時代となるでしょう。

 それだけに、本来なら議会の役割が強調され、関心が高まるべきであり、そのための努力と工夫が必要なのです。

 同時に感じるのは、共産党の役割についてです。今回の選挙で、共産党の候補がいない町村も少なくないのです。

 ぶれることなく住民の利益を守るために奮闘する共産党の議席を、どの町にでも、一人でも多くつくること。その重要性と緊急性を強く感じました。

 雄武町議選挙が無投票となり、次いで網走市議選の応援に入りましたが、ここでは残念ながら1議席後退となりました。20定数から16定数に減るなかでの厳しい闘いでした。

 こんなうれしい話も。十勝管内の芽室町で共産党の新人渡辺洋一郎さんが町議に当選しました。かつて紋別市議だった渡辺ゆかりさんの息子さんです。あの時の、あの少年が。

 時代は確かに受け継がれていっています。そこに国民の苦難がある限り、日本共産あり――この活動と、信念はとどまることはありません。


 

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