今年も4回目の3・11がやってきました。東日本大震災の発生から4年がたちました。
死傷者数は1万5891人。今も2584人の方々が行方不明です。そして、いまだに避難している人は約22万9000人。そのうち、プレハブの仮設住宅で暮らす方は8万1000人に及びます。
さらに、震災後の傷病悪化による「震災関連死」は3139人となり、その多くが福島原発事故が起きた福島県が占めています。
その福島第一原発では、放射性物質を含む汚染水が海に流出するなど重大な問題が続いており、収束とは程遠い状況です。
この日(3月11日)、NHKの震災特集の特番で、懐かしい光景を目にしました。
宮城県南相馬市の小高小学校が中継場所となっており、私が2年前にお邪魔した学校だったからです。
その小学校はプレハブの校舎で、福島第一原発事故による避難地域に指定され、住むことができなくなった小高地区の児童のためにつくられた校舎です。
南相馬市小高小学校
私が校長室を訪問した時、待っていてくれたのは3人の校長先生でした。小高地区にあった3つの小学校が、ここに集まっているというのです。
その時、「やっと外で遊ぶことができるようになったんですよ。でも、子どもたちの心のストレスが心配です」と語られた言葉が心に残っています。
あれから2年、テレビに映る校舎の姿は何も変わっていませんでした。
2月6日、その南相馬市から2人の若者が紋別にやってきました。
私も参加して続けられてる「南相馬こどものつばさプロジェクト」のメンバーです。
南相馬の子どもたちを紋別の自然の中で思いっきり遊んでもらおうというこの取り組み。この2人は、その子どもたちを引率して紋別に来てくれた女子大生です。
大学卒業の記念の旅行先に紋別市を選んでくれたのです。
「紋別が本当に気に入りました」「みなさんにもう一度会いたくて」と来てくれたのです。
久しぶりに紋別のプロジェクトのメンバーも集まって楽しい楽しい宴となりました。
被災地に、被災者に私ができることは何か。いつも考えます。そして、こんなつながりをもっともっと続けることが大切なんだろうと思っています。
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